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スピッツ「自転車」 望まないことばかり 起こるこの頃

アルバム「スーベニア」(2005年1月リリース)の10曲目。
名曲ひしめくこのアルバムの中では、もしかしたら目立たない1曲かもしれないけど、この曲が本当に大好きだ。
会社のパソコンのスクリーンセーバーを「望まないことばかり 起こるこの頃」にするほど・・・刺さってる。

「望まないことばかり起こるこの頃」

ホントそう!そんなことばかり、起こるんだよねえ。
正直、会社って、人と人の摩擦が最大限に起こる場所で、そこに憎悪が渦巻いて、全然前に向いて進んでいかない。そんなところで、管理職なんてやってたら、マジでやってられないのよ。ああ、今日も仕事かあ・・・。
「金もらってるんだから、その分、仕事しろ。黙ってやれ」という心の声をのみこんで、なんとかその部署が回っていくように必死で調整していく。でも、バカはそんなことも知らないで、文句ばかり言ってくる。

ああ、愚痴が止まらないわ・・・。
すみません。

この曲のワンフレーズだけで、こんなに止まってたら、それこそ、進んでいかないので、次へ行きます。

「冒険のつもりで重ねた時だけど
最高のイベントはまだ先にあるはず」
「戻れないことは 百も承知だったよなあ
感動のチャプターはもうちょい大事にとっておこう」

未来への期待がこもった「・・・はず」「・・・だったよなあ」「・・・おこう」だけど、ちょっと望みが小さそうにも感じる。

草野さんが、私の人生をつづってくれているわけではないから、音楽を続けていく上での困難を歌っているのでしょうね。でも、勝手に自分の人生とリンクさせて自分のテーマソングに採用してます。

最後は

「伸びて縮んでくうちに なんとかなるだろう
なんとかなるだろう どうにかできるだろう」

という曖昧な期待と楽観で終わらせている感じ。ホントに好きです。

結局のところ、この曲はこう言ってるんだな。

「いろいろつらいね。でもまあ、なんとかなるんじゃない!?ゆっくり自転車でいこうよ」

だから、好きなのか。なるほど。ありがとう草野さん。

2022年8月13日 トラジロウ

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