西尾琉璃

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    いとなみ、いきをしたあかし。たまにの日記と撮った写真。

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星降る夜に

ご機嫌いかがでしょうか、西尾琉璃です。 七夕の夜、すごく特別な感じがして好きです。 そんな夜に、少しだけ回顧を。 幼い頃、いろんな習い事をしてきたけれど、 唯一続いたのはダンスだけでした。 ダンスは、私が初めて出会った表現であり、 私を作るうえで軸になったうちの一つだと思っています。 きっと、これがなければ表現ということに面白さも楽しさも、感情が昇華できるということも、何も分からないまま平坦な道を生きていたでしょう。 出会わせてくれた親には感謝しています。 ありがとう

    • 拝啓、好きだった貴方へ

      2024年8月31日、9月1日。 二日間、沢山の方にご来廊いただきまして、本当に嬉しかったです! 皆様、ありがとうございました。 昨年の6月ごろ、 「拝啓、好きだった貴方へ」というテーマのもと、あなたの思いを形にさせてください。と、募集をかけたことが発端でした。 当初は、どうせ数人くらいしか声をかけてこないだろうな〜くらいに思っていたのですが、有難いことに、10名以上の方から、エピソードを送っていただき、その中から、エピソードのみを重視し、この4名を選出させていただきまし

      • 月がなくたってコンビニがあるじゃない

        雨と夕日の狭間、雨上がり 夜が始まる瞬間 夏休みの学校 職員室に灯る光を見ながら彷徨う僕に吹く風は心地よくて 迷子になった心と体を見つけて繋ぎ止めるにはまだ時間がかかりそうだった ブランコに乗ろうとしたけど 蚊に噛まれるの嫌やと思って やめた帰り道 眠り続けても 王子様は迎えにこないし 転んで泣いても 走って助けに来てくれる人なんていない いつから大人になってしまったんだろう 非効率なことをやめて 損得を考えるようになって 周りの目を気にして そうやって ちょ

        • 7月23日

          肩が重くなった。 誰かに全体重をかけられてるような重さだった。 昔からこういうことはよくあるけれど、いつもとは何かが違った。 気づけば、すぅっと肩は軽くなって、抱えていた心の重苦しさや、もやもやがなくなっていて、体が軽くなった気がした。 数分後、祖父が死んだ。 思えば、余命宣告されてから随分と長い間生きてくれた。 この間、お見舞いに行った時も、本当はダメであろう珈琲を隠し持っていたり、お土産のほうじ茶プリンをものすごい勢いで食べたり。 生きることに一生懸命で、すごく

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          おまじない

          船長がいなかったら みんな沈んじゃうから みんなの力を借りて 思いをのせて ここに立ってるから 私が弱っちゃだめだって 何度も悩むし倒れるし すぐ泣いてしまうし その度に振り回してごめんねって思うけど 自分がなんで苦しんでるのか分かってるなら大丈夫って そう思えたから 大丈夫、って言い聞かせるの いつか、きっとくる終わりに向けて 走るしかない 今もずっと走ってる ずっと覚悟してたことだ 5年前のあの衝撃、今でも覚えてる   逃げずに全部受け止めてやる ようやく見つけ

          おまじない

          写真展のキロク

          ご来館ありがとうございます🥀 出展していただいた写真展のキロクです。 西尾の軌跡をどうぞご覧くださいまし。 ※掲載されている告知画像に必ずしも西尾が掲載されている訳ではございません。また、下記に掲載されているお写真は、展示されていたものと異なる事がございます。ご了承くださいませ。 【2021年】 【2022年】 【 2023年 】 【2024年】

          写真展のキロク

          拝啓、好きだった貴方へ。

          永遠を誓う言葉を信じられない。 世の中には永続性なんてない。 15年前、私を愛してくれた人は 私が歳を重ねたその月に息を引き取った。 だいすきだったはずのあの声ももう覚えていない。 思い出のかけらを拾い集めては 貴方を思い出し 拾い集めれば集めるほど  貴方がわからなくなっていく。 私の生まれた日に植えられた紅葉も もう誰かの手に渡ってしまった。 そうやって、 思い出がひとつひとつ減っていくごとに やり場のない感情が、彷徨う感情が、 喉の奥につかえてゆく。 あの日

          拝啓、好きだった貴方へ。

          撮影のご依頼について

          ご来館ありがとうございます🥀 西尾琉璃と申します。 撮影のご依頼について概要をまとめております。 ご依頼の際には、ご一読いただきますようお願いいたします。 こちらは、個人様向けの撮影規約となります。お仕事や、作品撮り、撮影企画への参加等、撮影内容によっては下記の限りではありません。予めご了承くださいませ。 ご依頼方法Instagram、X(旧:Twitter)のDMもしくは メールアドレス(tosaneko24@gmail.com)まで、下記の内容を添えてご連絡下さいま

          撮影のご依頼について

          吾輩は、何者であるか。

          吾輩は、とさねこである。 生きている限り、どこまでも自由に、 のらりくらりと舞い続ける、それが吾輩である。 西尾琉璃 / Ruri Nishio|about me |profile |SNS contactお仕事や撮影のご依頼、ご連絡等は、下記のメールアドレス、もしくはSNSのDMにてお願い致します。 |連絡先 |お仕事のご依頼について |撮影のご依頼について(個人様向け) 出演経歴|写真展 写真展の経歴は別途まとめております。( 写真展のキロク ) こちら

          吾輩は、何者であるか。

          私が人を撮らない理由。

          私には、 「これ以上の写真は撮れないな。」 と確信するポートレートを撮ってしまった事がある。 そして、その時の条件はもう、2度と帰ってこない。 私は、その写真を公開できる時まで被写体を撮らないだろうし、あの写真を超えられるポートレートを今後、撮れる自信がない。 これからも写真は撮り続けていくけれど、被写体を撮ったとしても、モデルさんじゃなくて、残したい文化や営み、自然に付随するもの、友人や家族の姿しかうつさないと思う。 私が写真にうつる理由は、 作品の中で息をしている

          私が人を撮らない理由。

          動物園に行った話。

          秋葉原で、美味しいチキン南蛮を食べた日。 お散歩しながらカフェに向かおうと、上野方面まで歩いていた。 コートもいらないほど暖かい冬の日。 こんなに気持ちの良い日に、カフェ(室内)に行くなんて勿体無いのでは…?もしかして我々は今、外にいるべきなのでは…? 次第にそう思うようになり、ノリと勢いで上野動物園に向かった。動物園に来るのは久しぶりで、心の底からわくわくしていた。 そして、ここに来たからには、絶対、パンダに会って帰ると決めていた。 白くて大きくてもふもふなフォルムの可

          動物園に行った話。

          今、私が思うこと

          全てを受け入れてもらおうなんて思っちゃいけない、受け入れられないことも理解しようと頑張るから待っていてほしい って大切な人が言ってた。 作品撮りはまさしく、そうだと思っていて お互いトゲトゲの状態で ぶつかり合って 棘が落ちて融合して形成して 納得いくものになるまでやるものだから その過程でどちらかが折れてもダメだし ぶつかりすぎて互いの原型がなくなってもダメだし その塩梅を見つけるのが難しいし 時間がかかるし そういう作品を作れる相手はそうそういない。 だから、私はそ

          今、私が思うこと

          本を買いに行った話。

          本当は、映画が見たかった。 当時の私は分単位で生活をしていたので余裕がなく、映画を見る時間がなかった。 丁度、同時期に、「本は人を豊かにする」だとか、「余裕がない時こそ本を読むといいよ」と信頼してる人に薦められたことも相まって、新たなインプットを探しに、感情を揺さぶるものを探しに、隙間時間で本屋に向かった。 すると、映画館で観たかった『今夜世界からこの恋が消えても』が大々的に売り出されていた。 ポップには、丁寧な紹介文が書かれていて、映画を観ることを諦めていた欲に火をつけ

          本を買いに行った話。

          発信するという事

          作品は、カメラマンと私のふたりの時間、お金、アイデア、労力、経験ーーー。 互いの持つ様々な価値がかけ合わさって生まれる創作物だ。 どこにも属さない私たちにとって、多くの人に作品を見てもらう為には、SNSという手段を用いる事が最適解だと思っている。 一方で、無料で誰でも閲覧することができるコンテンツ故に、それらが軽んじられてしまうことも多々ある。 無料コンテンツの人口からしたら、その界隈に理解のある人、作品の背景を思い浮かべることができる人など、ごくわずかなのだ。 だから、傷

          発信するという事

          3年目

          今年で、うつることを始めてから3年が経った。 3年目にして、ようやく、道を見つけたような気がする。 この道も、あくまで"今の私の答え"であって、常移り変わる感情によって、また変わりゆく日が来るかもしれない。 でも、今の私の気持ちとして、ここに残しておこうと思った。 勢いばかりの文で、まとまりはないかもしれない。書ききれていないかもしれない。ありのままだと思って聞いて欲しい。 初めて写真にうつったのは、18歳の頃だった。 大学生になれば、自分で責任を取れるとされる年代だから、

          王子様は迎えにこない

          子供の頃読んだ童話は、どれも、主人公が苦難を乗り越え、王子様と結ばれる結末だった。 お姫様はいつも最後に救われて、幸せに暮らしてた。 だから、小さい頃はそうやって夢を見てれば、誰かが手助けをしてくれて自然と叶うものだと思っていた。 いつ頃だろう。成長するにつれ、自分の夢を馬鹿にされることが増え、夢は夢でしかなくて、叶えられていないから見ることのできる恥ずかしいものだと思うようになった。 誰も手助けなんてしてくれないし、待っていたって王子様は来ない。 なりたいものになれるとは

          王子様は迎えにこない