佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所

娯楽映画のあれこれを綴ってまいります。近刊「クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サ…

佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所

娯楽映画のあれこれを綴ってまいります。近刊「クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル」(シンコーミュージック)、「石原裕次郎 昭和太陽伝」「みんなの寅さんfrom 1969」(アルファベータブックス)、「寅さんのことば 生きてる?そら結構だ」(幻冬舎)

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「笠置シヅ子ブギウギ伝説」佐藤利明トーク&ライブスケジュール2023〜2024

2023年9月26日(火)に店頭販売を開始した新刊「笠置シヅ子ブギウギ伝説」刊行に合わせて、各地でのトークライブ、イベントを開催します。2024年3月まで、全国各地にお邪魔して、笠置シヅ子さんと服部良一先生のコラボレーションの魅力。昭和エンタテインメント史のなかの笠置シヅ子さんのパフォーマンスについて、さまざまな形でお話ししてまいります。 《通販生活「オトナの歌謡曲」》 笠置シヅ子「東京ブギウギ」 https://www.cataloghouse.co.jp/yomimo

    • 娯楽映画研究家「ブギウギ」日記 PART2

      第11週 ワテより十も下や 2023年12月11日 - 12月15日 ワテより十も下や #1  今週は足立紳脚本。あれから一年半、1943(昭和18)年6月5日、山本五十六の国葬から始まる。戦局はますます悪化、国民は耐乏生活を強いられていた。隣組による防火訓練。下宿のおばさんチズ〔ふせえり)の「皇軍は無敵なのに元帥死んじゃって大丈夫か?」のセリフに庶民の本音がチラリと。 「福来スズ子とその楽団」は、羽鳥善一が書き下ろしてくれた南方歌謡「アイレ可愛や」と共に地方巡業。今日

      • 娯楽映画研究家「ブギウギ」日記 Part1

        2023年10月2日スタートしたNHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」を連日観て、感想をX、Facebookにアップしています。そのまとめページを作成しました。毎日更新していきます。 第1週 ワテ、歌うで!2023年10月2日 - 10月6日 しかし役名が「アホのおっちゃん」って^_^ 弟・六郎くんのスタイルがフクちゃん的なのもイイですなぁ。 いよいよ道頓堀・松竹座へ。松竹楽劇部の松本四郎(良)部長に「よう喋るおなごやな」と言われて無事入団。ドラマではお母ちゃんも一緒だっ

        • 夕刊フジ「クレイジーキャッツ 永遠なれ」連載&通販生活「オトナの歌謡曲」クレイジーキャッツ特集

          2023年11月13日から17日にかけて夕刊フジで「さらば犬塚弘さん クレイジーキャッツ永遠なれ」コラムを5日間に渡って連載しました。現在、WEBで読むことができます。リンクはこちらからです! 【さらば犬塚弘さん クレージーキャッツ永遠なれ】風刺コント番組「おとなの漫画」でお茶の間の人気者になるまでの軌跡 「ワンちゃん、コミックバンドをやらねえか」【さらば犬塚弘さん クレージーキャッツ永遠なれ】進駐軍相手にジャズ演奏し切磋琢磨の日々 玩具のピストルなど楽器に「冗談音楽」から

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        • 娯楽映画研究所通信
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        • 男はつらいよと渥美清
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        • クレイジーキャッツ
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        • 松竹映画アラカルト
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        • 大映映画の世界
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        • 森繁久彌の世界
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          『美わしき歳月』(1955年5月25日・松竹大船・小林正樹)

          松山善三脚本、小林正樹監督『美わしき歳月』(1955年5月25日)。日比谷公園の近く田村町で花屋を営む田村秋子が、日比谷三信ビルにオフィスがある実業家・小沢栄(太郎)のクルマに、日比谷の交差点でぶつけられ倒れるところから物語が始まる。 昭和30年の東京風景が何よりのご馳走。田村秋子は、赤煉瓦が敷き詰められ昔を「あの頃はモガだったのよ」と思い出し、小沢栄は「私は米騒動の記憶しかないなぁ」と往時の東京を懐かしむ。 田村秋子には戦死した孫がいて、その孫の中学時代からの親友、医者

          『この広い空のどこかに』(1954年11月23日・松竹大船・小林正樹)

          木下恵介監督の実妹・楠田芳子のオリジナル脚本を松山善三が脚色した小林正樹監督『この広い空のどこかに』(1954年11月23日・松竹大船)は、いつ見ても素晴らしい。清々しい映画である。 川崎駅にほど近い商店街の酒屋を舞台に、嫁・久我美子、姑・浦辺粂子、小姑・高峰秀子の微妙なパワーバランス。父の跡を継いで酒屋を切り盛りする佐田啓二は、新妻と母の間で何かと苦労している。弟・石濱朗は甘えん坊だが、貧困についていつも考えている青年。 松竹大船伝統のホームドラマで、身近なゆえに厄介で

          『この広い空のどこかに』(1954年11月23日・松竹大船・小林正樹)

          『刑事(デカ)』(1964年12月5日・東映東京・佐伯清)

          東映刑事映画の系譜。池上金男がローレンス・トリートの原作を脚色した『刑事(デカ)』(1964年・佐伯清)。ローレンス・トリートといえば、エド・マクベインよりも十年前、1945年に世界初の警察長編小説と言われる「被害者のV」を発表。日本ではEQMM(エラリィ・クイン・ミステリ・マガジン)やヒッチコックマガジンに短編が掲載されて、1965年「殺人(ホミサイド)のH」でアメリカ探偵作家クラブの最優秀短編賞を受賞。 日本では、その頃から推理小説ファンに知られるようになった。なので池

          2024年1月7日(日)【千葉市生涯学習センター】エノケン生誕120年・笠置シヅ子生誕110年 新春ブギウギ映画祭

          2024年1月7日(日)【千葉市生涯学習センター】エノケン生誕120年・笠置シヅ子生誕110年 新春ブギウギ映画祭 千葉市駅前の千葉市生涯学習センターにて『歌うエノケン捕物帖』『エノケン・笠置のお染久松』の上映を行います。各回是非お越しくださいませ! 朝ドラのモデルであるブギの女王・笠置シヅ子と昭和の喜劇王・榎本健一ことエノケンの極楽コンビによるモダンでスピーディーなコメディを服部良一のサウンドで綴る傑作映画! 各回上映冒頭に『笠置シヅ子ブギウギ伝説』(興陽館)の著者・佐

          2024年1月7日(日)【千葉市生涯学習センター】エノケン生誕120年・笠置シヅ子生誕110年 新春ブギウギ映画祭

          田宮二郎as鴨井大介・大映「犬」シリーズ大全

          大映現代劇アクションといえば、やはり田宮二郎「犬」シリーズに尽きる。東京オリンピック直前の1964(昭和39)年から、エレキブーム、GSブーム到来の1967(昭和42)年の大阪、東京を舞台に、拳銃が三度の飯よりも好きなガンマニア・鴨井大介の胸のすく活躍を描いたアクション・コメディ。全作のシナリオを直木賞作家となる藤本義一が手がけ「悪名」シリーズで培った、良い意味での田宮二郎のコミカルな軽さに、モダンな感覚を取り入れて大人気シリーズとなった。 1964.05.02 宿無し犬 

          稲垣次郎が語るクレイジーキャッツの時代

          稲垣次郎インタビュー 2018年7月31日 新宿にて 取材・構成:浦山珠夫(佐藤利明) 2018年7月、拙著「クレイジー音楽大全〜クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル」(シンコー・ミュージック)刊行時に、雑誌「映画秘宝」(洋泉社)で行ったインタビューのロングバージョンです。稲垣次郎さんとは、クレイジーキャッツについてに取材やトークショーを何度かご一緒してきました。ジャズ・ブームの時代、植木等さん、谷啓さんたちクレイジーキャッツのメンバーとのアーリー・デイズのエピソードを

          大映「黒シリーズ」全11作(1962〜1964年)

          1962(昭和37)年から1964(昭和39)年にかけて連作された「黒シリーズ」。第1作『黒の試走車』のヒットを受けて、産業スパイもの、社会派ミステリーとして次々と作られたが「黒」はあくまでも興行の効果を狙ったもので、共通する明確なフォーマット、テーマはなく、高度成長を邁進していくなか、同時に映画が斜陽になりつつあるなかに作られている。ハイペースで作られているので、わずか二年の間の、時代の微妙な変化、東京五輪に向けた東京風景の変化も味わえる。この時期、大映では『背広の忍者』

          2024年1月・2月「駅前シリーズ」全24作、二ヶ月連続リリース

          1958(昭和33)年『喜劇 駅前旅館』(豊田四郎)から1969(昭和44)年『喜劇 駅前桟橋』(杉江敏男)まで、11年間に全24作品が作られた、森繁久彌・伴淳三郎・フランキー堺主演の「喜劇・駅前シリーズ」全作品が待望のリリース化。「オバケのQ太郎」「おそ松くん」も登場する『喜劇 駅前漫画』(1965年)など初DVD化作品多数!これは嬉しいニュースです。特典(一部作品)のみどころ解説は三木のり平さんのご子息・小林のり一さん。特典映像の演出は佐藤利明が担当しました(2004年の

          2024年1月・2月「駅前シリーズ」全24作、二ヶ月連続リリース

          日曜懐メロ大全集2023年10月8日(日)「笠置シヅ子ブギウギ伝説」特集 プレイリスト

          四国放送「日曜懐メロ大全集」 2023年10月8日(日) 「笠置シヅ子ブギウギ伝説」特集 日曜懐メロ大全集 JRT四国放送 2023/10/8(日) 13:00-15:55 ゲスト・佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー) オープニング ハッピー☆ブギ Lyric, Music & Arrangement 服部隆之 中納良恵 さかいゆう 趣里 連ドラ「ブギウギ」主題歌 M1 ラッパと娘  3:06 作詞・作曲・編曲:服部良一 コロムビア・オーケストラ

          日曜懐メロ大全集2023年10月8日(日)「笠置シヅ子ブギウギ伝説」特集 プレイリスト

          12月16日(土)真理子の部屋シリーズvol.1「笠置シズ子ブギウギ伝説」出版記念トーク&ライブ~佐藤利明さんをお招きして<その1>~

          今年「マイ・ラスト・ソング」ツアーやCDでご一緒したシンガー・ソング・ライターの浜田真理子さんが素敵なイベントを企画してくれました! 真理子の部屋シリーズVOL.1  「笠置シヅ子ブギウギ伝説」出版記念トーク&ライブ 佐藤利明さんをお招きして<その1> 出演 浜田真理子 トークゲスト 佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー ライブゲスト Marino(間に合えば) 2023年12月16日(土) 14:30 開場 15:00 開演 料金:3,000円(当

          12月16日(土)真理子の部屋シリーズvol.1「笠置シズ子ブギウギ伝説」出版記念トーク&ライブ~佐藤利明さんをお招きして<その1>~

          佐藤利明×輪島裕介トーク「昭和ブギウギ伝説」2023年10月27日ディスクユニオンお茶の水駅前店で開催!

          「昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲」(NHK出版新書)の著者・大阪大学大学院教授の輪島裕介さんと、「笠置シヅ子ブギウギ伝説」の著者・娯楽映画研究家の佐藤利明が、ジョイント・トークを開催します。 輪島さんとこの夏、SNSで「笠置シヅ子本」を上梓した二人で、トークライブをやりましょうというやり取りをしておりましたが、それを読んだディスクユニオンお茶の水駅前店の方から「開催しましょう」とダイレクトメッセージを頂いて成立したイベントです。 昭和ブギウギ伝説 笠置シヅ

          佐藤利明×輪島裕介トーク「昭和ブギウギ伝説」2023年10月27日ディスクユニオンお茶の水駅前店で開催!

          原田芳雄主演「無宿人御子神の丈吉」トリロジーが日本初DVD化!

          1972~1973 年に公開された原田芳雄主演 4 作品を、公開 50 周年を記念して<東宝 DVD 名作セレクション>としてリリース! 俳優座で演技を学び、「復讐の歌が聞える」(1968 年)で映画初出演。以来、その圧倒的な存在感と演技力で数々の名作に出演した個性派俳優・原田芳雄。遺作となった「大鹿村騒動記」(2011 年)では、故人としては初の日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。日本映画史に多大なる足跡を残した原田芳雄の東宝出演作品、公開 50 周年記念しリリース!

          原田芳雄主演「無宿人御子神の丈吉」トリロジーが日本初DVD化!