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[007] 音楽の刺激。あるいは、デヴィッド・ボウイからフクシマへの連想ゲーム。

☆再出発7日め

みなさんは、どんな音楽が好きですか?

最近の若い人は、あまり洋楽は聴かないのでしょうか?

それとも note に集まるような人は、割と洋楽も聴いているのかな?

ぼくの若い頃は、今のように「日本の音楽だけでお腹がいっぱい」というような状況ではなかったので、ロックを聴くと言えば、アメリカなりイギリスなりの、洋ものを聴くのが当たり前の時代でした。

アメリカの音楽のほうがメジャーな存在なのは今も変わらないと思いますが、ぼくは兄の影響もあり、イギリスものをよく聴いていました。

イギリスのロックミュージシャンとして歴史に残る人物の一人であるデヴィッド・ボウイは、一昨年2016年1月に69歳で惜しくもこの世を去りました。

日本のバンドboØwy(ボウイ)の名前の元となった人物と説明したほうが、若い皆さんには分かりやすいかもしれません。

デヴィッド・ボウイの出世作である「ジギー・スターダスト」というアルバムを、しばらく前に車でよく聴いていたときがあります。

「ムーンエイジ・デイドリーム」はその3番めの曲です。

アルバム「ジギー・スターダスト」が発表されたのは1972年、人類初の月面着陸は1969年のことですから、ムーンエイジという言葉には宇宙時代が到来した当時の、SF的な雰囲気が溢れています。

サビの部分の歌詞はこんな感じです。

お前のエレクトリック・アイでオレを見てくれ
お前の光線銃をオレの頭に突きつけて
宇宙服のフェイスシールドを
オレの顔に、さあ近づけて
常識なんか捨てて、月の時代の輝く夢を見よう!

Keep your 'lectric eye on me, babe
Put your ray gun to my head
Press your space face close to mine, love
Freak out in a moonage daydream, oh yeah!

当時ぼくは東広島に住んでいたもので、用事で山の中、谷あいの道を走ることが多かったのですが、そんなときにこの歌を聴いていたら、頭の中にぱーっとイメージが広がったんです。

「若い男女が防護服で身を包み、もう二度と会えるか分からない別れのときを迎える。肌を触れ合うこともできないままだけれども、精一杯抱きしめ合い、フェイスシールドをくっつけ合う。そして、シールド越しに見つめ合って、永遠の別れを惜しむ」

ボウイの歌では宇宙服ですが、フクシマの事故から数年後のことだったので、防護服のイメージが浮かび上がり、一緒にいるのに相手の温もりを感じることもできない切ない別れの光景を、その歌から連想したのでした。

こんな場面を核として、小説の一本も書きたいところですが、今はそういう方向に心が向かわないもので、いつか書けるときのために、イメージを温めている状態です。

文章を書くときにどこからネタを拾ってくるかというのは、時として難しいことになりますが、音楽はそんなとき、いい刺激を与えてくれることがあります。

音自体から広がるイメージもありますし、歌詞が語りかける物語から連想が働く場合もあります。

「今日は何を書いたらいいだろう」とネタに詰まったときには、好きな音楽を聴いて、そこから広がる連想を、まずは言葉でスケッチしてみるのも、文章力をつける練習として楽しいことではないでしょうか。

てなことで今日は、「好きな音楽を聴いて、文章を書く刺激をもらおう」というお話でした。

それではみなさん、ナマステジーっ♬

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