とつ ゆう

自然とつながる制作と暮らし。植物や動物を愛でながら、自然の命や自分自身の心と繋がってい…

とつ ゆう

自然とつながる制作と暮らし。植物や動物を愛でながら、自然の命や自分自身の心と繋がっていくような絵を描いています。文章を書くのもすき。月二回更新のメンバーシップでこれからやりたいことの企画書的エッセイも書いてます。

メンバーシップに加入する

これからやりたいことの企画書や、思い付いた大切な発見のメモなどを、スケッチするみたいに書いています。とつゆうの制作活動がとても支援されます。

  • とつゆうのスケッチブック

    ¥800 / 月
    初月無料

マガジン

  • 作品集『カラーフィールドー私の中に、森がある。(仮)』原稿集

    制作を進めている作品集『カラーフィールド(仮)』の原稿を、メンバーシップと、マガジン購入限定でアップしていこうと思います。作品集の定価未定なので、マガジンの価格もそれに合わせて変更されるかもしれません。ご了承ください。ゆるゆると制作を進めていきますので、暖かく見守って頂けると嬉しいです。

  • お金と仲良くなる

    お金について考えていること。お金との付き合い方について。現在原稿用紙23枚分の分量です。

  • とつゆうのスケッチブック

    メンバーシップ限定マガジンです。登録頂けると前記事読んで頂けます。* これからやりたいことの企画書や、思い付いた大切な発見のメモなどを、スケッチするみたいに書いています。月に2本ほど投稿予定です。とつゆうの作家活動・執筆活動がとても支援されます。ときどき休んじゃうかもしれませんが赦して下さい。

  • つくりながら考えていること

    エッセイ集。つくるためにつづけていることや、考えていることを書いています。現在 原稿用紙129枚分。

  • 短編集

    短編集です。タイトルに<前編>など付いていない記事は、一記事完結です。原稿用紙86枚分。

記事一覧

なぜ卵は白いんだろう?

制作を進めている作品集『カラーフィールド(仮)』の原稿を、メンバーシップと、マガジン購入限定でアップしていこうと思います。原稿が溜まってきたら、本としても販売予…

とつ ゆう
11日前
1

絵と料理の違い

制作を進めている作品集『カラーフィールドー私の中に、森がある。(仮)』の原稿を、メンバーシップと、マガジン購入限定でアップしていこうと思います。ゆるゆると制作を…

とつ ゆう
13日前
2

デザイナー失格 【メンバーシップ】

坂口恭平さんの『生きのびるための事務』を読んだ。 内容としては、作家として生きていくことの、いや生きのびていくことのための「事務」としての考え方やその実践につい…

400
とつ ゆう
1か月前
4

どうして森に、こんなにも惹かれるのだろう? 【メンバーシップ/企画書的エッセイ】

あぁ、今日も森に行きたい。 今朝の日記で何度も出てきた言葉。それはすなわち、濃度高めの欲望。 一日の予定が入ったGoogleカレンダーのアプリを何度も開いては閉じ、…

400
とつ ゆう
1か月前
1

希望の森と、絶望の公道 / 新潟滞在記② 【メンバーシップ】

僕はこの新潟滞在で一番の危機を迎えていた。 ***

400
とつ ゆう
2か月前
1

断念と逃避の違いについて / 新潟滞在記① 【メンバーシップ】

新潟に来て、一週間ほどが経った。

400
とつ ゆう
2か月前
1

春の個展の振り返り。あと収支報告 【メンバーシップ】

岡山に引っ越してから初めての東京での展示を終えた。 東京に住んでいて東京で展示をするときには、最後には体を張ればなんとかなるだろうという、諦めというか逃げという…

400
とつ ゆう
2か月前
4

ミツバチと桜 / color field #14

植物の染料を使って絵を描いている中で、度々に感じることがある。 それは、こちらが信じて愛を注いであげられたとき、いつも植物はその愛情に応えてくれるかのように美し…

とつ ゆう
3か月前
6

自然の命のリズムを聴く / color field #12

絵を描くとき、その対象を観察するのではなく、大きな全体の一部としてそこに参与してみたいなと思う。 だけどそんなとき、僕の中の格好つけたいという欲がジャマをしてく…

とつ ゆう
3か月前
4

雨の水の功績

最近、雨続きですね。 今日のお昼にふとお庭を眺めていたら、さくらんぼの木が花をつけているのに気付きました。 春に向けてパワーを溜め込んでいく植物たちは、瑞々しい…

とつ ゆう
3か月前
1

みえるものは、みえないものにさわっている。

染色家の志村ふくみさんの本の中で、ドイツの詩人ノヴァーリスの引用があった。 “すべてのみえるものは、みえないものにさわっている。 きこえるものは、きこえないもの…

とつ ゆう
4か月前
6

あなたのすてきなところはね

静かにしてみると、初めて聴こえてくる音がある。 映像を撮り始めて、そんなことに初めて気が付いた。 風が葉を揺らす音、服の掠れる音、自分の呼吸の音。 そしてふと、…

とつ ゆう
4か月前
2

植物的生活ー僕のボタニカル・ライフー

アトリエやお庭の植物の写真・映像を撮り始めてからしばらく経ったけど、自然の命の美しさと、尽きない不思議にむしろどんどんのめり込んでいる…。 なんでみんなこんなに…

とつ ゆう
4か月前
4

昨日と今日の隙間に / ホトケノザ

朝のスタートが遅い人生なので、人から度々「夜型なんですね」なんて言われてきているわけなのですが、決して夜に集中力が上がるわけでもなく人並みかむしろそれよりも早く…

とつ ゆう
4か月前
2

絵とデザイン

 ここのところ、絵を書くことが僕の活動の中心に据えられつつあるように感じている。  実際に一日のうちの、絵を描く時間の割合が増えてきている。そして何よりも、それ…

とつ ゆう
7か月前
8

毎朝の日記で、内側から聴こえてくる声に耳を澄ませる

 毎朝、日記を書いている。  日記を書くことは学生の頃から続いている習慣で、家の押し入れにはその都度に使っていた何冊ものお気に入りの日記帳が並んでいるため、その…

とつ ゆう
7か月前
5

なぜ卵は白いんだろう?

制作を進めている作品集『カラーフィールド(仮)』の原稿を、メンバーシップと、マガジン購入限定でアップしていこうと思います。原稿が溜まってきたら、本としても販売予定です。ゆるゆると制作を進めていきますので、暖かく見守って頂けると嬉しいです。 なぜ卵は白いんだろう?  僕は長野県にある、白樺の木の群生地にいた。

¥800〜

絵と料理の違い

制作を進めている作品集『カラーフィールドー私の中に、森がある。(仮)』の原稿を、メンバーシップと、マガジン購入限定でアップしていこうと思います。ゆるゆると制作を進めていきますので、暖かく見守って頂けると嬉しいです。 絵と料理の違い  絵は料理のようだなと思う。  ふとそう考えたのは、2024年の2月頃から制作していた、桜の木から抽出した染料で絵を描いていたときだった。

¥800〜

デザイナー失格 【メンバーシップ】

坂口恭平さんの『生きのびるための事務』を読んだ。 内容としては、作家として生きていくことの、いや生きのびていくことのための「事務」としての考え方やその実践について、漫画形式で書かれている。 もともと坂口さんの本や文章は好きなのだけど、この本を読むのは始めてだった。 今日はこの本を読んで感じていることや、これからの僕の事務について、だらだらと雑記のように書き留めていけたらいいなと思っている。 メンバーシップでは、【"自転車に乗れる人"が、自転車の乗り方や楽しさを伝える】

¥400〜

どうして森に、こんなにも惹かれるのだろう? 【メンバーシップ/企画書的エッセイ】

あぁ、今日も森に行きたい。 今朝の日記で何度も出てきた言葉。それはすなわち、濃度高めの欲望。 一日の予定が入ったGoogleカレンダーのアプリを何度も開いては閉じ、なんとか森に行けないか、そんな一縷の望みを心に秘めながら予定のブロックを上に下にと巧みにスライドしていく。 高度なスケジュール組み立て能力を発揮している最中、黒光りする画面に反射する僕の顔はムムっと頭の良さそうな表情をしている。 ふむ、それにしても。 どうして森に、こんなにも惹かれるのだろう? こん

¥400〜

希望の森と、絶望の公道 / 新潟滞在記② 【メンバーシップ】

僕はこの新潟滞在で一番の危機を迎えていた。 ***

¥400〜

断念と逃避の違いについて / 新潟滞在記① 【メンバーシップ】

新潟に来て、一週間ほどが経った。

¥400〜

春の個展の振り返り。あと収支報告 【メンバーシップ】

岡山に引っ越してから初めての東京での展示を終えた。 東京に住んでいて東京で展示をするときには、最後には体を張ればなんとかなるだろうという、諦めというか逃げというか、そういう気持ちがあった。 万が一に作品を忘れてしまっても、タクシーをかっ飛ばして家まで取りにいけばいい。 必要な資材が出てきたら、ささっと買いに行けばいい。 僕は昔から細かいことを間違えずにやるということがなぜかすごく苦手なので、展示も大味にやるようなところがあったのだった。 足りないものがないなら、ない

¥400〜

ミツバチと桜 / color field #14

植物の染料を使って絵を描いている中で、度々に感じることがある。 それは、こちらが信じて愛を注いであげられたとき、いつも植物はその愛情に応えてくれるかのように美しい姿や色を見せてくれるということだ。 そしてその美しい姿や色は、植物が自分自身が生き抜くために身に付けたもの。 美しい色をした花は、ここに栄養があるよと昆虫や鳥に教えるためであったりする。 なにも僕を感動させたくって、そんな色をしているわけじゃない。(そんなふうに忖度してくれる植物がいたら、コロっと大好きになっ

自然の命のリズムを聴く / color field #12

絵を描くとき、その対象を観察するのではなく、大きな全体の一部としてそこに参与してみたいなと思う。 だけどそんなとき、僕の中の格好つけたいという欲がジャマをしてくる。 ついつい、目でしっかりと見ようとしてしまう。 なるべく手をかけて描き込もうとしてしまう。 見栄っ張りとは、とても厄介なものだなあ。 そんなことしなくてもいいのにと頭で言ってあげたとしても、体が勝手に反応してしまって、格好つけてしまうんだから、情けない。 だから、少しずつ練習する。 目を閉じて、耳で聴

雨の水の功績

最近、雨続きですね。 今日のお昼にふとお庭を眺めていたら、さくらんぼの木が花をつけているのに気付きました。 春に向けてパワーを溜め込んでいく植物たちは、瑞々しい雨に喜んでいるのかも。 最近知ったのだけど、水道からあげる水と雨の水では、植物にとって成長に寄与する度合いが全然に違うらしい。面白いですね。 岡山に移り住んで来て、植物と関わりながら暮らすようになってから、雨がもっと好きになったような気がする。 びびっときて撮影用の新しい録音機材を買ってしまったので、ときどき

みえるものは、みえないものにさわっている。

染色家の志村ふくみさんの本の中で、ドイツの詩人ノヴァーリスの引用があった。 “すべてのみえるものは、みえないものにさわっている。 きこえるものは、きこえないものにさわっている。 感じられるものは感じられないものにさわっている。 おそらく、考えられるものは、考えられないものにさわっているだろう。” 大切なものは、目にみえないところにいつもある。 最近だと例えば、植物をみることを通して、自分の中にある曖昧な矛盾と見つめ合っているような気分になってくることがある。 もっと自

あなたのすてきなところはね

静かにしてみると、初めて聴こえてくる音がある。 映像を撮り始めて、そんなことに初めて気が付いた。 風が葉を揺らす音、服の掠れる音、自分の呼吸の音。 そしてふと、自分の心の声だって、そうなのかもしれないと思った。 何かに不安になっているとき。周りの人たちを見て焦っているとき。仕事や人間関係のプレッシャーに打ち負けそうだけど必死に耐えているとき。 そんなときにはいつも、「もっと自分なら頑張れる」「ここで諦めて逃げるようでは、また同じことの繰り返しだ」「これはチャンス、乗

植物的生活ー僕のボタニカル・ライフー

アトリエやお庭の植物の写真・映像を撮り始めてからしばらく経ったけど、自然の命の美しさと、尽きない不思議にむしろどんどんのめり込んでいる…。 なんでみんなこんなにも違っていながらとても一部では似ていて、美しいくらいにシンプルな構造のようで実はすっごく複雑で、毎日少しずつ変わりながらも季節を巡って変わらないリズムを続けているんだろう。 植物は動かない。 いつからか何故か、漠然とそう思っていた。 でもある日に突然、本当は彼らは毎日動いていて、そのことに気付いていなかっただけ

昨日と今日の隙間に / ホトケノザ

朝のスタートが遅い人生なので、人から度々「夜型なんですね」なんて言われてきているわけなのですが、決して夜に集中力が上がるわけでもなく人並みかむしろそれよりも早く酒を飲み始めて気持ちよく眠くなって早々に布団に入っています。 朝型でもなく夜型でもない。これは何型なのでしょうか。僕のアクティブな時間はどこにいったんでしょうか。 日中型と言ってみると何も言っていないただの人間ですということに聞こえてくるし、「お昼過ぎ頃から夕方まで型」ですね〜、なんて言うと活動時間が短すぎて悲しく

絵とデザイン

 ここのところ、絵を書くことが僕の活動の中心に据えられつつあるように感じている。  実際に一日のうちの、絵を描く時間の割合が増えてきている。そして何よりも、それが今一番、僕の精神を癒やしてくれる行為になってくれている。  だが実際には絵だけで食べているというわけではなく、収入の中心は今もデザインの仕事になっている。  僕のデザインの仕事では、ロゴをつくることが多い。  ロゴをつくることは、世界の最小の設計図をつくることに近い、と思う。ロゴができたら、色が決まる。フォン

毎朝の日記で、内側から聴こえてくる声に耳を澄ませる

 毎朝、日記を書いている。  日記を書くことは学生の頃から続いている習慣で、家の押し入れにはその都度に使っていた何冊ものお気に入りの日記帳が並んでいるため、その押し入れの扉だけは絶対に開けられないよう僕はいつも細心の注意を払っている。  日記を書くようになったきっかけは、『Artist Way(邦題:ずっとやりたかったことを、やりなさい)』という本だった。その本で「モーニングページ」という自分の心と向き合うための習慣を知ったことから始まった。  モーニングページはその名

¥800