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トップガンマーヴェリックの謎を解け‼ #6

2.1 F-18の活躍(つづき)


 プラモデルが趣味の私をもってして、思い入れのある飛行機であるにもかかわらず、プラモデルを買おうという気にさせないという、さすがのF-18なのですが、トップガンマーヴェリックに思いっきり背中を押してもらえる今がチャンスです。

 F-18の中でも取り分けマーベリック専用機のスペシャルペイントかっこいいですね。いやマーベリックがかっこよいから乗機もかっこよく見えるのか?はたまた“専用”という言葉のマジックか?

 ところで皆さまお気づきでしょうか?映画のクライマックスとなるウラン濃縮プラントの爆撃ミッションではマーベリックが編隊長になるも、乗機はスペシャルペイント機ではなく、普通の量産型ホーネット(念のため:F-18に某アニメのようにエースパイロット専用機も量産型もありません。)です。なぜ?ペイントが目立ちすぎるから?

 いやこれはマーベリックが2分15秒アタックの時に10Gかけてしまったため、あの機体は歪んで安全に飛べなくなったのでしょう。

 映画の字幕版と吹替え版で少し訳が違ってて、片や『廃機になりうる操縦をした』といい、片や『二度と安全に飛べない状態にした』といっているので、ギリセーフだったのか?それとも!と思っていたのですが、何回か目の鑑賞で、最終場面でのマーベリック乗機の異変にやっと気付いたわけです。(不覚)

 ブリーフィングでのルースターの『7.5Gが限界値だ』に対して、『それは許容値だ、今回はそれを越える。機体が歪むかもしれないが!!』と言うマーベリック、その後サイクロンが“そんなん勘弁してくれよ。”とばかりにめっちゃ渋い顔をするシーンはお気に入りですが、やっぱりマーベリックさんキッチリとやらかしていたわけですね。

 そんなマーベリック専用ホーネット。カッコイイ!これは何とか立体物を自分の手元に置きたい。と思わせるレジェンド満載です。

 とりあえず自宅の棚(きっと誰の家にもあったであろう食玩飾り棚)の奥を探すと昔のチョコエッグのおまけのF/A-18が見つかりました。しかも運よくマーベリックが乗ったE型。

 さっそく主翼前縁とかLERXを薄く削って、マーベリック機仕様で塗装し直しました。ちっちゃいので5日間くらいで完成。でも12色使って、かっこよいマーベリック機の出来上がり。(タイトル画像にしてます)

ただもっと精密なプラモデルが欲しいなぁと思うのはモデラ―の性、すると10月になって、ずっと品切れ状態であった中国モンモデルの1/48 F/A-18Eスーパーホーネットを三ノ宮ジョーシンで見つけたのです。

 私が初めてトップガンマーヴェリックを観た日にも、すかさず模型店に行き、特設トップガンマーヴェリックコーナーにまだいくつか並んでいた他社製のF-18ではなく、精密極まりないボークス造形村1/32のP51Dムスタング(映画の最初と最後に出てくる銀色のプロペラ機です)を買って、気分を盛り上げました。
こちらもトップガンマーヴェリックがなければ買おうと思ったことすらなかった飛行機なのですが、これがまた美しい。

 その後もトップガンマーヴェリックの人気は過熱するいっぽうで、モンモデル製のものだけでなく、ほとんどのF-18のキットが模型店の棚から消えるという状態が続いていただけに、とうとうこれが手に入るかと思うと、嬉しいような寂しいような気持ちです。

 モンモデルの1/48は発売時期も新しく、スーパーホーネットの決定版と言われている高品質のプラモデルですが(そう中国メーカーのプラモデルは現在では世界最高峰のものの一つです)、なによりも模型誌の情報によるとマーベリック機のデカール(水に濡らして転写する薄いシール)が付属しているのがポイント。
水色のライン等の塗分けはマスキングでなんとかなりますが、やはりトップガンのマークはさすがにデカールがないと無理です。

 しかしパッケージのどこを見ても、Top Gan MAVERICKの文字は見当たらない!至極真っ当な飛行機模型のように見えます。
ビニールで強固にパッケージングされており中を確かめるすべもありません。

 1万円を超えるものですがエエイ、ままよとばかりに購入。中国製に限らず海外製のプラモデルは輸入も不安定で、これも一期一会ですので。(一期一会、エエ言葉ですな)

 そして帰宅後、例の強固なビニール包装をカッターで慎重に切り、おずおずと箱を開ける。デカールは数パターンあり、大きいシートが何枚か付属しているようですが、ぱらぱらとめくっていくと最後にありました。
マーベリック機の目にも鮮やかなスカイブルーのストライプとトップガンのマーク。

 ほっ。やっぱり付いているじゃないか。パッケージに書いといてくれればよいのにと思いつつ、組立説明書(昔は設計図と呼んでいました)を確認。さすがに組立説明書ではデカールの貼り付け位置を説明する必要があり、Top Gun仕様と書かざるを得まい。ところが予想を見事に裏切り、なんと書かれていたのは!

“Pilot Unknown、United States Navy Strike Fighter Tactics Instructor Program,2019”
“アメリカ海軍戦闘機武器学校 パイロット不詳 2019年”

です。もしかしてこれって〇賊版!?というか〇〇権侵害か!?
その他に3種類もデカールが付属しており、これらにはそれぞれ所属する空母や部隊名、パイロット名が書いてあります。 映画の中の機体でなく実際の機体であれば、特に許可はいらなんだろうな。

 いや待てよ。トップガンマーヴェリックのスカイアクションはCGなしが売りなので当然トップガンチームの機体を劇中のマーキングに塗装して飛行したはず。そしてトム・クルーズが乗ったのは後部シートであり、操縦したのは軍の腕利きパイロットの誰かです。

 そもそも単座のE型ではパイロットしか乗れないのでこちらにはトム・クルーズは搭乗していないはず、トム・クルーズが乗ったのは複座のF型。(こちらの機体も同様のマーキングを施されていたかもしれません。なんせマーベリックがペニーを後ろに乗っけていたバイクKawasaki H2 Carbonも映画用に少し仕様が異なる4台が使われたらしい)。

最高の技術と最高のユーモアの融合

 つまり、モンモデルさんからいわせればこういう事だろう。
“どうも通称トップガンとか言われているアメリカの武器学校で、こんなマーキングの機体が飛んでいたらしい。パイロットは誰かよくわからないんだけど。それからこの機体が映画に出たとかどうとか言う話があるらしいが、中国では公開されていない映画なのでそこのところはよくわからないな。”
 うーん、著〇権とは違う次元で解決する、天才的アイデアとユーモアですね。

 そういえばモンはピンイン(中国語の発音表記)ではmengと表記するのですが(engはエンではなくオンと発音するのです)、これから思いつく漢字は“夢”ですね。(孟子の“孟”もmengなので孟さんのつくったプラモデルメーカーかもしれませんが)

 いやーすばらしい夢をどうもありがとう。モンモデルさん、そしてトップガンマーベリック

 このF/A-18Eや最初に買ったムスタングの他にも、おなじくモンモデルの1/9 Kawasaki HR2(マーベリックが乗ったバイクと違い、ライトやウインカーなどが付いていないレース仕様のもので東京へIMAXを見に行った時に購入)や1/12 Kawasaki GPZ900R(トップガン‘86やダークスターのシーンで出た部隊マークのシールがペタペタ貼られた超絶カッコイイバイクで、トップガンマークのデカールのみ先にネットで入手していたのですが、17回目の映画見に行った時に、映画に出ている前輪が16インチホイールの’85仕様のアオシマのやつをやっぱりジョーシンで発見)などを購入しています。
いやー、一期一会だから…

 どれから作ろうか悩むところですが、今はボークスのファイブスターストーリーズ、モーターヘッドのガレージキット ルミナスミラージュを製作中で、腹と首のフル可動化をもくろんでいます。

 知る人ぞ、”レジン製のガレージキットのロボットはおもっちゃっぽさを無くするため、ガンプラのように動かず、固定ポーズで関節部まで精密に再現しているのが普通である”と知っているので、腹と首だけなのにフル可動ってなんだよ⁉。ということですが、リアルさを追求するが故の可動化構想であり、うまくいったらまたnoteで紹介いたします。

すべてのモデラ―の野望 モータヘッドの腹と首フル可動! バックはアイデアスケッチ

これだけのプラモ資源があればトトム・クルーズはあと10年は戦えます。
 

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