見出し画像

京都冬の旅 2023

 ここ数年、私たち夫婦の間で恒例となった「京都冬の旅」に幸いにも今年も出かけることができた。

12月15日(金) ≪京都へ≫

静岡発(11:00頃) ~ 静岡SA(スマートIC) ~ 新東名高速道路(E1A) ~ 長篠設楽PA(昼食) ~ 豊田JCT ~ 伊勢湾岸自動車道 〜 四日市JCT ~ 新名神高速道路 ~ 甲南PA(休憩)  ~ 栗東JCT ~ 京都東IC ~ 祇園🅿(アパホテル地下)  ~「はた源」(ゆず胡椒等購入) ~「ホテルギンモンド」(16:00頃チェックイン) ~ 休息 ~ 御所散策 ~ 夕食(おばんざい「梅辰」) 

~ 夕方の京都御所散策 ~

ホテルにチェックインして休息の後に御所まで散策   
年の瀬の夕暮れ時の静かな佇まいが清々しい

12月16日(土) ≪午前のコース≫

ホテル出発(8:30頃) ~ 「進々堂御池店」(朝食)~ (徒歩)~ 「京阪三条」~ (京阪電鉄)~「出町柳」~(河合橋)~(一の鳥居)~「河合神社」参拝 ~「賀茂御祖神社(下鴨神社)」参拝 ~「加茂みたらし茶屋」(みたらし団子、わらび餅で休憩)~(出雲路橋)~「鞍馬口駅」~(地下鉄烏丸線)~「烏丸御池」~ ホテル帰着 ~(車移動)~ ホテル出発(11:30頃)~ 給油(ENEOS Dr.Drive西陣SS)~ 田丸弥堀川店(昼食・土産購入) ~「賀茂別雷(上賀茂神社)神社」参拝 ~「川勝總本家本店」(下京区上五条町)~「㈱野田屋」(下京区朱雀宝蔵町)~「Roadies Café」(八幡市内里内)~ ホテル帰着(17:30頃)

~ 朝の散策 ~

土曜にの朝の散策コース
(三条~出町柳駅と鞍馬口~烏丸御池駅の間は地下鉄利用)

 8時半頃ホテルを出て、近くの進々堂御池店で、サンドイッチとコーヒーの朝食の後、三条大橋を渡って京阪三条駅まで歩く。

 京阪電鉄で終点の出町柳まで行き、そこから鴨川に注ぎ込む高野川に架かる河合橋を渡って下賀茂神社の参道に入る。

 糺の森の中を下賀茂神社に通ずる参道を先ずは河合神社を参拝。

 その後、賀茂御祖(かもみおや)神社、即ち下賀茂神社を参拝して、神社北西の鞍馬口から下賀茂本通に出て、加茂みたらし茶屋でみたらし団子とわらび餅で一休み。

 店を出て、そこから鴨川に架かる出雲路橋を渡り烏丸通に出た。その交差点の直下にある鞍馬口駅から烏丸線でホテルに戻り、朝の散策を終えた。   

~ 下賀茂神社境内 ~

賀茂御祖(加茂三男也)神社
河合神社   
下賀茂神社境内
御手洗(みたらし)池

12月16日(土) ≪午後のコース≫

 午後は車で移動するために、昼前に一旦ホテルに戻り、駐車場から車を出して、先ずは前日の静岡からの走行で10㍑ほどの残量になった燃料補給のため、毎回訪れる堀川通のエネオスのスタンドで満タンにした。

 そこから目と鼻の先と思ったところを、うっかり店を見落とし行き過ぎて、紫明通りの先でUターンして堀川通寺之内竹屋町「京のおせん処田丸弥堀川店」に到着。
 それぞれ、にゅうめんと穴子寿司の昼食をとって買い物をして次のお店に移動。
https://www.geisya.or.jp/~tamaruya/horikawa/index.html

 その途中「船岡山」が気になっていたのでその方向に車を向けたが、その途中で大徳寺の付近を通過するので、山田屋細見酒店前で車を停め、大徳寺納豆を買い求めてから船岡山に向かった。
 今回は時間の関係で船岡山周辺の偵察に留め、付近を半周してから堀川通りを南下し、上五条町の漬物店川勝總本家本店で漬物を買い込んだ。  https://www.kawakatu.com/

 次に西向きに転進して、西院本線を潜り抜けた朱雀宝蔵町の中央卸売市場場外にある㈱野田屋を訪れた。
 突然の訪問となったが、お忙しいであろうNoda社長を呼び出して挨拶して、京料理の食材を何点か購入したあと、店先に駐車してあったNodaさんご自慢のキャンピングカーを拝見してから野田屋を後にした。  https://nodaya.co.jp/user_data/aboutus

 予定の時刻を30分ほど遅れて野田屋さんを出発して、南に第二京阪道路を伏見まで走り、以後国道1号線京阪国道を22号線交差点まで行き、そこから281号線を突き当り迄東進して右折して市道を南下して、我が自転車仲間のOsamuraさんの”ローディーズ カフェ(Roadies Café)”に向かった。

 ローディーズ カフェは、車幅ギリギリの「魔の曲り角」の奥にあり、二つある角を曲がれるか不安を感じたので、Osamuraさんを電話で呼び出して誘導してもらってほうほうの体で店に辿り着いた。 

 Osamuraさんとは、一昨年野田屋のNodaさんと三人で京見峠方面を自転車で走って以来久しぶりの再会となった。

 今回初対面の奥様を交えて、Osamuraさんのセンスが光る店内で美味しいコーヒーとお菓子を頂きながら4時過ぎまで歓談した。

 楽しい時間はアッという間に過ぎてお暇を告げる時となった。狭い路地を無事に抜け出すために、表通りに出るところまでご夫妻に誘導して頂き、近くにある第二京阪の八幡東IC(なぜ往路はここをナビが示さなかったのだろう?)からホテルに直行し、17:30近くに到着した。

~ Roadies Café ~

CaféとOsamuraさん
"Roadies Café"の名の通り、壁面にはOsamuraさんの愛車が
”Roadies Café””のオシャレな空間

https://www.instagram.com/roadies_cafe2017/

ホテル  ~ (徒歩15分) ~  ”寺町西むら” (18:15頃)

 夕食は、顔なじみの寺町「西むら」(榎木町)で、大将お任せの季節の京料理を伏見松本酒造の「澤屋まつもと」と、洛中唯一の蔵元で俳優佐々木蔵之介の実家でもある、佐々木酒造の純米酒「美しい鴨川」と併せて楽しんだ。

 今年の京都の冬は、その寒さに例年のような厳しさが感じられず、冬の定番「かぶら蒸し」は相変わらず美味なるも、「もう少し寒ければ、もっと有難みも増すのに」などと贅沢なことを言いながら堪能した。

~ 寺町西むら ~
http://www.teramachi-nishimura.com/

”西むら”の京料理
”佐々木酒造”” ≪写真はネットから引用≫

12月17日(日) ≪大山崎から伏見へ≫ 

高倉御池(ホテル)~ 大山崎~伏見桃山城ルート

 ホテルのダニエルズ・アルバで朝食、チェックアウトして駐車場に向かい、最終日のドライブが始まった。

 今回は、京都市を大きく踏み外して、先ずは市の南西端にある大山崎の「アサヒグループ大山崎山荘美術館」を目指した。

 ただその前に、昨日訪れた「ローディーズカフェ」のOsamuraさんに大山崎に行くことを話したところ、「ねじりまんぽを見に行くんですか?」と、妙な問いが帰って来た。

 山崎観光案内所のウェブサイトの説明によると、それは大山崎の東海道本線の長岡京駅~山崎駅間にあり、「『まんぽ』とは、方言で地域によって言い方が変わるものの、線路の下をくぐるためのトンネルのことをさし、そのうち、「ねじりまんぽ」というものあり、これはレンガや石積で作られたアーチ状のトンネルのことで、正式には斜拱渠(しゃきょうきょ)・斜アーチと呼ばれているものです。」ということであった。

 大山崎付近からナビに住所を入れて近づいて行ったものの、付近の道が狭く駐車できる場所もないため、今回は残念ながら「ねじりまんぽ」は諦めて、大山崎駅前のパーキングに移動した。

 さて、大山崎に何があるというと、その直ぐ西側に大阪府との境があり、その境に沿った形で、あのシングルモルトウィスキー「山崎」の誕生の地、サントリー蒸留所がある。そして、その東側は京都府となり、そこに「アサヒグループ大山崎山荘美術館」がある。

 改めて調べてみると、この美術館は「関西の実業家・故・加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した『大山崎山荘』を創建当時の姿に修復し、安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」などを加え、1996年4月に開館したが、加賀正太郎氏の没後、加賀家の手を離れ、平成のはじめには傷みが激しく荒廃寸前となり、さらに周辺が開発の波にさらされるなかで、貴重な建築物と周囲の自然の保護保存を求める声が多くあがっていた。加賀氏は、ニッカウヰスキーの設立にも参画し、アサヒビールの初代社長であった故山本爲三郎と同じ財界人として深い親交があったため、京都府や地元から要請を受けたアサヒビール株式会社は、行政と連携をとりながら、山荘を復元し美術館として再生することとなった」とあり、「アサヒビール大山崎山荘美術館では、貴重な建築物や美しい庭園を後世に遺すとともに、美術館としての個性を生かした企画展示など、独自の文化発信を行っている」(「美術館・展覧会情報」サイトより引用)ということだった。

 開館時間の10時より早く到着した私たちは、案内表示に従って歩き始めたが、目的の美術館が、まさか「あの」天王山(標高270m)の中腹にあろうとは案内板を見るまで気が付かなかった。

 大山崎駅前の駐車場から、踏切を渡り天王山登山口に歩を進めた。そこにいきなり斜度20%はあろうかと思われる激坂が現れたが、しばらく行くと若干傾斜は緩むものの、標高80mほどにある美術館の入り口まで10分ほどの“プチ天王山登山”となった。 

 今回は、同美術館において開催中の「藤田嗣治 心の旅路をたどる - 手紙と手しごとを手がかりに」という展覧会が開催中で、その他に別館「地中の宝石箱」に展示されているクロード・モネの睡蓮などの絵画をはじめ、山本爲三郎コレクションの主体である、河井、濱田、リーチ、富本憲吉の陶磁器と、柳宗悦らが招来した東西の古作工芸の佳品などの常設展示を見て回った。その他にも美術館の建築や庭園にも見るべきものがたくさんある。

 1時間以上滞在し、締め括りに2階の喫茶室で紅茶と「カフェ企画特性スィーツ」で休憩の後に山荘を後にした。

~ アサヒビール大山崎山荘美術館 ~
https://www.asahigroup-oyamazaki.com/

  美術館に続く小径
安藤忠雄設計の地中館 「地中の宝石箱」
庭園の置石の丸孔から石清水八幡を遠望
塀の向こうに見える地中館 「地中の宝石箱」に続く通路
地中館 「地中の宝石箱」に続く通路
本館から地中館を結ぶ通路を望む
庭園とその向こうの「山手館」(安藤忠雄設計)

12月17日(日)≪午後のコース≫

 大山崎から伏見城までは、北東に向かって14号線から桂川を渡って79号線を辿り、そして橋を渡り終えたら13号線を松本酒造を左手に見ながら一直線に進んで大手筋商店街に突入する。

 先ずは商店街横のコインパーキングに駐車して、商店街の中の「七條甘春堂伏見大手筋店」で土産を購入した後、モール街で軽くランチを食べてから最後の目的地の「伏見桃山城」に向かった。

 ここは、城も近年コンクリートで築造されたもので、大河ドラマ「どうする家康」では音尾琢磨が演じた徳川家康の家臣鳥居元忠が、千八百人の家臣共々討ち死にしたと言われる城も、コンクリート製だと思うとなんの情緒も感じられない。

 城内も見学できないので、伏見桃山城がどのような場所で、どんな位置にあるかを確認した程度で、そそくさと城内を半周して車に戻り、そこから第二京阪経由で京滋バイパスに乗り、草津から新名神~新東名高速道路に渡り、途中刈谷SAで休憩して藤枝岡部ICまで走った。

 そこからは、焼津の娘の家に寄って土産を渡して、地元の中華”玄武”で夕食の後に19時前に無事帰宅した。

~ 伏見桃山城 ~
https://kyoto-design.jp/spot/8665

「伏見桃山城 大手門」
「伏見桃山城天守」

           【あとがき】
 ここ数年、私たち夫婦の間で恒例となった「京都冬の旅」に幸いにも今年も出かけることができた。
  2013年の「京都疎水2013秋」の旅が記録を始めた最初の年で、以後2014年と2016年は休んで、2015年は「伊勢の旅」、2017年は「湖北周遊の旅」と「京都冬の旅」の2本で始まり、以後毎年「冬の旅」が定着した。
 それ以来、今年で7年目を迎えて、そろそろ洛中は行くところも少なくなった(とはいえ突っ込んで行けばまだいくらでもあるけれど…)ということで、今回は初めて京都府西部の府境にある大山崎と南東部の伏見を押さえてみようといったテーマで出かけて来た。
 行き先のテーマは、いつも妻が見つけてくるのだが、いずれにしても精緻な「予習」はせず、行き当たりばったりの旅を楽しんでいる。
 今回もまた、いろいろな出会いのある楽しい旅になった。さて、来年はどこに行こうか?(鬼が笑っている)

   ≪これまでの京都冬の旅の足跡≫

 

 

 

 

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?