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何を選び、何を選ばないか

明治大学に通う現役大学生の島倉雄哉さんが運営している「大学授業一歩前」に記事を書かせて頂きました。大学生に向けて、在学中にやっておいて欲しい「オススメの過ごし方」や手に取ってもらいたいおススメの本を紹介しています。

この記事のなかで一番頭を悩ませたのが「オススメの一冊」にどの本を選ぶのか。本が思い浮かばないのではなく、絞り切れない。「教員の推薦図書」を並べたコーナーを大学の図書館で見かけることもあると思いますが、図書館から推薦図書を何か挙げてほしいと言われるとやはりいつも悩みます。

何かを選ぶとは、別の何かを選ばないことである。

これは英国の作家、G.K. チェスタトンの言葉です。「ブラウン神父」シリーズや「木曜日の男」などで有名な彼のこの言葉は、「限られた資源の効率的な配分」を考える経済学の本質を言い当てています。そこで1年生向けの経済学入門の授業ではたいてい、初回にこの言葉を紹介します。経済学をずっと勉強し、大学で教える立場にもかかわらず、一冊の本を選ぶのに苦労してるのを知ったら学生は苦笑するかもしれません。

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