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スピッツ「ハニーハニー」 It’s so brilliant!!

草野さんの曲に「It’s so brilliant」なんてバリバリの英語が使われることは非常に珍しいですね。

アルバム「惑星のかけら」の2曲目。1曲目のアルバム表題曲に続いて、「ハニーハニー」も前奏はロックテイストが強めです。
なのに、歌い始めは「ハニーハニー」。ギャップがかわいらしくて、かっこいい。

でも、歌詞はどこか不穏な雰囲気が漂っています。

「抜けがらの街で会おうよ もうこれで無敵だ 最後の恋」
「罪の花をばらまきながら」
「天国が落ちてくる日まで」
「手探り 闇をかき分けて」
「離れた心のジェルが流れて 混じり合ってはじける夜に」

ハニーハニーというポップな言葉に紛れ込ませた「闇のワード」からは、本当は会ってはいけない2人がひそかに会っているというイメージがなんとなく浮かんできませんか?

不倫とか、浮気とか、性的マイノリティ同士の恋など社会的になんとなく隠したくなるようなイメージを曲全体から受け取ってしまいます。

ハニーハニーなんていう可愛らしい曲名に潜む「闇のギャップ」に魅せられ続けるのが、スピッツファンの業と言えなくもないです。

一つ一つの言葉の意味はこんなにも分からないのにも関わらず、全体像ではぼんやりながら、誰もに共通のイメージを抱かせてしまう。こんな作詞の力は、どうやれば養われるのでしょうね。

ここでクイズ。
この曲で、ハニーと何回歌っているでしょうか?


数えました。

44回。この数字にも意味がありそうで、怖い。

2022年7月25日 トラジロウ

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