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なつかしオモシロサウンド

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ちんぺい氏の貴重なコレクションの一部を小生がセレクト。ちんぺい氏ありがとう。
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2019年3月の記事一覧

レッツ・ゴー・サザエさん/加藤みどり(視聴リンクあり)

レッツ・ゴー・サザエさん/加藤みどり(視聴リンクあり)

国民的アニメ関連の1970年作品。歌うはサザエさんこと加藤みどりさん、作曲は「お魚くわえたドラ猫…」の主題歌と同じ筒美京平先生です。これがまたバカラックのエッセンスをふんだんに散りばめた最高のコミカル・ソフトロックなのです。

一聴していただくと「どこかで聴いたことあるぞ?」と思われた方も多いでしょう。そう、あのエンディングの次回予告でBGMとして流れていたインスト曲の元歌バージョンがこの曲です。

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アッと驚く為五郎/植木等 ハナ肇とクレイジー・キャッツ(視聴リンクあり)

アッと驚く為五郎/植木等 ハナ肇とクレイジー・キャッツ(視聴リンクあり)

「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」の「アッと驚く、為五郎~」というギャグから生まれた楽曲、1969年のシングルです。大ヒット曲なのでそのフレーズ自体は誰でも知っているのではないかと思いますが、特に昭和歌謡にご興味の無い方でどれぐらい曲自体をしっかりと聴いたことがある方がおられるでしょうか?個人的には時代を反映する最重要曲のひとつではないかと思っています。

以前も書きましたが、この68~69年ぐらいの

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ドリフの英語塾/ザ・ドリフターズ(視聴リンクあり)

ドリフの英語塾/ザ・ドリフターズ(視聴リンクあり)

志村けん加入後、初のシングルである「ドリフのバイのバイのバイ」B面に収録の1976年作品です。

ドリフはその当時に流行っている音楽ジャンルを上手く取り入れて非常に多くの優秀なダンス・チューンを生み出しているグループだと思います。踊れる曲が多い、というのが素晴らしいですね。今回は一般的にはさほど認知されてないんじゃないということでこの曲をご紹介します。

アレンジはドリフらしさを残しつつもクラビネ

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ビートルズを知らない子供たち/9→5(ナイントゥファイバー)(視聴リンクあり)

ビートルズを知らない子供たち/9→5(ナイントゥファイバー)(視聴リンクあり)

いわゆる企画もの覆面ユニットによる1978年発売のシングルです。

タイトルは「戦争を知らない子供たち」のパロディで、本家が戦争が終わってから生まれた世代の子供たちの気持ちを題材にしていたことに対し、こちらはビートルズが解散した1970年以降のことを題材にしています。しかし、問題はその題材の内容です。

歌詞のほとんどがテーマに当てはまるマンガのタイトルのみで構成されており、少し哀愁を帯びたメロデ

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お宮さん/ザ・トーイズ(視聴リンクあり)

お宮さん/ザ・トーイズ(視聴リンクあり)

その名も「座頭市」から名付けられた大映の人気カルトGS、1968年リリース唯一のシングルです。

ボーカルがインドネシア人であるという、もう未来に「カルト」「ディープ」といった扱いを受けることが約束されていたかのような謎の人選で、かつ楽曲はB面のタイトル「じょんがらゴーゴー」のイメージ通り、津軽三味線奏法ギターをフィーチャーした爆速疾走チューン。奏法はオリジネイターである寺内タケシ直系ではあります

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おまえ女かね男かね/加藤芳郎(視聴リンクあり)

おまえ女かね男かね/加藤芳郎(視聴リンクあり)

ミノルフォンの名コンピレーション「面白愉快で懐かし原盤 vol.1」(とはいえ恐らくvol.2は出てないですが)に収録されていることで広く認知されている、加藤芳郎さんのシングル「真人間の歌」B面に収録された曲です。

コミックソングながらグルーヴィーな演奏、アクセントの利いたメロディー、そして独特の語り口と同様の味わい深い歌声、どれをとっても素晴らしいですね。そして時代を反映した「ナンセンス」をテ

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東北流れ者/若水ヤエ子とひまわりキティーズ(視聴リンクあり)

東北流れ者/若水ヤエ子とひまわりキティーズ(視聴リンクあり)

ズーズー弁を売りにした方言タレントの第一人者と言われる若水ヤエ子さん、1971年のシングル「かあちゃんと子供のアンダンテ・カンタービレ」B面に収録された楽曲です。

多少ゆったりとしてはいますが、子供のコーラスを従えてお得意の東北弁でモテない女性の哀愁を唄う悲喜こもごもグルーヴ。ワウ・ギターをアクセントにしつつホーンの刻みは以前ご紹介した「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」に通ずるアレンジで、なかなかのカッコよ

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大発見やァ!/笑福亭仁鶴(視聴リンクあり)

大発見やァ!/笑福亭仁鶴(視聴リンクあり)

関西上方落語界の重鎮、仁鶴師匠による1970年発売のシングルです。

デビュー曲名にもなっている「どんなんかなァ?」や、「カワイコちゃんちゃこ」「大きかるかる」といったギャグやセリフを盛り込みつつ、意外にグルーヴィーな演奏に乗せて軽快に歌い上げるコミカル・グルーヴの傑作。女性コーラスのアクセントも効いてます!

視聴用動画はこちら

仁鶴師匠の最大の魅力は、なんといっても落語家特有、というか仁鶴師

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そりゃあないぜセニョリータ/ケーシー高峰(視聴リンクあり)

そりゃあないぜセニョリータ/ケーシー高峰(視聴リンクあり)

ヤブ医者グルーヴの最高峰、ケーシー高峰先生の1970年発売のシングルです。

ヤンヤン・ウフフ・コーラスに乗せて、今宵もケーシー節であちこちのグンバツなセニョール・セニョリータに迫ります。演奏は個人的に最も好みなゲバゲバ・サウンドで、さらにこんなにハツラツなジャケットと来れば元気が出ないわけがありません。

視聴用動画はこちら

本当にこの時期のコメディアン、お笑い芸人さんが残した楽曲というのは最

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