この新聞記事を見て、私は全くの盲点だった。
ルンバなどのお掃除ロボットが、火災の引き金となる、という事実。
この記事を見ると、軽い電気ストーブなどは、このお掃除ロボットの動く速度(力)によって、このストーブが動いて近にあるカーペットなどに接触し引火してしまう。
私の義理母の家にもルンバが動いているのを見ると、確かに…と思ってしまいます。
この事例に関しては、車の事故とも似ていると思う。
車の事故に関しては、いくら物凄いスピードで走っていたとしても、急な飛び出しや障害物が無ければ事故は起きない。
危険運転と、事故となり得る「事柄」「物」(想定外)が組み合わされて初めて事故が起こる。
そう考えると、このお掃除ロボットに関しても、ロボットが動いているだけでは事故にはならないけど、そこに、事故となり得る「事」や「物」があれば(想定外)の事が起こってしまう。
どうしても、人間は(正常化)バイアスにかかってしまうので、
「100日間大丈夫やから、次の日も大丈夫」
と感じてしまうものです。
慢心とも言うか。
それと、そのモノ自体の危険事項をやはり知らない、というのも要因なんでしょね。
それは、説明書の始めはパラパラと見るかもしれないけど、最後のページなどに明記されている注意事項とかは余り見ない方も多いのではないでしょうか?
私は、福祉用具専門相談員の時、よくその商品の説明書を見ていましたが、結構、この注意事項欄は目を通していました。
利用者や家族に対して、使い方云々も大事なんですけど、それ以上に注意事項の欄に記載されていることの方が大事な事だと思うことも多々あります。
ヒヤリハットやアクシデントと言うのは、
「住環境によって引き起こされる!」
と、私は考えており、それが、誤った使い方によるものも多くあります。
「福祉用具専門相談員として、そこをもっと真剣に伝えていれば…」
ということだけは、無くしたいですよね。
なので、使い方と同等以上に、注意事項欄に書いていることをやはり「伝えないといけない」のです。
今回の火災は、ロボットの動く範囲内にストーブという危険要因があり、更には、この使用されていた方の慢心と、説明書の読み込み不足が絡み合い起きた事故だと思います。
手すりを取り付けて転倒を防いだとしても、このような不意な事故で命を落とすことは、とても残念です。
この記事を私は、今、目の前の利用者さんに伝えていこうと思います。
この一言が言えるかどうかで、その利用者の命が守れるならば、私は伝えていきたい、って思います。
「関西発!inochiの即使える福祉用具・住宅改修目線!」
↓↓↓ご依頼はお気軽にご相談ください。↓↓↓
welfaretools@gmail.com
「サポートしてくれたらモチベーション上がります!良いと思ったらサポートしてください」