[読書記録]図書館の神様(瀬尾まいこ)
瀬尾まいこさんの作品って、全く多くを語らないな、といつも思います。多くを語らないけれど、言いたいことの芯の部分が確実に伝わってくる感じがします。
周りの人に何かを教えてもらって、そうやって進んで行くことは、私たちの人生にとっても普遍的なことに思えます。
自分とは違う人に教えてもらうこと、学ぶこと。年上とか年下とか関係なく。垣内くんって何者なのかなあ。そういうことも、多くを語らず、妹尾さんの物語は小気味よく進む、妹尾さんの作品のそんなところが好きなのかもしれません。
最後の10ページくらいで「はあ!」と新しい空気を吸うような気持ちになります。清さん(主人公)、またやっていけるな、と思えます。
文芸部の垣内くんの主張大会の主張、とても好きでした。
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