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#映画史
『ザッツ・エンタテインメントPART3』のアウト・テイク解説(パート2)
”I’m an Indian Too”
『アニーよ銃をとれ』(1949年・未完成)
歌・踊り:ジュディ・ガーランド
作詞・作曲:アーヴィング・バーリン
”I’m An Indian Too”は長い間その存在が知られていながら、公式に発表されることがなかったアウトテイクである。MGMはアーヴィング・バーリン作、エセル・マーマン主演のヒットミュージカル「アニーよ銃をとれ」の映画化権を獲得。主演は
『ザッツ・エンタテインメントPART3』のアウト・テイク解説(パート1)
『ザッツ・エンタテインメントPART3』は、これまでMGMミュージカル集成に加え、何らかの理由で本編からカットされてしまった貴重なナンバーを、数十年の時を超えて、スクリーンに蘇らせてくれた。アウト・テイクと呼ばれるこれら“幻のナンバー”たちは、ハリウッドで最もフィルム管理の良いMGMならではの秘蔵映像である。
“You Are My Lucky Star”
『雨に唄えば』(1952年)
ザッツ・エンタテインメント・コレクターズセット
解説:佐藤利明
1975年3月22日。東京有楽町の丸の内ピカデリーをはじめ、鳴り物入りで全国ロードショーされた『ザッツ・エンタテインメント』は、単なるMGMミュージカルの集大成ではなく、それまでミュージカル映画というと『ウエスト・サイド物語』(1960年)を頂点とするブロードウェイのブック・ミュージカルの映画化がすべてと思い込んでいた、若きミュージカル映画ファンをノックアウトした。
ヘンリ
ザッツ・エンタテインメント! MGMミュージカルを支えた人々 アーサー・フリードとその時代 PART5
佐藤利明(娯楽映画研究家)
*1995年レーザーディスク「ザッツ・エンタテインメント !スペシャル・コレクターズセット」のブックレット解説に加筆修正しました。
『雨に唄えば』誕生
ブロードウェイからの人材を次々とハリウッドに招聘したアーサー・フリードの“ブロードウェイ−ハリウッド・コネクション”は、ついに『雨に唄えば』(1952年)という傑作を誕生させる。
雨に唄えば(1952)予告
ザッツ・エンタテインメント! MGMミュージカルを支えた人々 アーサー・フリードとその時代 PART2
佐藤利明(娯楽映画研究家)
*1995年レーザーディスク「ザッツ・エンタテインメント !スペシャル・コレクターズセット」のブックレット解説に加筆修正しました。
「若草の頃」がシネ・ミュージカルを変えた 1944年 1942年の半ば、フリード・ユニットは最初のビッグ・ヒットとなるテクニカラー大作『若草の頃』(1944年)の製作準備に入る。あの『オズの魔法使』(1939年)のメインテーマ“Ther
ザッツ・エンタテインメント! MGMミュージカルを支えた人々 アーサー・フリードとその時代 PART1
佐藤利明(娯楽映画研究家)
*1995年レーザーディスク「ザッツ・エンタテインメント !スペシャル・コレクターズセット」のブックレット解説に加筆修正しました。
名曲“SINGIN’IN THE RAIN”誕生の瞬間 1929〜1935年 1929年のある昼過ぎ、作曲家ナシオ・ハーブ・ブラウンはパートナーで作詞家のアーサー・フリードを訪ね、新しいメロディーを聞かせた。やや古めかしいスタイルの、そ