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事業戦略大学「イノベーティブな商品企画開発のためのトレーニング」②自分の生き方、価値観を追求し、人からも学ぶ

繰り返しになりますが顧客経験価値を創造することとは、新たな意味を創造することや意味を深めることです。新たな意味とは、自分も含めた人や社会に関する意味です。と言うことは、自分にとっての新たな意味の創造や、意味を深める思考が必須となります。


自分にとっての新たな意味の創造や、意味を深めるとは、具体的に、これは自分にとって何の意味があるのだろうか?意味が無いのではないか?などと考えることです。考えるだけでなく、感覚的に感じたり、感情を持ったりすることです。こういった思考作業は主には一人でやることですが、自分にとって意味があるとか無いとかと言ったことは、自分一人だけを対象に考えるのではなく、自分と家族、友だち、同僚、知り合いといった人や社会、道路やビル、建物、交通機関、さらには動物や植物など自然環境などといった周りとの関係や対話で見出すものです。

顧客経験価値を創造すること、つまり新しい意味の発見や深掘りは、自分と周り全ての関係を考えること、哲学的、文学的な思考をすること、そこから自分なりの新しい世界感を見出す体験的思考作業です。

こういったことを訓練するには、何かコツがあるのでしょうか?難しい哲学理論も過去の遺産のようなもので、参考にはなりますがあまり役に立つとは言えません。私個人で言えば、哲学とか宗教といったものも考える材料にはしますが、自分や家族、大事な友だちがあり程度納得し「いい考えだな」「いい感じになりそうだ」と共感してくれることを見つけるようにしています。例えば、新型コロナに感染して、保健所にも連絡付かない、連絡付いても、命が危険にさらされても医師の相談も入院もできず、自宅で死の恐怖にさらされる、と言ったことは自分ごとで考えるといやだし、あってはならないことです。でも医療体制も崩壊しているし、既存の制度もある中で、何も出来ない・・・。こういったときに自分はどう考え判断するのかを徹底して考える様にしています。その結果、命や健康に対する考えや、その命を守るための個人や社会のあり方、人の権利、その権利の背景にある理念みたいなものまで遡って考えます。

自分ごとで考えることで、それを支える思想が鍛えられ、深い意味まで到達出来れば、たとえ今すぐに解決しなくても、問題や課題の本質が何かを認識でき、一応の心構えみたいなものができます。そういったことが別のテーマでも深いレベルでつながって行って、意味を考える思考体力になるのだと思います。

こういった思考訓練をしている人は、世の中では少なくありません。自分の親兄弟、祖父母、上司、学校の先生、友人、本の著書、テレビに出てくる芸能人やスポーツ選手、経営者など探せばいくらでもいます。あの人ならどう考えるのだろうか?と想像してみたり、実際自分でも考えた上で、意見をぶつけてみることはとても重要なことだと思います。もう亡くなってしまった自分の尊敬する人の思考を借りるのもよいと思います。

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