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「事業で真っ先に考えることは何か?」事業戦略大学(教員1名・生徒無限大)なぜ「事業戦略計画」を書くのか?コース第1回

設問1:事業アイデアや事業コンセプトができあがつたら、次に何をしなければなりませんか?

設問2:資金調達を意識することの経営メリットは何ですか?

設問3:資金調達に失敗する主な理由は何でしょうか?


■事業アイデアや事業コンセプトの次に考えるべきことは何か?

大企業の新規事業開発担当者であれ、個人の起業家であれ、あなたが事業経営を行う立場だったとしよう。そして、次のような質問をされたとしたら、あなたはどう答えるだろうか。

「事業アイデアや事業コンセプトができあがつたら、次に何をしなければなりませんか?」

20200701事業戦略大学図表①

必要不可欠な社員、協カメンバーを募る。販売チャネルや重要な顧客の獲得活動。事業に欠かせない機器や設備の調達……確かに、事業経営にはどれも重要なものばかりである。しかし、事業において真っ先に必要となるアクションは、その事業運営のためにどの程度資金が調達できるかを考えることである。当たり前なことだが事業や会社を始めるには、必ず資金が必要だからである。

我々は、事業戦略計画を立てる際に、ともすると資金調達のことを最後に考えればよいと思いがちである。もちろん、事業アイデアやコンセプト、優れた経営メンバーなどは事業戦略計画策定や事業のスタートアツプには重要である。

しかし、最初の段階で資金調達を考えることが事業の大枠を決定することにつながる。つまり、最大限どのくらいの資金調達ができるかを考え、事業アイデアやコンセプトを実現する戦略を企画することが現実的、かつ戦略的と言える。


■ スタートアップのパワーは資金調達からくる

やはりスタートアップがビジネスの世界を広げてくれ、また社会課題をいち早く解決してくれている。それはネットの世界だけでなく、伝統的な産業、農業などの一次産業まで広い分野に渡っている。伝統的な企業と比較してスタートアップの大きな特色(=両者の大きな違い)とはいったい何であろうか。

それはスタートアップ企業は小さく、歴史も浅く、経営資源に限界がある。それが故に、生き延びていくために、資金調達力を最大限に活かした事業戦略を必死になって考え、行動している点であろう。そこでは資金調達力そのものが大きな戦略の核になっている。また、彼らの市場や事業に求められる成長のスピードが、資金調達力を最大限に活かす経営を要求しているとも言える。

資金調達を意識した経営は、無駄のない高い生産性で仕事を進め、なんとか生き延び、そして拡大しようとするパワーそのものである。その結果予想以上の価値をうみだし、かつ引き締まった経営を創り上げる。


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