川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu
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【通信講座】 小説「猿面冠者」 質疑応答
・あまりにも私の下手な小説であることが分かりました。加筆修正をしても無駄でしょう。そこでなのですが、これから小説を書くのは辞めたほうが良いでしょうか。そんな下らない質問を寄こすなと思うかもしれませんが、宜しくお願いします。
書きたければ書いたほうがいいと思います。
本気で書くなら、大事なのはつづけることです。
まわりの人間はだんだんやめていくので、最後まで立っていれば勝ちです。
・なぜ小説語を書
【通信講座】 小説「猿面冠者」 講評
菊池寛と芥川龍之介にあこがれて太宰治が書いた初期の作品を、さらにぎこちなくしたような印象でした。
伝えたいことは分かりますが、不明、無用のレトリック、また、能にも歴史にもさしてくわしくない私でも確実に嘘だと分かる記述が多すぎます。不正確な表現はフィクションならざる「嘘」です。
11ページ中2ページ目くらいで読むのをやめようと思いましたが、なんとなく神学的な主題が出てきて、この時代、この題材とど
アルタイルの詩(笑) (13) 終
4−6
咲希、登場。ウェディングベールをかぶっている。
咲希 むかしむかし、天の川のそばには天の神様が住んでいました。
渉 天の神様のひとり娘は、織姫と言いました。織姫がやがて年ごろになり、
咲希 天の神様は、娘に、天の川の岸で天の牛を飼っている、彦星というお婿さ
んをむかえてやりました。
渉 ふたりは、たのしい生活を送るようになりました。
咲希 でも、仕事を忘れて、遊んでばかり
アルタイルの詩(笑) (12)
4−1
松岡 (声)いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、
波にたゞよひ波の様(よ)に、
君が柔手(やはて)を我が肩に
こゝには人目ないものを。
松岡、千秋、登場。
千秋は車椅子に乗っている。松岡が押している。
渉 ……
千秋 〽︎いのち短し、
渉 ……やめてください。
松岡 なぜ。
渉 いや……千秋さん。
千秋 なぜ。
松岡 患者さんたちに迷惑だから
アルタイルの詩(笑) (11)
3−3
永井、拍手しながら、登場。
永井 見せてもらいましたよ。聞かせてもらいましたよ。
咲希 あ、ヤクザ。
永井 誰がヤクザだ。
老婆心ながら、ひとつ、よろしいかな? 本当に夢を夢だと思っているの? 夢……あえて夢をいうことばをつかうが、夢なんて、神さまの神殿や、幽霊のすみかや、天国や、もしかしたら地獄のような場所にあるものさ。漠然とした、つかみどころのない、抽象的でたどりついたも
アルタイルの詩(笑) (10)
3−2
渉、咲希。
咲希 どうしたの?
渉 なんか……
咲希 楽じゃん。自由にやらせてくれるんだってさ。
渉 なんか……
咲希 なに?
渉 役者って、そういうものかな、って。
咲希 どういうもの?
渉 ……
沈黙
咲希 きみもオーディション?
渉 まあ。
咲希 で、受かったわけだ。
渉 きみも。
咲希 わたしはさ、電話が来たとき……
咲希、正面をむく。オーデション
アルタイルの詩(笑) (9)
3−1
神崎以外。
大輔 好きに、自由にって……どこまでやっていいんですかね?
松岡 思うにね、遠慮しすぎてたんですよ。
洋子 もっと、思ったことを言ってもよかったですよね。
松岡 ぼくね、72歳なんですって。
おかしいじゃないですか。日中戦争がどうの、「いのちみじかし」のゴンドラの歌、軽く120歳を越えてないと、口に出ないですよ。
渉の年齢設定で1歳ちがうとかどころじゃないっ
アルタイルの詩(笑) (8)
2−1
神崎 カット!
神崎、登場。
緊張がとける。
神崎 おつかれさまでした。じゃあ、打ち上げのほうに。
松岡 セリフ、長いですよ。
洋子 クッソ長い。
大輔 誰が書いたんです?
神崎 ぼくですけど。
みんな えっ。
由紀子 才能あるじゃないですか。
永井 もっと書いてもよかったと思うな。
奈津美 そうそう。長いけど……おぼえやすい、言いやすいっていうか。
大輔 なんていうの? 現
アルタイルの詩(笑) (7)
1−13
永井、由紀子、登場。
永井 ここだと聞いたよ。
由紀子 あなた……
永井 (手で制す)きみに、ひとつ忠告がある。もう来るな。理由は分かるな。
渉 分かりません。
永井 しずかに、最期を看とりたい……あの子の心を、みださずに。きみは、咲
希のなにを知っている?
病室のベッドで、月に顔を照らされながら、かすかな声で、わたしには聞こえた。「大嫌い……渉なんて……大嫌い」
渉
アルタイルの詩(笑) (6)
1− 11
大輔、奈津美。
奈津美 大輔。ありがとう。
大輔 なんだよ、そんなこと……結局……
奈津美 うん。ふられちゃった。
大輔 やけ食いでもするか?
奈津美 ……焼肉とかさ。
大輔 おまえのおごりな。
奈津美 えー。
大輔 ありがとう、って言ったよな。ちゃんとかたちで示せ。
奈津美 カラオケとかね。
ふたり、笑う。
沈黙。
奈津美 本当に……なんて言ったらいいか……
大輔
アルタイルの詩(笑) (5)
1−8
渉、大輔、登場。
大輔、渉を突き飛ばす。
大輔 おれは、おまえをなぐらなきゃいけない。
渉 ……どうして。
大輔 ……一生分からねえよ……
大輔、なぐりかかろうとする。
奈津美 やめて、大輔。
奈津美、登場。
大輔、手をとめる。
大輔 ……でも、こいつが……
奈津美 どうしたの?
大輔 ……なんでもない。
大輔、去る。
1−9
夕焼け。
アルタイルの詩(笑) (4)
1−6
医者・神崎、ナース・洋子、登場。
咲希 洋子ちゃん。
洋子 探したわよ。
渉 ……(会釈する)
洋子 もしかして、彼氏?
咲希 うん。渉くん。
神崎 主治医として、ひとこと……接触するなら、消毒してから。接触してしま
ったら、あとで消毒。特に、この指。
神崎、小指を立てる。渉、咲希、照れる。
洋子 そろそろ検温の時間よ。
咲希を病室までエスコートしてくれる?
アルタイルの詩(笑) (3)
1−4
千秋、登場。
千秋 (さえぎって)患者さんに迷惑ですよ。
渉 あ……
千秋 (笑う)おじいちゃんは、置いてきました。
自分ではらうんだって聞かなくて。
渉 そうですか。
千秋 言い忘れたことがあって。
……変に思いませんでした?
渉 ……お名前、ですか? 千秋さん……
千秋 そう。清子は、わたしの亡くなったおばさんです。
……亡くなる前、清子は、おじいちゃん