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子育てをしながら「はたらく」ということ

この記事は求人メディアの運営メンバーとしての意見ではなく、あくまで個人として「はたらく」ことについての考えを書かせていただきます。

私には小学5年生の長男、小学2年生の次男、幼稚園年長の長女の3人の子どもがいます。
今は週5日6時間ほど、時短正社員として『福岡じょしごと』という求人メディアのWEBマーケター/ライターとして働いています。

#私にとってはたらくとは というお題を見たときに、すぐにハッキリとした答えが出てこなかったので、この機会に私にとっての「はたらく」を振り返ってみたいと思います。

子育てをしながら「はたらく」なんて無理

私は新卒で入社した会社を結婚・出産を機に退職し、その後は7年間専業主婦として子育てに専念していました。
しかし、子育てに専念しながらも子どもたちが少しずつ大きくなるにつれて、漠然とした不安が募ります。

「この子たちが大きくなった後、私には何も残っていないのではないか・・」

ちょうど長男が幼稚園の年長ぐらいの年になると、周りでパートを始めるママが増えてきたり、新卒同期入社だったメンバーが今までの経験を活かして活躍している投稿をSNSで見かけたりする時期でもありました。
(出産が24歳と早かったので、同期入社メンバーは仕事を続けてある程度の役職について活躍していたり、転職して活躍していたり、とてもキラキラして見えました。)

漠然とした不安が頭によぎるものの、両実家が遠く頼れる親戚もいないことや、社会人経験が短い自分のスキルのなさに不安を感じ、『働くなんて無理』とあきらめていました。

子どもたちが7歳、4歳、2歳の頃


いきなり働くのは無理でも、いずれ就職したい!そのために今何ができる?

いきなり就職活動して企業に応募するなんて無理だと思っていた私は、『いずれ就職したい』という思いで情報を集めていました。
明確に期日を決めていたわけでもないし、ハローワークに通ったり履歴書を書いたりと実際に就職活動をしていたわけではないけれど、アンテナだけは立てていたという状態です。
でも、漠然とした不安は消えません。
本当に「今まさに就職したい!」というタイミングが来た時に、何か動き始めていないと手遅れになるのではという思いが常に付きまとっていました。

そんな日々を過ごしていたなかで、NPO法人ママワーク研究所と出会います。
当時ママワーク研究所が開催していた「いつか働きたいママのためのセミナー」に参加し、それがきっかけで『キャリアスクーププロジェクト』というブログラムに参加。(キャリアスクーププロジェクトとは、福岡の中小企業の経営者や従業員の方に取材に行き、記事にするというものでした。)

この経験で、企業の方とやり取りをすることやチームで何かを進めることなど、社会に復帰して働くというイメージがつかめた気がしています。また、仕事をすることの喜びのようなものも実感できました。
そしてなりより、企業様に取材に行って仕事の話を聞くことが楽しかった!!本気でライターになろうかと、当時添削をしてくださっていたライターの先生に相談したくらいです(笑)

しかし、同時に企業に就職して働いてみたいという思いもあり、同じくママワーク研究所が主催する「わたしRestartプロジェクト」という再就職イベントにも参加します。
そこで出会った福岡の企業に就職し、未経験からWEBデザイナーとして勤務することになるのです。
(ここだけの話ですが実はこの頃、若いころの夢だった『しゃべる仕事』に挑戦してみようと話し方教室に通ってみたり、タレント事務所の体験講座に行ってみたりと、自分の将来について「やらないで後悔するくらいならやってみよう!」といろいろ試していた時期でもあったと記憶しています・・笑)

会社からの期待と、子育てとのバランス

私が7年ぶりの社会復帰として働き始めたとき、まずは週3日一日4時間からのスモールスタートでした。(その後、徐々に勤務時間を延ばし、週5日6時間勤務をするまでに至ります。)

就職した企業は私が「ママだから」とか「子育て中だから」といって特別扱いすることなく、様々な業務を経験することができ、ここで得た経験が今の自分を作っているといっても過言ではないくらいいろいろなことを学ばせていただきました。
しかし、勤続年数が増えるにつれて任せてもらえる仕事の裁量や幅が広がっているのに、それにこたえられない自分との間で葛藤が起きます。

大きな要因になっていたのは子育てとのバランス。
こどもが大きくなるにつれて負担が減って、仕事にかけられる時間が増えると考えていた私の想定は甘かった。
小学生になったらなったで宿題をチェックしたり、役員の行事参加があったり、習い事を始めたりと、また違った対応が出てきたんです。
そこにきてパートナーが今までよりも忙しい部署への異動が決まり、異動したばかりということも相まって今までのようにサポートを頼めなくなりました。

今までは出張に出るときなどはパートナーに調整して代わりに送迎を頼めたのに、それができない。繁忙期は平日もほぼワンオペだったり、土日もずっと子どもと私と4人で過ごすという日々。
しかし、会社からは新しい案件を責任者としてやってみないかと打診されました。期待されてると思うと嬉しさと、ここでノーと言ったら私の会社での居場所がなくなるのではないかという危機感もあり、誰にも相談できずにひとり勝手に気負ってしまったことで、だんだん無理をしていたんだと思います。
(短時間でも必要とされる人に!やる気があるんだと見せないと!と、深夜に頑張ってデザインの勉強をしたりもしていました・・。)

当時は社内で時短勤務をしているメンバーも少なく、私が内にこもって一人で抱え込んでしまったことで、まわりもどうしていいかわからなかったんではないかと思います。
結局、体調を崩してしまったこともあり、私は退職を決意しました。

(担当していた案件やお客さんのこと、親身になって相談に乗ってくれた社長、いろいろなことを教えてくれた上司、そして社内のメンバーのことを思うと、今でも正直申し訳ないなと思うこともあります。
しかし、当時の私にはどうすることもできなかったという事実はちゃんと認めてあげているし、会社にはいつか恩返しができたらいいなとも思ってます🙇‍♀️)

他にも採用広報など、いろいろな業務を経験しました!


自分が幸せでいるために。

実は、退職の決断までにもたくさん悩みました。大きなところで言うと以下の2つ。
・今の職場をやめて、私のスキルで次に就職できるところなんてあるのだろうか?
・子育てと両立できないのは私の甘えで、やめたところでまた次の会社でも同じようになってしまうのではないだろうか?(環境のせいにしてしまっているだけなのではないか?)

他にもいろいろな不安がよぎりましたが、その時に主人に言われた
「何のために仕事をしているの?自分が幸せでいるためなんじゃないの?体調を崩してまで働く必要ある?」
という言葉で、ハッと我に返ったような記憶があります。

そうだ、私は笑顔で子どもたちと過ごしていたい。
自分の甘えなのかもと悩んでいたけれど、体調を崩してしまうくらいの思いをするのって、違うのかもしれない。
自分の人生なんだから、もっと自分のペースを大事にしないと!

そこから、『仕事をするorしない』ということではなく、
「私が幸せだと思って暮らせるように生きよう」みたいな、広い目で生活を見直していった気がしています。
(自分のキャパを認めてあげれるようになったのかもしれません。)

退職後は体調不良を直そうと病院に通ったり、健康診断を受けてみたり、今まで時間がなくて行けなかった美術館や映画に一人でゆっくり行ってみたり。

でも、そうやって時間ができてみたら、『やっぱり仕事をしている自分がいいな』という思いが沸いてきたんです。
そして、その時たまたま近況報告をしようと、再就職の際にお世話になったNPO法人の理事長に連絡したところ、『ママ向けの求人メディアを立ち上げるにあたってWEBマーケターを募集しているんだけど面接を受けてみない?』と声かけいただいたんです。
(今私が所属しているWorkStep株式会社とお世話になったNPO法人は実はグループ企業なんです!)

自分の経験を活かし、同じようにモヤモヤをかかえるママのために!

お誘いを受けて、最終的に『やります!』と返事をした私。理由は3つありました。
・自分自身が再就職の支援イベントを経て就職し、働くことの楽しさや子育てをしながら働く大変さを経験。いつか同じように働くママの支援をする側に回りたいという思いがあった。
・前職でWEBデザインに触れていて、打診されたSNS発信をメインとしたWEBマーケの仕事に挑戦してみたいと思えたから。
・再就職前に挑戦していたキャリアスクーププロジェクトで企業への取材の楽しさを知っていたし、ライティングにも挑戦してみたかった。

まさに、今までの経験や思いがつながったというか、小さなパズルのピースがぎゅっと一気に集まって絵が見えてきたような感覚でした。
ちょっと大げさかもしれませんが、『無駄な経験なんてない』とよく言うのは、こういうことなのかなと思ったくらいです(笑)

そして今は、企業に取材に行って求人記事をライティングしたり、Instagramの投稿を作成したりしながら、少しでも多くの私と同じようにモヤモヤを抱えているママの助けになれたらと活動をしています。

人から見たらスローペースに見えるかもしれませんが、家族と笑って過ごせるくらいの範囲で、しかしスピード感は持ちながら進めているつもりです。


自分が笑って頑張れるように仕向ける!

子育てをしながら働くって、それだけで大変だと思うんです。
以前は無理して深夜に勉強したりもしていましたが、それは私には合わなかったし、合わないのは甘えではなかったと気づいたのは、まわりの働くママの声を聴いたから。

仕事で働くママにインタビューをする機会が多いのですが、活躍しているママは隙間時間にさっと学習したり、家事をしながらYouTubeで勉強したりしているんです。
あとは、仕事も『自分が興味がある』とか『好き』なことをすることが大事だと言っていたママもいました。やはり、「好き」な人の熱量にはかなわないのだと感じたそう。
(私自身がWEBの勉強をしていた時も思いましたが、好きな人って勉強を苦と思わないというか、趣味の延長で何時間でもしているんですよね。これって才能だなと・・!)

簡単なことなんですが、それでいいんだと気づいてからは
■勉強するために睡眠時間を削って頑張るか!え、また娘を寝かしつけながら寝落ち・・
■勉強しようと本を買ったけど、時間がなくて読めてない。積読が・・
のようなことで自分って駄目なやつだ😭と落ち込むのではなく、この情報YouTubeで動画にしてる人いないかな?とか、自分が読みたい!とか学びたい!と思うような方法やデバイスの選定のほうに意識を向けるべきだなと感じてます。(もちろん、人間なのでいまだに落ち込むこともありますが😂)

あとは、一人で内にこもらない!
まわりのママはどうしてるのかな?と情報を得ることはすごく大事だと思います。
(これは『福岡じょしごと』でめちゃくちゃ参考になるインタビューを掲載してるのでぜひご覧ください!)


と、だいぶ回り道が長くなりましたが(笑)
私にとって『はたらく』とは、自分が笑顔でいられるように(いられる範囲で)社会のために熱量をもってできることをして、お金をもらうこと
なのではないかと考えます。

もちろん、今はたまたま情熱を向けられる仕事に出会えているラッキーな状況なだけかもしれません。でも、それまでに回り道もしているので、これからも細々と『将来何になるの?』と言われてしまいそうなことも、種まきチャレンジとして続けていきたいなと考えています。
(ちなみにいつかラジオブースで話してみたいというのが、ラジオ好きな私の今の夢です✨)




そんな私が運営するメディアはこちら。


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