[読書記録]その世とこの世 (谷川俊太郎、ブレイディみかこ著)
内容もとても面白いのだけど、谷川俊太郎さんの詩が読めたのが何よりも良かったです。
「この世とあの世のあわいにあるその世」というものがどこか知っている、と誰もが思うのではないかと感じました。
「ここではない世界で、行ったこともないのになぜか知っている場所」とか、なんとなく懐かしいものが詰まっている気がします。
消費の現代の我々には幽霊になる体力はない、という部分に笑いながら深く頷き、イギリスの若者の「人類は少しずつ体を失っていく途上にあるのだから」というトランスヒューマニズムの