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予定はひとつあればいい

これからの自分に約束しよう。
休みの予定は1個あれば、それだけで十分。
目的に従って、おのずと寄り道の方角も見えてくる。
ないならないで、とりあえずカフェにでも行きましょうか。

<自己紹介>
東京出身。2020年3月から、鳥取在住。
教員(今のところ、英語)。28歳女性。
ひとり暮らし。本好き。趣味は積読、カフェ巡り。(元々は観劇。)
苦手なことはスポーツを上手にやることと細かい手作業。
2023年1月、潰瘍性大腸炎を発症し、難病と向き合う人生がスタート。
Podcast「Book Club」運営中。

ということで、趣味にカフェ巡りを追加しようかな。
いや、もはやそっちが本当の趣味ではないですか?

東京は休みの日人が多すぎて、ふらふら店探すのも大変だけども、選択肢がいっぱいあるのは楽しい。予約しないと大変だけど。
鳥取は混み過ぎて困ることはないけど、土日に閉まるお店も多いから、選択肢は絞られるし、気付いたら店がなくなっている。
どっちの方がいいんでしょうかね?
難しい。

東京にいる頃は、場所にこだわりがなかった。
というか、転勤族ではないものの、子供時代に3回の引っ越しを経験し、長く一ヶ所に留まったり、私立に通って地元に愛着を感じたりすることが少なかったせいかもしれない。自分が馴染んだ頃に、その世界とおさらばする体験は、子供にとっては大きいものだ。

なので、少し「地元」への憧れがある。

鳥取出身の人の中には、とても濃い「地元」感覚があるように思う。それなりに狭いコミュニティだし、明文化されていない「地元」の歴史、あるある、学校の文化、さまざま。県外の人は、鳥取を中心とした東部と米子を中心とした西部、みたいな感覚は全くないので、その辺りも山陰に来ないと理解できない感覚だ。山陰にルーツのある人口は少ないし、会えたらそこで「地元」の縁を大事にしようとする。
よそ者の私は、いつもその「地元」事情をこっそり盗み聞きしている。
けど、鳥取の学校を卒業することもなければ、店や会社を開くこともない私は、その「地元」の地縁の外周をただまわることになるかもしれない。

「地元」でないから、予定はぼーっとしていると何も入らない。
東京には、小中高大社会人時代を通して知り合った人が大勢いるけれど、鳥取ではまだまだだ。
それに、東京でなら、観たい映画と舞台があふれかえっているのだけれど。
頑張ってアウトドアなことをやってみようとも思ったけど、性に合わない。

でも、予定が入らないくらいがちょうどいいとも思ってしまう。

ちょっとさみしいのは、さみしい。
家族や友達が近くにいたときが、懐かしい。
けど、意外と慣れちゃってる自分がいるのが、ちょっとおもしろい。
「どこ行くの?」「いつ空いてる?」と追い立てられない世界。
これか、上京組が見てた東京の生活という世界線は。

週末くらいは、誰にも求められず、自分のためだけの自分でいられることは、実は最大の贅沢かもしれない。

patisserie & cafe dropへ
駅前商店街の裏にある

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