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努力2.0—世界一のプロゲーマーがやっている変化に対応できる方法論

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はじめに
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こんにちは。伊藤 航です。
いつも本の紹介をご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日は東大卒プロゲーマーであるときどさんの『世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0  』をご紹介いたします。

反復の法則

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ときどさんの座右の銘は「やってみる」だそうです。
これが日々の行動規範であり、努力2.0で一番大切にしていることだと本書に書かれていました。

たしかに、やってみなければスキルや経験は自分のものにはなりません。
座学で水泳技法を学んだ人がいざ、水に飛び込んで泳げるかというと泳げないという例え話が私は好きです。

どの業界でもそうですが、「インプット⇒アウトプット⇒フィードバック」を反復することが成功への一番の近道のようです。例外はありません。
一部の天才と呼ばれる人たちでも血のにじむような努力をされています。

ときどさんは、同じ「反復」でも、昔はコツコツ時間をかけて準備をし、本番に臨めばよかったけれど、今は、いわば「小さな本番」を繰り返して学び続けないと、努力が全部ムダになってしまうと述べています。実践を繰り返すことが努力が報われるコツのようです。

唐突ですが、皆さんは限られた短い人生をどのように過ごしたいですか?

先日、知人の紹介で「100日後に死ぬワニ」という4コマ漫画を読みました。
平凡な毎日がいかにかけがえのない大切な日々だったかに気付かされます。私たちは感謝を忘れた途端に傲慢になり、もっともっとと欲望が底尽きない生き物です。今、与えられた環境に感謝すること。その中で出来る限りの努力をすることで自分の魂を成長させることが私たちの生まれてきた意味だと思います。

変化が激しいこのご時世、正解はありません。今一度、自分が進みたい道を明らかにして全人類に平等に与えられた24時間という資源を使って何をしていくのかを考えて、「まずはやってみる」というスタンスを大切にしていきます。

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継続の法則

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あらゆる行動を「ルーティン化」する。つまり、それをしないとなんだか心地が良くないと感じるくらいに習慣化することが「仕組みを作る」ということのようです。

自分が「動く」のではなく仕組みに「動かされる」ようにすることが継続するために重要なことだと本書に書かれています。

「ルーティンワーク」というと少しマイナスの意味で捉えられることも多いようですが、ときどさんはこれを逆手にとって利用されています衝撃的だったのが、ときどさんが東大の受験生だった頃の1日のルーティンです。

現役時代、普通の受験生は学校と予備校の2足のわらじの人が多いと思いますが、ときどさんは3足のわらじを履いていたそうです。

日々、学校⇒ゲーセン⇒予備校⇒ゲーセンを行き来していたと言います。

勉強とゲームといったら、ゲームは娯楽の部類に入るため、おそらく相当意思が強くなければ切替えが難しいのが普通だと思います。しかし、ときどさんは勉強にもゲームにも集中できるすごい方法を見つけてそれを活用していました。

20時過ぎまでいっきに勉強を続けるよりも、一度ゲームでリフレッシュした方が、受験対策がはかどること。そして22時半以降からの最も熱い時間帯に、ゲームセンターに再び戻るとゲームの調子もいいことを発見したそうです。つまり、自分なりに検証した結果、互いにいい影響を与え合うことを確認できていたわけです。

決めることであまり意思の力を使わずに済みますし、そうやって機械的に行き来しているうちに習慣にもなり、どちらも成果が出るようになったと述べています。

ルーティンの代名詞と言われる人物が「イチロー選手」だと思います。
毎日お昼はカレーしか食べない、プレイボールの6時間前にグラウンドに到着し、ウォーミングアップをするなど、天才と呼ばれる偉大な人物こそ習慣を大切にしていることが分かりました。

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Whyの法則

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本書で伝えている内容の大半が努力の方法=「How」どのようにやるかについてですが、その前に、必ず考えておくべきことがあるそうです。

それは、「Why」なぜ努力するのか、についてです。大前提としてこの問いに納得した答えが出ていないと、その後が絶対に辛くなると言います。

ときどさんは東大の大学院に進んだものの、どうしても研究内容に興味を持つことができず、最終的に中退するといった挫折を経験されています。

何も考えずに流されて、自分の気持ち、違和感を粗末に扱ってしまったことが原因だと振り返っています。進路を軽く考えてしまった理由は人生で大きな失敗をしてこなかったからだと述べています。

中学受験は麻布。大学受験は東大。大学の学部時代は研究が認められて学会で成果を認めてもらうこともできたそうです。

しかし、ときどさんは一度も自分に「なぜこの道を選ぶのか」と問いかけたことがなかった。自分で決めたことがなかった。親と世間が敷いたレールの上を、ずっと順調に走ってきただけだったのです。いわばこれまでの人生のツケが回ってきたのが、この大学院での失敗だったと言います。

上記の内容はときどさんだけに限らず、誰もが一度は考え、直面する課題だと思います。現に今も明確な答えが出ていない人が大半かもしれません。

そんな中で一筋の光が見えてくるこんな言葉に先日、出会いましたので最後に共有して終わりにしたいと思います。

❝人間には共存している異なる価値観が心の中でぶつかっていて、みんなと繋がりたいという気持ちと、特別な私でいたい。特別な私は孤独なので、やっぱりみんなと一緒にいたい。みんなと一緒にいると同じ人間だ、退屈だと思うから特別な人間でいたい。このように行ったり来たりします。この2つの揺れを凌駕していくものが、「貢献したい」と望むことです。成長と貢献を自分の真ん中に置くと揺れなくなる。成長していきたい、誰かの役に立ちたい。これが人間力です。❞

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おわりに
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今回ご紹介した本書の要点をまとめると以下のようになります。

❶ 反復の法則
何かを成し遂げるためには反復することが重要。反復なくして成果なし。これはどんなときでも変わらぬ真理です。とりあえずやってみる。試行回数をとにかく多くして結果を得る。一番大切なのは、失敗しても全然気にせず、むしろ喜ぶこと。失敗は、今自分がやっていることが正しいか否か、どちらの方向に進むべきかを明確に教えてくれます。
❷ 継続の法則
何かを長く続けるのは、面倒くさい。これは、人間なら誰にでもあてはまる絶対的真理です。幼いころから「自分を変えずに環境を変える」工夫にはかなりこだわってきました。僕の努力に、意志力や頑張りは一切関係ありません。面倒くさがりでダメな自分でも、自然に動く仕組み。それが努力2.0の継続する秘訣なのです。
❸ Whyの法則
「やってみる」が僕の努力の指針です。でも、その大前提として、「なぜそれをやるのか?」を考えておくことがとても重要です。僕はプロゲーマーという道を選ぶ前に、なんとなく大学院に進学して大きな挫折を味わいました。今自分がやろうとしていることを「好きになる」。それが無理なら「受け入れる」ことは、何かを極めるために絶対に必要です。

※上記文章はダイヤモンド社、『世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0』 より一部抜粋しています。


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