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#14 サラリーマン、コード進行を更に学ぶ

はじめに

こんにちは。マツムラと申します。
このnoteは、サラリーマンが作曲活動を始めていく備忘録・軌跡を書き綴っていきます。

今回は、コード進行を学んでいこう発展編になります。

↓↓ 前回 ↓↓

前回のおさらい

前回は「紅蓮華」「Pretender」「Lemon」のコード進行を見ていきました。

それぞれの調(キー)についてはなんとなくわかるようになったのですが、
その調の基本コードとなる以下ダイアトニックコードから外れたコード
ちょくちょくテクニカルに使われていることがわかりました。

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dimについて

まずは前回の「紅蓮華」を聴いてください。

コード進行は、C→D→Em→Bm→C→D#dim→Em

D#dimだけ明らかに異色な響きですし、ダイアトニックコードからも外れてますね。(G, Am, Bm, C, D, Em, (F#m7-5))
でもコード進行としてはアクセントとなっていて違和感ない印象です。

ということで、この「dim」についてもっと詳しく深掘りしてみましょう。

構成音

dimの構成音は簡単で、以下のようにルート音から2音挟んで音を4つ重ねるだけです。

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ちなみにパターンを全て列挙すると、以下のようにdimコードは実質3種類しかないことがわかります。

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まずは響きを聴いてみましょう。

めちゃくちゃ不安定な響きですね。火曜サスペンス感。
コード進行の中ではどのように使われるのでしょうか。

役割①:パッシングディミニッシュ

その名の通り、通過点としての役割です。

例えば、C→Dmの1音上昇するコード進行の途中に、
C→C#dim→Dmのように半音ずつ上昇する形で入れ込むことができます。

聴いてみましょう。

コード進行に動きが出た感じがしますね。テクニカルです。


役割②:ドミナントセブンスコードの代理としての利用

はい。何を言ってるのかわかりません...あれ?いや、わかるぞ。

ドミナントコードは調がCならG、これのセブンスコードだからG7だ!!
これの代理として使えるわけですね。

理由としては以下。構成音が似てるんですね〜。

G7の構成音:ソ、シ、レ、ファ
G#dimの構成音:ソ#、シ、レ、ファ

「紅蓮華」のコード進行を見るとこのテクニックを使ってることがわかります!

C→D→Em→Bm→C→D#dim(←D7の代理!!!!)→Em

なるほど〜完全に理解しました。以下まとめ。

dim(ディミニッシュ)コード
・構成音 → 間に2音ずつ挟んだ4和音
・役割
 ①パッシングディミニッシュ
 ②ドミナントセブンスコードの代わり
・効果 → 曲の流れにアクセントをつけられる

メジャー/マイナーの置き換え

前回の記事の「Lemon」を見てみましょう。

コード進行は、E→B→F#→G#m→E→B→F#→D#

ダイアトニックコードは、B, C#m, D#m, E, F#, G#m, (A#m7-5)なので、
最後のD#だけが外れています。(本来ならD#mでは?)

こんな感じでダイアトニックコードに沿わないメジャー/マイナーコードが出てくることは実は特段珍しくはないようです。

■ダイアトニックコードに沿わないマイナーコード

早速例を聴いてみましょう。

F→G→C これを F→Fm→Cに置き換えたのがこちらです。

あ、すごいいいわこれ。一気に悲しげな雰囲気が増しましたね。

他にも色んな使われ方がありそうですが、そこら辺は肌感で作曲しながら学んでいきましょう。

■ダイアトニックコードに沿わないメジャーコード

こちらも例を聴いてみましょう。

C→Dm→G→C これを C→D→G→Cに置き換えてみます。

ほーう。結構癖ある感じになりますね。こういうコード進行もありだなって思います。

こちらも色んな使われ方しそうですね。以下まとめ。

メジャー/マイナーの置き換え
 →全然よくある。マイナーに置き換えるのは中々使えそう。

まとめ

前回実際に例を見てみたように、ダイアトニックコードに沿わないコード進行も全然よくあるということがわかりました。

今回はdimメジャー⇄マイナーについて学びましたが、他にもダイアトニックコードに沿わないものはきっと沢山あるんでしょうね...

さいごに

今日はコード進行発展編でした。
複雑になってきてますが、理解が進んできて自分は正直楽しんでます。
読者置いてけぼりになってないかな。

次回はそろそろコード進行にオリジナルのメロディをつけてみようかなーと思ってます。いよいよ作曲です。

ここまで見ていただきありがとうございました。

参考サイト



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