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日記『わたしのもの(あなたにもあげない、あなたはいらない)』

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日記をまとめています。
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#小説

夜中一生懸命書いていた手紙を翌朝読んで恥ずかしくなるみたいな、否定をしないうちに…

明日の朝に目が覚めたら、今日の私を否定する私が起きるかもしれないから眠るのが怖い。 夜中…

造花
5か月前
4

プールの自由時間に何をしていた?(日記23)

いつものように明日が来ることに対する緊張で眠れないので、プールの水底に沈んでいく感覚をイ…

造花
5か月前
7

心の底の方がゆっくりと冷えていくうちに、遠ざけていた話(日記22)

↑画像のように、今わたしの胸の奥にある心の底の方が、どんどん冷えていく感覚を思い出してい…

造花
6か月前
3

そんなことで?腕を切る(日記19)──ミサイルが落ちてくる恐怖に怯えること

初めて腕を切ったのは中学1年生の秋だった。 その日、日が暮れるまで友達と下駄箱で話し込んで…

造花
8か月前
4

私の信じていたものが見当違いだったとき(日記18)

こんばんは。お体にお気をつけてくださいね。 私の信じていたものが見当違いだったとき、そん…

造花
10か月前
7

百合のような、幻想美の、あの子の灰色(日記16)

泉鏡花は幻想美の世界を築いたそうだけど、あなたにとっての幻想美とはなんですか? って 自…

造花
11か月前
6

リストカット(またの名をあみだくじ)の跡が浮かび上がるとき(日記15)

リストカット(いつでもあみだくじができる)は、誰につけられた傷なんだろう。 その跡が浮かび上がるとき、早稲田駅の精神科に向かって電車に揺られていたあの夕方の時間を思い出すけど、私は病名をつけてもらいに通っていたのかもしれないと思う。 初めてもらった精神薬はクエチアピンとロゼレムで、きっと私は重症ではなかった。でも私の精神についた傷が公式に認められた気がして酷く嬉しかったし、そのどうしようもなさがあの頃の少女性(少女性とでも言っておけばかわいくなると思ってるだろ!😡)(その通り

ミニストップ【小さな停止】の連続性と終わること(日記14)

プリクラのラクガキの時間を飛ばすと「本当に終わりますか?」→[まだ続ける・もう終わる]の…

造花
11か月前
5

衝撃が波になって、海に広がっていくこと(日記11)

「変な小説ばっかり読んでるからそんなふうになっちゃったんじゃない?」と母に言われたとき、私…

造花
1年前
5

人の声に塗れた星空(日記7)

去年の夏、部活の合宿の夜に見た星空があって、そこにいた大勢の人たちが一斉に空を見上げて「…

造花
1年前
5

疲れたら寝れるからってオナニーして寝るを繰り返す深夜の少女 (日記6)

工藤吉生の歌集『世界で一番すばらしい俺』を読み終えたので私も短歌を詠んだ。読みふけったせ…

造花
1年前
10

少女ではなくなっていくこと(日記5)

自分の中の少女性がだんだん無くなっていくことは怖い。アルバイトが終わった後、毎回足が疲弊…

造花
1年前
8

可変的なことを乗せて、メトロノームとゆりかご(日記4)

村田沙耶香『コンビニ人間』を読んだのだけど、特に印象に残ったのが人・事物がその中で循環し…

造花
1年前
7

午前中の喪失と、抽象的に渦巻く不安(日記3)

春休みに入ってから午前中が消えている。というのはただの責任転嫁なんだけど、目が覚めると大抵15時ごろになっていて言いようのない暗い感情になる。この“言いようのない”とかよくいう“形にできない”とか“表現できない”みたいな抽象化されたものの存在が、毎日毎日心のあたりを渦巻いていくから気持ち悪い。自分が何も出来ていないこととか、やらなきゃいけないのにやらずに引き延ばしていることとかを全部、身体の感覚で理解しているだけで具体的に理解していないんだろう。形にしてしまえばいっそラクにな