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【コラム】子どもの目が危ない

保育園栄養士のとろみです。

ここ最近、外に出る機会も増えましたが、コロナ前の状況に比べるとまだまだ子供も、大人も家にいることが多いですよね。
特にお子さんに関しては、家にいるとゲームをする時間も増えていると思います。
ゲームをする=目が疲れているお子さんも多いのではないでしょうか。

目の疲れを甘く見てはいけません。だるさ、目の痛み、充血といった目の症状以外に、体の別の部位にも影響を及ぼし、慢性的に頭痛や肩こりなどの症状が現れることもあり、休息や睡眠では回復しません。さらに進行すると、自律神経にも影響し、イライラや抑うつなどの症状が出ることもあります。


学びの約80%は見ることから

形、色、明るさなどを感じとり、物事を楽しんだり、食べ物をおいしそうと思ったりします。こどもにとっての視力は、心身ともに健康な成長をとげるための必要不可欠な窓口です。運動や学習をするうえで大切な役割を果たし、さらにそれが思考力、推測力、創造力の発達にもつながります。

6歳ごろまでに視力が完成

生まれたばかりの赤ちゃんは明暗がわかる程度ですが、生後6ヵ月を過ぎると外界のものが見えるようになってきます。視力は「見る」という自然の訓練を通して徐々に発達し、およそ6歳頃までに完成されます。
この時期までにクリアに見える状態にしないと、その後は見る能力が育たず、視覚障害が起こることもあります。
つまり6歳までは、その後の人生に大きな影響を与える重大な時期。こどもだからメガネをかけるのはかわいそう、と考えてメガネを使わないのは逆に悪影響を及ぼしかねません。3歳児検診など専門家の検査を受けたり、日頃からお子さまの視力について気を配りましょう。

視力の問題が疑われるしぐさ

✔目を細める
✔片目をつむって見る
✔顔を回し、横目で見る
✔頭を傾けて見る
✔あごを引いたり、上げたりして見る

✔目をよくこする
✔目をパチパチさせる
✔視線が内や外、上や下にずれることがある
✔涙をよく流す
✔明るい戸外でまぶしがる


眼精疲労の原因

・目の使い過ぎ(パソコン、スマートフォン、ゲームなど)
・同じ姿勢での長時間の作業
・紫外線が強い
・メガネやコンタクトレンズが合っていない
・乾き目(ドライアイ)
・ストレス
など原因も様々です。


「目が疲れた」と感じるのは大人だけ…親の声かけが大切

子どもはピント調節機能が非常に優れており、対象物の遠近に即座に対応することができてしまいます。だからこそ、親が近い、長時間見ているなと思ったら、声をかけてあげる必要があります。


対処法

目薬、温める、ツボ押しマッサージ、食べ物、パソコン等の使用時間を決めモニターの明るさを調整するなどがあります。

対処法❶ 食べ物

目のビタミンともいわれる栄養素です。
・目、皮膚の粘膜を健康に保ちます。
・抵抗力を強めます。
・薄暗い所でもものが見えやすいようにするなどの働きをします。
食品としてはうなぎ、レバー、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど

ビタミンB群
ビタミンB1が不足すると、目から脳への神経伝達機能が悪くなり疲れ目になりやすくなります。特にビタミンB1 、B6、B12が足りないと視神経に支障をきたし、B2が足りないと血膜や角膜が充血しやすくなります。これらのビタミンB郡を積極的に補給することにより、目の疲れを改善する効果が期待できます。
食品としては豚肉、うなぎ、豆腐、海苔、卵、納豆、そば、サバ、イワシ、チーズ、アボガドなど

ビタミンC
目の疲れや充血を防ぐ効果があるとされています。コラーゲンの合成に働いて血管を強くします。目の毛細血管を健康に保ちます。不足すると目の毛細血管が弱くなり、視力低下につながります。
食品としてはイチゴ、キウイ、じゃがいも、ブロッコリー、さつまいも、ピーマンなど

ルテイン
ブルーライト等の光から目を守ります。人間の体の中では目の網膜にのみ含まれています。ルテインは体内で合成することができないために食物から補給する必要があります。
食品としてはブロッコリー、ケール、レタス、キャベツ、ほうれん草など

アントシアニン
疲れ目や視力の低下を予防してくれます。アントシアニンはポリフェノールの1種で、視覚に関するタンパク質の合成に関わっています。
食品としてはブルーベリー、ぶどう、カシス、ナス、黒豆など

アスタキサンチン
目のピントを調節してくれます。抗酸化作用により目の老化スピードを穏やかにします。
食品としては鮭、イクラ、カニ、エビ、海苔など

他にもタウリン、DHAなど様々な栄養素が必要です。


対処法❷ デジタル機器の視聴環境

✔テレビは明るい部屋で2m以上離れてみましょう。
✔スマホは30cm離れてみましょう。
✔1時間見たら、10分間くらい目を休めましょう。
✔テレビゲームは30分間をめどにこまめに休憩をとりましょう。

子どもは目の疲れを感じないことを忘れず、大人が先回りして環境設計しましょう!!


いかがでしたでしょうか? コロナ渦で高まったことがわかってきた大人の目の不調。子どもたちにとっても直面する問題のように感じます。
アイケアをテーマにつくりおきのレシピも作りましたので、よかったらのぞいてくださいませ。

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