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3月4日 デスストランディング感想文こぼれ話

→当ブログ:デスストランディング 感想文
 掲載順序が逆になるけど、『デスストランディング感想文』の中で書き切れなかったものがるので、こちらで回収します。

 まずコントローラーについて。
 今回、初めてのPCゲームということで、コントローラーを購入した。購入したコントローラーはこちら↓

 なにしろ初めてのPCゲームなので、どのコントローラーを買えばいいかわからず、「Steam対応」とはっきり明言されてあるこのコントローラーを購入。
 コントローラー自体は非常に触りやすく、スティック高さも各ボタンの固さもちょうど良い。
 ただし、問題が2つ。
 1つめはA・B・X・YがXBOX準拠だということ。これ、買ってから気付いた。これが非常に厄介で、あらゆる場面でA・B・X・Yを押し間違える。「決定」のつもりでBボタンを押してしまう。A・B・X・Y配置が逆になっている……というのは日米間に横たわる文化問題の一つだ。ボタン配置が逆、というのは些細な問題かも知れないが、感覚問題なので非常に引っ掛かる。しばらくこのコントローラーを触った後、任天堂機に触れたら決定のつもりでBボタン押してしまうし……。だんだん感覚が狂ってくる……。A・B・X・Yが逆ということには最後まで慣れなかった。
 もう1つの問題は誤作動をよく起こすこと。私は最初、自分で無意識に押しちゃったのかな……と思っていたが、そうじゃなかった。明らかにボタンを押していないはずなのに、何かしらのボタンを押したことになってキャラが勝手に動いてしまう。
 どうやらボタンを押した後、同じボタンをもう一度押したことになってしまうようだ。Aボタンを押したらその直後にもう一回Aボタンを押したことになるし、スティック押し込みも押した直後にもう一度押したことになる。
 『デスストランディング』の場合、走る動作はスティック押し込みなのだが、スティックを押し込んだ後もう一回押し込んだことになるので、走ってくれなくなる。武器を使う時はLTで構えてRTで撃つのだが、1発撃ったらもう1発勝手に撃ってしまう。
 ただこの問題はコントローラーの不具合なのか、ゲーム側のバグなのかはまだわからない。もし他のPCゲームで同じ問題が起きたらコントローラー問題。『デスストランディング』だけに起きていた問題ならゲーム側のバグ。今のところ、PCゲームはこの1本しか所有していないので、どちらの問題かわからない。というわけで、私からはこのコントローラーは今のとこオススメしない。

(コントローラー不具合問題と、ボタン配置逆問題、どっちが重大かというと、ボタン配置逆問題のほう。やっぱりいくらやってもボタン配置逆問題だけは慣れない。コントローラー不具合問題は、それを想定した立ち回りをすればいいだけの話だから、さほど気にならなかった。Lスティック押し込みで走ってくれない問題も、走ってくれるまで何度も押せばいいだけの話。もしも次のPCゲームをやる時は、このためにコントローラーを買い換えるかも知れない)

 ゲームクリア後はとりあえず残っている素材は全部道路修復や橋修復に突っ込んだ。カイラル結晶とか残っているぶん全部注いじゃった。余った手持ちの金属やセラミックといった素材はシェアボックスに放り込んだ。他のユーザーが使えるようにね。
 ゲームクリア後、必要なくなったものを他のユーザーに託せる……というのも『デスストランディング』というゲームならではの醍醐味。他のプレイヤーが私のために投資してくれたわけだから、最後にお返ししてゲームを去る……なんて小粋なことができてしまう。

 このゲームの仕組みは非常にうまく作られていて、他プレイヤーの存在がそこにあったとしても、ノイズとして感じられないように作られている。まず物語の中にきちんと組み込まれていること。「これはゲームのシステムですから……」みたいな逃げ方はしていない。その物語があって、他のプレイヤーが置いていったものがあっても不思議ではない作り方をしてくれている。
(ゲームのシステムは必ず物語にくるまれていなければならない……というのが私の考え。ゲームのシステムを、ただシステムとして見せるのは、それはただの設計図や骨組みを見せているようなもの。それはクリエイティブな見せ方とは言わない)

 オンラインゲームというのは2つの意味で居心地が悪く、まず他のプレイヤーがそこにいるということ。他の誰かがいる……と思うとゲームの中とはいえ社会性が生まれ、その中で恥ずかしい行動は取りたくない、という気持ちになる。するとせっかくゲームの世界なのに、気持ちを解放することができない。
 もう一つはオンラインゲーム特有の経済。大人数が参加してお金のやり取りをし始めると、次第に経済が作られていき、ゲームの中なのにがっつり働かないとお金が手に入らないし、希少なアイテムや武器が極端に値上がりしてしまうという事態になる。軽めのプレイでは強力な武器はまず手に入らないようになってしまう。するとライトユーザーが入りづらい環境になりがちになる。
 結局の所、普通のゲームの方が自分のペースでゆっくり楽しめるよね……みたいになる。強力な武器も、普通の努力で手に入るし。
 でも『デスストランディング』はオンライン要素はあるのだけど、他プレイヤーのやったことや残したことが邪魔にならないように設計されている。それどころか非常にありがたく思える。橋や道路がまずそうだし、あちこちに立っている看板のおかげでお化けが出るところがすぐにわかるし、雪山でホワイトアウトに遭遇した時、看板のおかげで進む道がわかった、ということもあった。
 オンラインゲームは特有の楽しさがあるのは確かだけど、その一方で同じ要素に煩わしさを感じる……というのもある。オンラインであることの楽しさと、煩わしさとどうバランスを取るのか……私もよく考える課題なのだけど、これだというアイデアは出てこない。
 そこを『デスストランディング』はうまく考えて作られている。なるほど、こういう作りがあり得たのか、と心から感心する仕組みだった。

 ところで気になっているのは、しばらく間を開けてこのゲームに復帰した時……やっぱり道路や橋は全てなくなっているんだろうな……。雪山のあちこちに作ったジップラインも。作るのに滅茶苦茶苦労したのだけど。
 つい先日ゲームをクリアしたばっかりなので、温存されるのか無くなるのかもまだわからないのだけど。全部なくなっていたら、復帰が大変なゲーム……ってことになるなぁ……。

 感想文本編に取り上げなかった話といえば、俳優達の演技。
 別に取り上げる部分がなかったわけではなく、書くのを忘れていた。どういう切り口から掘り下げようかな……というのも考えてなかったし。
 うん、見事だったんだよね。絵を止めて見ると明らかにCGだし、髪の質感も自然ではないし、肝心なところはフレームから外れてオフ演技になる。色んな所に「普通の撮影」ではあり得ないような変な見せ方をしている。
 しかし、演技が始まるとCGであることを完全に忘れる。顔や体の動きはパフォーマンスキャプチャーで取り込んだ物に過ぎないわけで、それをデジタル上で再現されただけのものを見ているだけ。それも顔の動きを完璧にトレースしきれているか……というとそこまででもない。フラジャイルが咀嚼している時の動きを見ても、「やっぱりCGだね」という不自然さはどこかしらに残る。
 でも演技が始まるとね……。元となっている俳優達のあまりにも見事な演技がきちんと移っている。一流俳優の演技がいかに凄いか……というのがどのシーンでも猛烈に伝わってくる。CGに「魂がこもっている」と感じさせてくれる。一流アニメーターが演技を付けているような感じ。
 それに映像作りの良さ。特にクリフ登場シーンだけど、どのシーンも異様に格好いい。なんだあの格好いいオジさんは!
 クリフはサムに対する強敵として登場してくるわけで、登場してきたということはかなりうんざりするバトルシーンに放り込まれるわけだけど(滅茶苦茶に強いんだ!)、クリフの登場シーンは毎回ゾクゾクするような格好良さがあった。小島監督の考える「格好いいオヤジ」がこれみよがしに注がれてるシーンだったよ。あれは最高だったなぁ。

 最後の方にもう一つ見事なシーンがあったのだけど、でもあのシーン、廊下なんだよな……。なんで誰も人が通らないんだろう? 演技は見事なんだけどシチュエーションがマズいかったな、アレは。どこのシーンなのかは明言しないけど。


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