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繰り返す妥協の行く先

自分が一番になれない事に気づくのはいつだろう。

多くの人が、子供の時は親に可愛がられて育っていたと思う。そして保育園・幼稚園で友達に触れ社会性を学んでいく。
そして妥協も覚える
たとえば、あの子が好き!という気持ちだって、他にライバルが何人もいたら・・・「僕は無理かも」て思うじゃない。もし、ライバルがいなくても、相手が自分を思ってくれるなんて分からないじゃない。

僕は思ったよりもモテなかった。
もっとモテていいんじゃないかと勝手に思ってた。

小学校の頃、親以外でチョコレートをくれたのは幼馴染の子か、近所の特別支援学級の子(親同士が仲良かったけど2つ年上だったので僕は好きにならなかった)。
あとはお稽古事の先生とか。
小4の時に引っ越したので昔からの友達は途絶えた。
幼馴染の子とは時々文通もしたが、いつかは終わった。


中学の時は、担任の先生に「世話になってるから」とチョコとハンカチをもらった。スリーサイズが100cmを超えるような音楽の先生からチョコをもらった話は今では笑い話だけど、あの頃は本当におぞましかった。

一方で、好きな子からはチョコなんてもらえそうになかった。
ちなみに、その好きな子は多分、塾の先生にあげたんだと思う。
その子は7回告白して7回振られた。
クラスの男子を敵にまわしても毅然と戦えるような恰好良い子だった。
同窓会で少し話せたけど嬉しかったな。
今でも夢にみちゃうぐらい、自分の人生に強く残った女性だった。

同窓会の時、何人かの女の子から「キミ、けっこう人気あったんだよ」て言われたけど、そんなの遅いっつーの(笑)。


高校はいってからは彼女ができた。
その子とは3年間一緒だった。
少しはモテるようになった。
10個以上、チョコをもらうこともあった。
数ではないと思うけど自信はついた。
進学してしばらくして相手から別れを告げられ、結構な女性不信になった後、相手の好みに合わせればどうとでもなると思った。
そんな感じで、自信は間違った方に進んでしまったけど。

大学では本当にぐちゃぐちゃだった。
彼女がでても、それはいつかは終わるものだし、その都度、苦しむものでしかなかった。
30歳をすぎた頃、半同棲してた彼女の部屋に彼女を起こしに行ったら別の男と一緒に寝ていたという現場に遭遇して、恋愛は諦めた。

そして、当時、身近にいた子の一人に事情を話し、もう面倒くさいから結婚しない?と、言った。
が、彼女も似たような状況であったので、結婚することにした。
今思えば、本当に失礼な事を言ったと思うが、当時の僕らは本当に妥協の産物だった(今は一生懸命、妻を大事にしてるけどね

思えば、いろんなところで妥協してきている。

高校受験も大学受験も行きたかった学校に行けなかったし、受かった学校の中で妥協して決めた。高校時代の彼女とは付き合って1年は手を出さないとか純な付き合いをしたけど、別れた後は好きでもない子に手を出しまくったりした。

いろんな人を傷つけたと思うし、そのことは今でも申し訳なく思ってる。
今更、どうにもならないけども。二度と、これ以上きずつける人をつくらないように気を付けるのが精一杯。

自分だけでなく、多くの人が何かしらの妥協を繰り返して生きていると思う。そして、我が子たちを見ても、これからいろんな妥協を繰り返すんだろうなぁ・・・と思う。


先日、久々に「バクマン」というマンガを読み直した。

週刊少年ジャンプで連載されてた漫画家になる!という夢をもった男の子と、声優になるという夢をもった女の子が、思い合うだけで会いもせず電話も極力せずに愛をはぐくみお互い夢をかなえて結婚する、という話。

現実には、そんな純愛はほとんど無いと思うし、それだけの夢をかなえられる人もほとんどいないと思う。人気少年誌での連載を夢見てたけど使い捨てされるような雑誌で漫画を描いてるとか・・・そもそも夢半ばで諦める人が圧倒的に多い。
まぁ、漫画だからね、漫画だから上手くいく。

漫画だもん、現実的じゃない

けどね、それはやっぱ理想なんだ。

理想は掲げれば道がみえてくるんだ。

だから僕らは、そんな理想に憧れるし、妥協をしないでずっと努力して戦い続けている姿は、少年漫画の・・・少年たちがみんな憧れてる王道の浪漫なんだ。

もう子供じゃない僕は、そんな少年漫画と現実をごっちゃにはしない。
けど、憧れる。
妥協を続けてきた僕の人生では今更ムリだけど、せめて今を大事にして頑張っていかなきゃいけない。
自分と、自分の周りの人が幸せになれるように。

そして、僕は、子供たちに妥協しないヒーローの本を手渡す。

子供たちにとっても、妥協せずに生きてく事は現実的では無いと思う。
けど、子供たちは心の中にヒーローをもっていてほしいのだ
諦めないヒーローを。
妥協はある。けど、妥協する時、少しでもそれに抗う気持ちを無くしてほしくないのだ。

僕も今でも・・・今だからこそからかな、なるべく妥協のないように生きていたいと思う。
子供にオヤジの背中を見せていかなきゃいけないからね。


あとがき

今回のnoteは衝動的に書いてます。
久々に「バクマン」を読んで、やっぱ少年誌は格好いいなーって。
その勢い。

勢いを大事にしたかったので、めずらしく推敲は少なめです。
あと、メニューを入れてないです。
一気に読んでほしかったのです。

多少、脚色はあるかと思います。
完全に事実を積み重ねると、不都合もあったりするからです(笑)。
あと、僕からの視点なので、他の人からの視点は別だと思います。

とりあえず、妥協の産物みたいな結婚をしてますが、それなりに幸せです。で、結婚して10年たちますが、妻から「あなたと結婚してよかったよ」と言われるたび、選択のタイミングでは妥協だったかもしれないけど、大事なのはその先がんばることなのかなぁ・・・と思っています。

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