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2月19日 長編小説『空族の娘ラーニャ』完成!

2月19日 長編小説『空族の娘ラーニャ』完成!

 長編小説『空族の娘ラーニャ』書き上がりました!
 ひさしぶりの長編オリジナル小説。24万3631文字、原稿用紙610枚。私の小説としてはまあまあの分量。いつもより少なめかな? ボリューム感、完了予定日時など少し遅れはあったけれど、だいた想定通り。

 これから誤字脱字チェックと、表記の揺れなどのチェックがある(固有名詞など、一部途中で変更になった……問題なのは、どこをどう変更したのか覚えていないこと)。これも時間の掛かるめんどい作業なんだよなぁ。

 コンクールの締め切りまであと1週間。問題なのはそのコンクール規定枚数の2倍の文字量があること。地獄の削り作業が始まる。果たして間に合うのか……。


 小説を読み返して気付くのは、同じ文章を繰り返していること。
 冒頭のシーでも「嵐を切り抜けた」の後に、また「嵐を切り抜けた」という文章が出てくる。この船は何回嵐を切り抜けるんだよ……となる。
 こういうミス、書いている最中はぜんぜん気付かない。「重ね言葉」……「美しい美女」これもチェックの最中で見かけた一文だけど、こういうのはまだわかりやすい。でも、数行またいで同じ文章の繰り返しはなかなか気付かない。特に、自分で書いた文章のミスは見落としやすい。他人の文章ならすぐに気付くのだけれど……。
 それでいつも思うのは、こういうチェック、他人にやってもらえないかな……ということ。私も他人の文章チェックならバッチリやるんだけど。自分で自分の書いたものをチェックすると、どうしてこうも油断をしてしまうんだろう……。

 おっと、表記の揺れを発見した。ごく最初の頃「父ーちゃん」「母ーちゃん」って表記してた。その時はこう書いた方が伝わりやすいかな……と思っていた。
 でも途中から「とーちゃん」「かーちゃん」に書き換えることにした。こっちでも普通に伝わるじゃろ……って思って。むしろ「父ーちゃん」って普通書かないから、こっちのほうが伝わりにくいんじゃないか……という気もして。
 「父ーちゃん」という表記も配慮のつもりだったのだけど……。書いている最中はいろいろ考えるものだ。

2月23日 富士見書房ファンタジア大賞に応募しました!

 はい、先日書き上げた長編小説『空族の娘ラーニャ』を富士見書房ファンタジア大賞に応募しました。
 第一次審査発表は1~2ヶ月ってところかな?
 落選結果がでたらすぐにAmazonKindleにて作品を公開しますので、お楽しみに!

 え? 受賞の可能性? いやいや、期待してない。でも一次審査でも通れば、作品説明の欄に「一次審査突破」とか書けますんで、そのために出した……みたいなもんですから。私は自分で3流作家という自覚はしてますよ。


 「枚数」についてだけど、オリジナルバージョンは610枚。それで、今回の応募規定に合わせて297枚まで削った。ほぼ半分。規定枚数ギリギリの枚数。

 それで、実はね……オリジナル版と短縮版とで結末を少し変えたんだ。結末を変えたのは枚数的に厳しいからだけど、それも面白いかな……と思って。もちろん、短縮版の結末も「これはこれでアリ」な終わり方をしている。
 短縮版はあえて少し引っ掛かるような終わり方をさせておいて、完全版が「解明編」みたいな作り方にあえてした。

 短縮版を制作したのは悪いことではないと感じていて、おそらく一次審査で落ちるだろうな……と予想はしていて、落選が決まったらオリジナル版はAmazonKindleにて有料販売。短縮版は『小説家になろう』などで無料公開しようと考えている。無料のサイトで短縮版を公開し、AmazonKindle版でオリジナル版を公開する。読み比べると、展開がけっこう違っている! ……ということを楽しめるかと思って。
 というこれも短縮版を作っている最中に考えていたこと。
 なにしろ短縮版は2分の1まで削られていて、大きなシーンも一杯削られているし、細かな台詞やディテールも削られている。その違いを見ていくだけでも面白いんじゃないか、と思って。
 特に「結末が違う」ってところは大きいはず。トゥルーエンディングは有料版で確認しよう! ……みたいな流れも作れるかな。というところまで考えて作っていた。

 私の小説は長くなりがちなので、だいたいコンクールの応募規定に収まらなくなる。削りの作業は毎回やっていて、これがいつもは地獄の作業。削っても削っても収まらない。
 『鑑定士ツグミ』ももともとはコンクール向けに書かれた作品で、確かオリジナル版は800枚ほどあったのだけど、削っても削っても収まらない。どうやっても収まらないので、シーンを書き直したり、細かなディテールを少しずつ少しずつ削っていって……それでなんとか収めたのだけど、最終的にただ対話台詞が書いてあるだけの作品になってしまって……。こんなの、小説じゃねーよ……みたいになってしまった。
 それだけやるのだから、時間もかかる。冒頭から読み進めながら一行一行細かく削っていって、最後までチェックして枚数を確認するけど「枚数以内に収まってない!」……でまた最初から読み返しつつ、削れるところを探していく……。何日もえんえん自分の作品を読み返す地獄……。だから削り作業がすこぶる嫌い。

 『空族の娘ラーニャ』の削り作業はたったの2日で完了してしまった。自分でやっていてもビックリな早さ! 締め切り日直前までかかるんじゃないか……と思っていたのに。
 要するに、それだけ削っても問題ないシーンばかりだった……ってことだね。
 それに、今回ははっきり「別バージョンを作る」という意図があった。結末が違うというのももちろんだけど、途中の大きなエピソードも「これは完全版のお楽しみだよ」という考え方で削った。最初から「ここを削ろう」「ここを削っても物語として繋がるぞ」というアタリを付けていたというのもある。削っても作品にとって大事なエッセンスが消えないような作り方を最初からやっていた。この辺りが、今回作業が早かった理由かな。


 どうせ一次審査で落ちるさ……とか思っているけど、でも本当はもうちょっと上まで行けるといいよね。とも考えている。
 まあ期待しすぎないことだね。期待しすぎるとしんどいだけ。
 『空族の娘ラーニャ』のことはしばらく忘れて、次の作品に取りかかろうとしよう。次の作品こそは100枚程度で終わる短編のはず。書き始めたらどんどんボリュームが増えて気付けば長編……という感じのお話ではないので、すぐに書いてすぐに販売をスタートさせられるはず。さあ、書き始めようか!


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