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コラムなど

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自由律俳句や現代詩、雑感など
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2016年5月の記事一覧

趣味は?………

酔っぱらって、調子にのっているとき「趣味はなんですか?」と聞かれて、いきおいで「俳句です」なんて言っちゃうことがあります。

「しまったな~」とすぐ思うんですが、聞き手はたいてい「いい趣味ですね」「風流だ」なんて答えて、そのうえ「どうですか、一句作ってみてくれませんか」と来られると、もうお手上げ。

「れんげ素晴らしくてわれわれは同じうそつき」

もう適当に作っちゃう(まあ、この適当が自分の作品と

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固有名詞について

一時期、固有名詞をよく使ったことがあります。いまもときおり、使います。

アクセントというか、句に違和感を与えるというか―自分ではそう思うんでしょうね。

人名が好きでした。特にプロレスラー。プロレスのリングネームってうさん臭くて、それでいて的を射ていて、響きもいい。過去作を見てみると、

・迷子となれ中年ブルーザー・ブロディのように

・かのじょガム噛むダイナマイト・キッドが来る

・アンドレ・

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好きな作家①西脇順三郎

好きな作品はいっぱいあります。でも、好きな作家って考えてみると少ない。

以前のコラムで、現代詩を書いていたことに触れました。

なぜ、現代詩を書きはじめたか。西脇順三郎がいたからです。

西脇の名前は、高校生のころから知っていました。

ちょこっと読んだこともあります。作品は覚えていません。

気になったことだけは、記憶しています。

それから二十年後ぐらいでしょうか。つい最近ですね。長期入院す

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俳句の作法

前回のコラムで「てきとう」と書きましたが、

作句の際、自分なりの工夫というか作法はあります。

ひらがなをなるべく使う点です。

自分は、俳句は音読しても楽しく、でもそれ以上に、

文章を見て面白いと感じてもらいたいからです。

だから漢字は堅苦しい印象になり好きではありません。

ひらがなの方がゆるくて、それでいて羅列することで呪文のような効果があると思います。

ほとんど作品の書き出しはひら

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なぜ自由律俳句なの?

なんで、自由律俳句なんでしょうかね。

これまで現代詩や有季定型の俳句は作ってきました。

自由律俳句を始めたきっかけは、正直、覚えていません。

ヒマだったんですかね。尾崎放哉、種田山頭火ぐらいは知っていましたけど。

だから、何をもって「自由律俳句」なんだ、と聞かれても困るんです。

しいていうなら、自分の呼吸のリズムにあった「俳句」―というぐらいです。

説得力ありませんね。

でも、五七五

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