川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu

第24回太宰治賞 最終候補 『夏の魔法と少年』 / 第6回林芙美子文学賞 最終候補 『水族館で鬼ごっこ』 / 脚本 舞台『銀河英雄伝説』シリーズ他 / 二松學舍大学文学部国文学科 講師 / ポストメタルバンドlantanaquamara / Twitter @TKawamitsu

川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu

第24回太宰治賞 最終候補 『夏の魔法と少年』 / 第6回林芙美子文学賞 最終候補 『水族館で鬼ごっこ』 / 脚本 舞台『銀河英雄伝説』シリーズ他 / 二松學舍大学文学部国文学科 講師 / ポストメタルバンドlantanaquamara / Twitter @TKawamitsu

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    自己紹介

    あらためて 私のやっていることを 自己紹介させてください。   1 脚本家   舞台「銀河英雄伝説」シリーズ他 商業演劇で脚本を担当してきました。 原作から脚色する仕事が多かったためか 構成は得意です。 企画書、プロット、脚本など 執筆のスピードには定評があります。     2 講師・先生   二松學舍大学で脚本の書き方、読み方を教えています。 個人でも創作教室を開講しています。 単なる「添削」ではない、共同制作者としての 有益なアドバイスができるよう心がけています。  

      • 詩 383

          パーク まどろみ 呼吸 実験室 産声 あげたら バタフライ 出会いは 白日 証拠 なく おそれ 不安と あせり 死ぬ 神さま レプリカ 窓 ピエタ 石のベールに 刻む 名を 浸透したなら クロールで 無慈悲の連鎖 透明で 愛は まやかし 遊園地 キリンは 指輪 ネックレス 息つぎできない えんぴつけずり マンダラ プール 髪 ひらき 満月のよう 歌のよう 傷つけるもの 近づけはしない

        • 詩 382

            腐敗のころも 誤読は恩寵 系統樹 過去を胚胎 膨張の 初雪 ぼたん くもる窓 断層 つつじ 溶ける意味 腐敗のころも 流れては あなた 呼びだし ボール紙 形成されつつある世界 記憶 点滅 閉じる 朝 それは 混沌 証拠 なく 矛盾だらけの試験なら 景色 ふるえて 涙に くれて 接続するなら 設計図 ひらく とびらと 博物誌 破壊のおきて 適用 されず

          • 詩 381

               足蹴 頭に のせて 光の輪 やまいの描写 石の塔 密の痙攣 本 さそう なぜ と 問うとき 石の花 積み木の約束 つきくずす 木星 ふるえ 恍惚の 暗闇の とげ 胸に 抱き 愛は 無差別 灯台へ ミクロコスモス 石の声 なぜ 蛇 ふるえ 神秘など 夏のまつりに つきあたるから 歴史の ゆらぎ 気流 鳴る 紗幕の さそう 眷属は 底 知れぬ いま 足蹴にしては

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          • 川光 俊哉 Toshiya Kawamitsu
          • 小説「不死王曲」/戯曲「煉獄島殺人事件?」/小説「夏至物語」
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          • 小説の書き方
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          • 創作教室
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          • 戯曲「どぶだが〜戦国狐狸合戦〜」/小説「水族館で鬼ごっこ」
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          • 詩の書き方
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            詩 380

              ドライアイス ありとあらゆる血は グレー 正解 青で 誤答 赤 殉教者なのか 番人か 噴水 花 咲く 気配 まぼろし 萌芽 黒の夢 金と みどりに 色どられ 本を読むとき 色ガラス 虫のパトロン 織り さけび 歴史 信仰 観覧車 魔法の音楽 しりすぼみ だけど 五感は とぎすまされて 知ってるつもり 亡霊の ふたつの 衣装 献花台 世界は 昇華 ドライアイスと

            【お知らせ】 舞台『モノクロ同盟』

            脚本を担当しています 来年3月です チェックしていただければ幸甚です 「モノクロ同盟」おとなのためのメルヘン 情報公開! 2023年3/22(水)~3/26(日) 萬劇場 脚本:川光俊哉 演出:久米田彩 出演 成松慶彦 中﨑絵梨奈 野々山さくら 織部晴日・山沖勇輝 脇田唯 佐藤匠・騎田悠暉(TOKYO流星群) 深見亮介

            詩 379

               幽霊船 やすらぎ やさしさ 軸の上 狂った 座標軸の上 蚕 踏みしめ 被造物 卵のメアリー まどろみに 異端の数字 常夜灯 意味を 避ければ 潜るから 螺旋 刻印 周期表 満開 わたしは ユキノシタ アルストメリア 暴風雨 無罪の領域 溶けこんで 主観も 冷えた 有機化合物 誘蛾灯まで 透明で 長い時間がかかるから あなたを 育て 船上 会える

            【お知らせ】衛星劇場 舞台「銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵」

            脚本を担当した作品ですが 衛星劇場で放送されます 最高のキャスティングです 明日 11/13 お見のがしなく

            【お知らせ】 lantanaquamara 1st Full Album 『灯台へ』 Review

            Grumble Monster 2.0 さんに ボーカルを担当するバンド lantanaquamara の記事を 書いていただきました 1st EP『ランタナカマラ』 そして リリースしたばかりの 1stアルバム『灯台へ』についてです 感無量です ぜひ考察、深読みのおともに

            詩 378

               コールミー ここは レンゲの禁猟区 羊は 波に 踊る 泥 フウリンクラゲは 離陸して 無罪の領域 開花して シロツメクサと ラフレシア いとも たやすく 胚胎し 膨張していく 虚像体 生存不明 アスファルト おさない声は なにを 呼ぶ 物質 形態 水上夢 なめらか 溶かし スカートすらなく ガラス ちりばめ 再生し 呼ぶ 呼ぶ 卵の価値は どこ 保存のための 視線は 確保

            【お知らせ】 lantanaquamara 1st Full Album 『灯台へ』

            ボーカルを担当するバンド lantanaquamara (ランタナカマラ) の 1st Full Album です   音楽と物語にひとり耽溺していた 若き日のわたくし 自分自身がアルバムという ひとつのユートピアを生みだせるとは 想像もしなかったでしょう   いまのすべてがつまっています お聴きいただければ幸甚 ご感想もお待ちしております ・ストリーミング ・Bandcamp 歌詞も音楽の重要な要素として メンバー、スタッフが尊重してくれたおかげで

            不死王曲 (28) 終

            茉莉杏殿下「これから、あなたは、たったひとりで戦うことになる。覚悟はできていますか」 普律殿下「戦う。まだ、私たちに勝機はあるのですか」 茉莉杏殿下「死なないかぎりは。そして、あなたは、けっして死なない」  茉莉杏殿下は、時間を流した。  何百年もの時間を吹き飛ばした。  何百年も生きて、いま、やっとその時間の流れが、普律殿下にも、感じることができた。とても、普律殿下のほそい、ちいさな体にはおさまりきらないくらいの、ものすごい量の時間だった。  いろんなものを見てきた。  昼

            不死王曲 (27)

             津波の瞬間に死ななかったら、どっかに閉じこめられるんだ。泳いで、脱出する。ひとりで。夜中に。わたし、泳ぐのはけっこう得意なんだよ。実は、知らないだろうけど、中学のときに県大会で記録持ってるから、いまはどうか知らないけど。夜中、は、やっぱりあぶないか、明け方、わたしは沈没してる外に出る。  すごい景色だと思う。空を、わたしが泳いで、飛んでる。光が、こう、ぶわっと道に落ちて、ゆらゆら揺れて、いままで誰も見たことないところから世界を見てる。人っこひとりいない。水族館まで、泳ぐ。泳

            不死王曲 (26)

            普律殿下「無理だ。あいつら、撃ってくる。はじめから殺す気だ」 青山「殿下」 普律殿下「なさけないことを言うなと言うのか。撃たれてみろ、痛いぞ」  モニターに私服がうつった。 私服「おや、元気そうですね」 普律殿下「死んでると思ったか」 私服「まあいい。いずれにせよ、長い命ではないのだ。せいぜい茶でもすすっていなさい」  モニターが消えた。  そうした。  茶をすすった。   閑話でもしようか、という雰囲気である。 茉莉杏殿下「デートしたんだよ」 普律殿下「誰が」 茉莉杏殿下「

            不死王曲 (25)

             皆々(この書きかたは雑ながら場面を総括できている感じがしていい)、普律殿下、茉莉杏殿下、青山にかかっていった。ヘリから、無慮二〇人ばかりの特殊工作隊めいたいでたちの男たちが、おりてきたのだ。 茉莉杏殿下「痛い」 私服「やさしくしろ」  と、言いつつも、ニューナンブらしい拳銃をかまえながらである。  連行が終わった。前面にホワイトボードとモニターがある、会議室めいた部屋に通された。  神田川まで、潜航するのだろう。エアコンの室外機の音を九〇倍にもしたような騒音が、三人をつつん

            不死王曲 (24)

            青山「おお」 普律殿下「じい」 青山「はい」 普律殿下「死なないようだ」 青山「おお」 普律殿下「だが、痛い」 青山「養生なさいませ」 普律殿下「おまえ、あの薬」 青山「はい」 普律殿下「本物か」 青山「はい」  そのとき、ボートの横にボートをつけて、 少年「あんたたち、すげえな」  少年がものすごいいきおいでこいでいる。ひらり、こちらへ飛びのった。 少年「撃たれたか」 普律殿下「それはもうどうでもよくなったらしい。それより、姉上は」 少年「寝てる」 普律殿下「よかった」 少