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レコーディング日記⑨☆そんなに高いの!?

タイトル写真のマイクをご存じでしょうか?
レコーディングスタジオでは定番と言われるコンデンサーマイクで、
ドイツメーカーのNEUMANN社製「U87Ai」。

歌の録音からギターやドラム、管楽器まで幅広く使える優れもので、
数本は用意しておきたいマイクの1つです。
TVやYutubeの歌録りシーンでも皆さん見たことがあると思います。

さて、このマイク、お値段はいくらだと思いますか?

都内最大手の通販機材サイトで調べると、なんと約30万円!!
しかも本体だけでです!!
サスペンション(マイクを固定している網のやつ)は別売りで、
こちらも約4万円します!
つまり、1本揃えるだけで約34万円必要になるのです!
これを知った時は、学生ながらにビックリしました。

「え、スタジオ行ったら6本くらいあったよ??」

つまりそのスタジオは、このマイクだけで200万円以上を使っているという事です。
さらにスタジオでは色んな種類のマイクを用意するため、
マイク代だけでも500万円以上は必要になります。
僕もドラムセットの録音だけで10~12本使ってました。
更にベースやギターとの同時録音をする為、同時で使うマイクはもう少し増えます。

■ビジョンに金額を付ける

エンジニア5年目の時に、ある人から「将来のビジョンは?」と聞かれました。
あまりイメージをしておらず、「スタジオが欲しいです」と答えたのを覚えています。
その時、「カフェの店員さんが「自分のお店が欲しい」と言っているのと同じだ」と言って頂きました。

つまり、レコーディングという行為(Do)が好きだから、それができるフィールドが欲しいという発想でした。
一見すると、「何がダメなの?」と思えます。
もちろん動機としては良いと思います。
だた、「実現できるか?」という点でいうと話が変わります。

「スタジオを持つ=経営していく」という事になるからです。
これは単にDoが好きだけではできません。
資金運用、顧客獲得、ファイナンス等、音楽以外のDoが発生するからです。
スタジオを作るには、場所と規模にもよりますが1億円は必要になります。
当時は、ここが解っていませんでした。

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「自分が本当に実現させていきたいと思っているのであれば、
      自分のビジョンに必要な金額を付けた方が良い。
            それが目標に変わり、計画に繋がっていくから」

当時その方に言って頂きました。
そしてこれが「夢」と「目標」の違いだと思います。

本当に実現したい事があるのであれば、
その全てを書き出して、必要金額を書いてみましょう。
1年で達成できるのか、10年がかりになるのか、きっと見えてきます。

部活の時みたいに、目標に向かっている自分は結構好きです。
そんな時間を少しでも増やしていければ
けっこう華やぐ毎日になりそうじゃありませんか?

ではでは☆

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