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ある程度想定される想像力(ないしはかつ妄想力)がない人にライブラリアンとしての図書館司書がレファレンスなぞ出来るわきゃない。それは元であろうが現職だろうが。ってことで今回もレファ協の解決事例を用いながら「適切」とか「彫りが浅い」とか言ってみる。

まあ本質的な私の図書館司書としてのルーツはこちら。

材料はあるから作ってしまうか。私が図書館司書を
目指した理由(ルーツ)。|torov|note

ライブラリアンとしての図書館司書として態度と基本姿勢は
こちらの二つの記事に纏まっているかな。

『さよならサンボ』と『ちびくろさんぼ』を語る上
での図書館司書的ガイドライン。|torov|note

妖怪いそがしに取り憑かれてる「ハチワンダイバー」
ならその態度でもいいんだろうけどさ。|torov|note

大まかな図書館司書としての私のサイトマップは
このあたりになるのでしょう。


 でいつものネタ元としてはここで紹介したレファ協の
解決事例になる。

「おだつ」「おだってる」「おだてる」「おだつな」
「おだちたい」から「おだづなよ」は煽つベースで
周圏語句の一つだろうが、秋田方面の「おだる」だけは
折るの古語みたいなもんで別次元の進化をした語句
だと思うぞ。|torov|note

レファレンス協同データベース - 検索

最初にこちらを紹介したのはこの記事で、このネタ元
から記事を書くのは3回目になる。

憲章タグの「#スキしてみて」は大恥ずかしくて
ナンギやけれど「#私の仕事」もここぞでないと
なかなか使いにくい。がここはレファ協の解決事例を
用いながら「適切」とか「彫りが浅い」とか
言ってみる。|torov|note

 今回は若干時代背景や経緯を無視して、半端な
現代意識(と想像力の乏しさ)のみで突っ走った
語釈をした結果、「へんなの」でしか終わっていない
レファレンスに「彫りが浅い」とか言ってみようかと。


 で、採集用例としてはこれか。
いかにもTOPPANなライブラリの半端報告ですね。

https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&lsmp=1&rnk=1&mcmd=25&st=ref_cnt_all&asc=desc&pg=31&id=1000134800

よく「ノンブルがない」を連呼された記憶が強いのは
房爺こと夏目房之介が「BSマンガ夜話」でページを
参照したいのに何ページか書いてないまんがが多すぎて
いつも「ノンブルがない」と連呼していたことでした。

 ノンブルに関しての惜しい取っ掛かりにまで辿り着いて
いそうなところはこのあたりなのでは。

 これとアンカット本のところにある「フランス装」を
組み合わせると、答えが近そうなんだけど。

アンカット本でカッコいいとされるのはスピン(紐)が
付いている新潮文庫が有名ですが、アンカット本の一般名称
として「フランス装」「フランス綴じ」って名称がある
くらいフランス由来の綴じ方にかつての日本人は憧れが
あり、敬意を持って遇していたからこそ、本につけられる
ページのことを「ナンバー(Number)」とはせずに、
フランス風に「ノンブル(nombre)」としたのではないかと。


ということで、現代のフランス語では、とカマす

は無粋な役立たずで「やや陶酔気味」、レファ協の広辞苑
ベースの語釈からは喪われた説明を補うだけの「想像力の
欠如が明らか」で「酷(ひど)くてダサい」って評価には
なるかと(米独の技師に惑わされて、調べられたうちで
使えそうな記述が「かつての日本では「丁付け」と呼ばれて
いた」くらいなのは致命傷)。

 出版業界、印刷業界としてのルールはここを守れば
概ね失敗がないかと。

出版や創作活動に多分に密接なnoteだからこそ、
このくらい書いておくことは必要かな、とライブラリアン
としての図書館司書が元であろうがつい騒いでしまったので、
ひとまずはそんな風につらつらと書いてみました。

 まあノンブルの少ないマンガは多分に「考えるな、
感じろ」の強要がキツくて、読んでてかなりの確率で
アップアップになってしんどくなる、って印象も強いの
ですけどね。

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