出発するまで
1997年の初夏、当時大学生だった22歳の私は、たまたま図書館で手に取った沢木耕太郎氏の「深夜特急」を読んで衝撃を受けました。
一気に読了し、
「自分もこんな旅してみたい!!」
と強く思い、勢いで大学の休学を申し出ましたが許可が下りなかったので3日間考えたのち、退学届を提出しました。
出発日をオフシーズンである(航空券が安い)1998年の2月18日に決め、アルバイトとNHKのスペイン語講座に明け暮れる日々を送りました。
半年後なんとか旅行資金70万円を貯め、当時格安旅行で人気だった旅行会社HISに駆け込み「成田-マドリッド」間の90日間往復チケットと、初日のホテルを一泊予約しました。
初めての海外旅行、成田空港に行くことすら初めてという自分の中では人生最大のミッション、傍から見ればただの長期バカンスに旅立つこととなりました。
主な持ち物は…
CITIBANKのキャッシュカード
西和事典
着替え
以上
旅のプランは…
レアル・マドリッドの試合を毎週観る(スタジアムまたはBarなどで)
以上
当時サッカーオタクだった私は、マドリッドの街に埋もれてサッカー三昧の日々を送ろうと思っていたので、リーガエスパニョーラのスケジュールはしっかり確認したものの、観光などの予定はほぼ組まずにスペインに向けて旅立ちました。
当然スマホもない時代。
今考えると、帰って来ることが出来るのか不安になるほどのノープラン旅行スケジュール…。日記を書いた当人ですら最後まで書き終えたのか心配になってきました。
とりあえず次回から日記スタートです。
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