見出し画像

2023年下半期、私のおすすめ六冊

2023年の前半に、心に残った本の記事を書いたので、半期ごとにまとめてみようと思います。
また厳選して厳選して、六冊(七冊?)に。

上半期はこちら↓


それでは下半期行きます。


「スロウハイツの神様」辻村深月著

辻村深月さんの著作は、どれもとてもとても好きなのですが、これは私の中の最高傑作かもしれません。もう大好き。
きっと辻村深月さんの本って、本ごとにファンの人が少し違ったりするんじゃないかな、と思ったりもします。
後半のたたみかけに気持ちがブワーッとなります。大波が押し寄せます。もう私の中の全エモが沸き立ちます。
きっと何度も読み返して励まされたり力を貰ったり、ブワーッ!っとするのだろうな、と思います。


「汝、星のごとく」凪良ゆう著

こちらも2023年、私の気持ちが揺さぶられた、思春期のいろいろな気持ちが今この手の中に戻ってきたような作品です。
こちらは逆に胸が締め付けられて潰れすぎて、そんなに何度もは読めないかもしれません。何日も引きずって何かに洗われたみたいな涙を流してしまいそうで。
でも勇気を出して、あの話題作「星を編む」も読もうと思っています。
まだ心構えができないので、少し先になるかもしれません。
たぶんずっと忘れられない。
これを読み終わったのはドラフト会議の日でした。あの日の夕方のおひさまも同時に蘇ってきます。


「となりの脳世界」村田沙耶香著

独特な視点の村田沙耶香さんの凝縮ギュギュギュッという感じで、とてもとても面白かったし、ああ分かる、という部分もたくさんありました。
こういう人っているんだなあ!と嬉しくなったり。
こちらも手元に置いておきたくて、図書館で借りて読んだ後ですぐに買いました。
なんとなく気持ちが澱んで、風向きが変わるのを待つ間など、ちょっと気持ちを変えたい時に本棚から出してこようと決めています。懐かしい幼い頃の気持ちを思い出したり、視点を変えるのにとても良いと思っています。


「マジカルグランマ」柚木麻子著

とても元気が出ます。
この底の方から力が湧き上がってくる感じ、正子さんの柔軟でいて確固たる強さ、同柚木麻子さんの「私にふさわしいホテル」のように、ゆっくり沈んで行って、底にふんわりついてバウンドして、そこからお腹に力を入れて「パワー!!」とぐぐぐと盛り返してくる感じ、たまらなく好きです。
人生の荒波の中から、小さなキラキラした小石を集めて元気に戻ってくる力、私もたくさん貰いたいです。


「私の良い子」寺地はるな著

人には良いも悪いもない、ただそのなにもかもを肯定して全て包み込む愛を、あらためて噛み締めた気持ちになりました。
なにもかもを受け入れることって、今までの自分を超えないといけないところがあるので、本当にそこまで辿り着くのに辛かったり時間がかかったりするけれど、自分のことも受け入れられる優しい人になることなんだろうな、と実感します。
世の中が悲しみや苦しみを人ごととせず(人ごととしてもいいけど)、ただそこにあることを認められる優しい世界になりますように。
だれも一人で苦しんだりしませんように。


「(株)魔法製作所ニューヨークの魔法使い」シャンナ・スウェンドソン

最高。
日常のとなりにあるファンタジー。すぐそこにこんな世界があるかも、という気持ちがもりもりと湧いてきて、とても楽しく読みました。
いっぺんにシャンナスウェンドソンさんのことが大好きになってしまいました。
当たり前ですが、著作が限られているので一気に読んでしまうのはあまりにも勿体無いというケチな気持ちまで湧いてきています。笑
なので、一ヶ月に一冊しか読まないぞ、と決めてちびりちびり嬉しさに身を捩りながら今年も読もうと思っています。
一月になったので、また一冊読みます。わーい!
もう手元に魔法製作所の二巻もその続きも、フェアリーシリーズも揃えました。
本棚を見るたびに胸が躍ります。


というわけで。

気持ちによってはもっともっと「この気持ちの時はこれ」、「これを読んだらあの地域に興味がわいて今すぐ行きたくなる」とダラダラ言いたくなってしまいますが、2023年、私をぐわんぐわんと揺さぶった本を紹介しました。

また今年もあちこち旅したいと思います!
楽しみ!

この記事が参加している募集

読書感想文

私のイチオシ

ありがとうございます!