見出し画像

筋トレすると背が伸びない?〜子供のスポーツにおいて最も有名な都市伝説

筋トレすると背が伸びないの?

スポーツをやる青少年の周辺では、最もポピュラーな都市伝説ですね(笑)
これは、すごく一般に浸透しているウソです!

この都市伝説の根拠は…
成長期の子が筋力トレーニングを行うことによって、骨が伸びようとする(骨端軟骨)部分の成長が力学的に押さえられ、骨の成長の妨げになるというもの。
しかし実際は…
筑波大学の教授の研究によって、「骨端線の成長は、筋肉が押さえ つけるパワーよりもはるかに強力である」したがって「筋力の発達によって骨の成長が物理的に押さえられることはない」という結論がだされた。
骨の成長>筋力
=筋トレやっても背が伸びる根拠

しかしなんとなく、小学校のときに筋肉モリモリでその後背が伸びなかった男子の記憶がみんなの中にあるようで、よけいに「やっぱり筋肉つきすぎると背が伸びないんだ!」という都市伝説の信憑性が上がってしまっているようだ。

が、それは違う。

日本人の血統にもバリエーションがあり、中には「背が高くない」「筋肉質な」遺伝子(海洋系民族)が入っている。しかも彼らは12歳くらいまで(小学生高学 年)にかなりガッチリした体格に成長し、それは成長が速いというだけで、それ以降の成長曲線は緩やかになる遺伝子のよう だ。

蛇足だが、小学生のチームスポーツは、成長のはやい子が多ければ勝てる。男の子だったら性毛が生え始める頃から生え揃うまでの期間が最も体つきのかわ る時期なのだが、生え始める時期に個人差があるため、小学校高学年でチームに性毛の生え始めた選手が多ければ当然強い・・・ただそれだけの理由。
だがら少年期のスポーツの基礎として指導者には勝敗よりも努力して結果が出るという達成感、アスリートとしての完成は大学生くらい、という正しい身体への知識を持ってほしい。

話がそれたが、結論として筋力アップによって骨端を押さえつけられることはない。
とはいえ成長痛などに見られるように、成人と比べると筋肉を支えている骨腱構造(筋肉が骨に付着している部分)の不安定さは無視できないため、障害を防ぐためにもマシンなどを使った荷重トレーニングは避け、自重トレーニングにとどめるのが望ましいといえるだろうが、筋力トレーニングそのものが否ではないという結論なのだ。
ただし、正しいトレーニングの方法、プログラムを行わなけ れば、成長を妨げられる結果になっても不思議ではない。

昔の運動部にありがちな「雨の日は筋トレ」のような、不確定なトレーニングプログラムは害しかないと思った方がいい。

身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
ご相談、治療のご予約はお電話かメールにて。

やぎやま徒手医学研究所【完全予約制】
岐阜県各務原市松が丘1−109
08036406834
umagiatles@gmail.com

臨床センター
はざま徒手医学研究所【完全予約制】
あたご徒手医学研究所【完全予約制】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?