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「自分たちが損するから若者も投票しよう」に対する違和感

若者が選挙に投票しないと、若者に向けた政策が行われない。老人ばかり優遇される。だから若者は投票しよう。
という言説がよくあります。

自分たちが損するから投票しようという話だと思うのですが、私はすごく馬鹿にされている感覚があります。
自分自身の損得だけで投票行動を変えるような若者ばかりではないと思うからです。

この話は、自分たちが優遇されるならそれ以外の層のことは知ったこっちゃない。まあそこまでは言わなくとも、いま優遇されてるのをちょっと若者にも振り分けてよ。という話だと思いますが、少なくとも私の周りではそんな簡単には考えていないのです。

日本全体を考えて、いまここにヒト・モノ・カネの資源を使うべきというところに使ってほしいし、それが高齢者世代ならそれはそれでいいのです。たとえ自分の世代が相対的に優遇されていなくとも。

どこにどう資源を割り当てるのが社会全体として最適かはもちろん正解のない議論ではあると思いますが、どこかに偏っているからもっと分散しようというのは単純すぎて最適解にいきつきにくい。その偏りが必要な偏りなのかもしれないからです。

もちろん、投票する必要がないとは全く思っておらず、もっと皆が国に関心を持つべきだと思っています。

ただ、国民全体が自身の損得だけで考えずに全体最適を考えられるようになれば、もっと優しい世界になると思うのです。

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