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『鎌倉殿の13人』本特番で佐久間宣行はノブコブ吉村的演出プランで虹色のように輝いたのだろうか。編集の魔術でも観てみようか。~と言いつつ近況をつらつらと。
タイトルが早々に決まり自分で〆切時間の設定
(華丸大吉とタカトシの「ぼくらの時代」を観るまで)
までは決まったけれど、あとは基本的に雑感とこの時期
考えていていい漏らしていることをつらつら書くつもり
ではありますが。
アニメの新番組関連は10日の月曜日の方に少し固めて
話そうかと。でもやはり流石は増井壮一監督だなあ、あの
振り切り方は、って感じくらいですかね。
https://note.com/torov/n/n8082853f9f6f
10月からリニューアルされたANNのジングルはどれ
もリファインされてていいジングル(短い劇伴。アニメの
時にAパート終わりやBパートの初めに流される音楽は
大概アイキャッチ、とは言うけど)だなと。
但しオンナラブリーのフィラーだけ頑として譲らないのは
ハッキリと現在のDの見識を疑う(Radikoで聴く気が失せる)。
ついうっかり昔の幻冬舎で書かれた村松友視のノート写経
を観てしまって時折ハッとする。まあ幻冬舎は出版社として
は下劣で鬼畜だけど、そこで書いてる人はやはりときたま
本物だったりするので。
日テレの水卜(みうら)アナウンサーの愛称が「ミトちゃん」
なのはそれまでに水戸ホーリーホックの愛称の一つに「ミト
ちゃん」が浸透していたから、があるように、チームナックス
の安田顕の愛称が「ヤスケン」で定着したのは、その前に偉大
な「ヤスケン」と呼ばれる人がいたからだ。
ヤスケンの物腰は、あきらかに”読者”と”編集者”が合体
した世界だった。
ヤスケンに言わせれば、”極上の読者”と”極上の編集者”
の合体と言ってほしいのかもしれないが、私には読者と編集者の
上下関係を判定するモノサシがない。いや、そういう意味も
ふくめて、ヤスケンは過剰な”読者”と過剰な”編集者”の
合体だと思うのだ。
”特集”という企画の形式は、そんな彼にぴったりのスタイル
だった。
現代のヤスケンが同じ大学に通ってる以前に名前を覚えたヤスケン
はやはり「マリ・クレール」の安原顯だった。
吉本隆明宅へ出入りしていたヤスケンは、吉本ばななを四歳の
頃から知っていた。小学校低学年の頃、「大きくなったら何に
なりたいの」と言ったら、彼女はややムッとして言下に「作家」
と答えた、と云う。
そんな彼女が『海燕』の新人賞を取ったとき、お手並拝見だね
・・・・・・という物腰で読んだヤスケンは、文章、内容ともにオリジ
ナルで、しかも抜群に面白いと感動しているのだ。
引用した、そこにいたるまでの日記や文章からは、当時のヤス
ケンのありようが見えてくる。
で、やはり人脈的な引きの強さも流石ではある(主にここでは
ちくま文庫的な人脈のずるずるだろうけど)。
時どきクマさん(篠原勝之)との二人宴会を我が家でやるように
なった。そのクマさんが、「ひとり、貧乏人がいるんだけど、
一緒にめし食わせてやっていいかな」と、赤瀬川原平を連れて来た。
次に「もうひとり貧乏人が出たんだけど」と、青林堂を辞めた
ばかりの南伸坊を呼んだ。その南伸坊が糸井重里を連れてきた。
で、時折とんでもない代物が授賞するドゥマゴ文学賞が正しく
使われた例も、ヤスケンの本質と共に描かれている。
飯島耕一氏は、自作『暗殺百美人』が、ドゥマゴ文学賞を受賞
したことに触れ、「私家版で出したこの小説をただひとり、おも
しろいと触れまわったのがヤスケンさんであった」と語り、「危険
な株を買える人」とヤスケンを評価していた。その飯島耕一氏は、
故・辻邦生氏のヤスケンについての「たくさんのお母さんを必要と
する人」という言葉を思い出したと、インタビューの中で語り、
「気が強いようで甘えっ子で寂しがりやの安原君を、性別や年齢を
問わずたくさんのお母さんが遠くから見守り、励まし、なぐさめて
くれている。安原君はいま、死ぬのではなく、果敢に、生の思想を
生きている」と結んでいる。
これは、ヤスケンの本質を見抜いた、鋭く深い洞察である。
ちょっと中身のリライトが分厚くはなりましたが。
今の文学界やnoteに携わっている人にこれだけの魅力と包容力と
注目に対して注げる愛情と恩恵は足りているのか、くらいはあえて
問いたい感じもしますけど。
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まだ札幌千秋庵がホテルと共に工事中の頃。
では『鎌倉殿の13人』本特番の編集でどうノブコブ吉村的な
演出プランが仕組まれた佐久間宣行PDは輝いているのか、それとも
どうなのか、確かめてみたい日曜日。
といふことで近況をつらつらとひとまずはネット非接触のパソコン
(win7)を使ってひとまず書いてみました。