見出し画像

大発見やァ!/笑福亭仁鶴(視聴リンクあり)

関西上方落語界の重鎮、仁鶴師匠による1970年発売のシングルです。

デビュー曲名にもなっている「どんなんかなァ?」や、「カワイコちゃんちゃこ」「大きかるかる」といったギャグやセリフを盛り込みつつ、意外にグルーヴィーな演奏に乗せて軽快に歌い上げるコミカル・グルーヴの傑作。女性コーラスのアクセントも効いてます!

視聴用動画はこちら

仁鶴師匠の最大の魅力は、なんといっても落語家特有、というか仁鶴師匠特有の「しゃべり口」にあるでしょう。はっきりと口を開けながらしゃべるような独特の口調で、すごくファニーな魅力に溢れていると思います。また歌も味があって上手いんですよねぇ。その人の雰囲気だけで笑える、出てくるとニヤニヤしてしまう様子を落語用語で「フラがある」と言うと鶴瓶さんがおっしゃってましたが、仁鶴師匠はまさしくそんな方ではないでしょうか?(関係ないですが映画の「フラガール」はここから来てるんですかね?)

このレコードが録音された時期は、私は当然リアルタイムでは存じ上げないのですが恐らく人気絶頂期ではないでしょうか。ラジオで人気を博してタレント性の高い活動をした落語家としては仁鶴師匠がその走りではないかと思います。その後の松鶴(笑福亭)一門の鶴光、鶴瓶といった人たちがその流れを受け継ぐ素地を作った功労者としての功績も大きいでしょう。みうらじゅんさんが仁鶴師匠の大ファンであるというのも有名ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?