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米津玄師ライブ「変身」(その4) 2022年10月9日 神戸ワールド記念ホール

ライブも後半に入っていきます。

10.Pale Blue
「ずっと 恋をしていた」で始まるこの曲。
Pale Blueの歌詞を見た瞬間から、米津さんの過去曲「眼福」が思い起こされた。
このPale Blueでずっと恋をしていたのは誰なんだろう。

失恋ソングだと捉えてもいいのかもしれないけど、「ずっと」と敢えて繰り返す部分が、この曲も母親が息子に対する気持ちをデフォルメしているように思えなくもない。

さすがに考えすぎかもしれません。

この歌も大好きです。

11.パプリカ
Foolin(フーリン)が元気に歌っていたイメージが強いと思いますが、米津さんが歌うと郷愁がものすごく強い歌へと変化する。おおきな夕陽をバックにしていたことも、その印象を強くしているのかもしれません。
まったく同じ歌詞を歌っているのに、憂いとか切なさとかそんな印象が前面に出てくる曲としか思えない。曲が進むに連れて、ダンサーの人たちが一人ずつ増えていき、フーリンの振り付けをしていたのだと思う。

★ここで、メインのMC部分。
ライブ後にメモを取ったけど、完全には再現できていないと思う。

「2年半ぶりのライブ。新型コロナウイルスによって、声を出すことができない。多くの自由を奪われているけど、皆さんはどんな形で聴いてもらってもかまわない。ボーっとでもいいし、イヤだったら帰ってしまってもいい。とにかく自分の好きなように聴いてもらえばいい。もう31歳になるんだけど、コロナの2年間は空白みたいで、まだ29歳のような感じもするんだけど。そんな感じ、しませんか?
こんな校長先生の話みたいなものを聞かせた後で、次やるのはものすごい速い曲なんだけど・・・」

で、「ひまわり」へ。

12.ひまわり
確かに、「校長先生の話」とは対極にあるような歌詞とメロディー。
ただ、押さえこまれた感情を爆発させるような表現が並んでいるけど、具体的に何を歌っているのか、理解するのは非常に難しい。

13.アンビリーバーズ
真っ青なステージに米津さんが浮かび上がる。アルバム「Bremen」からの一曲。「Bremen」は「愛」の尊さを比較的分かりやすく歌った曲があふれているんだけど、そのアルバムの1曲目を飾った「アンビリーバーズ」。
決して何もかもがハッピーだと歌う曲ではないけど、根底に希望がぎっしり詰まっているような曲で、とても好きな曲。
犬のような野獣が画面に爪痕を残していくMVの映像が秀逸なので、見たことがなければぜひ。一見の価値あり。

会場のボルテージはこの曲で最高潮に。
これまでは「聴く」が中心だったライブが一転して、小刻みに飛び跳ねて、
「今は信じない 果てのない悲しみを」
「すべて受け止めて 一緒に笑おうか」

ああ、個人的には、飛び跳ね、手を掲げるためにライブに来ているんだと実感する。

14.ゴーゴー幽霊船
アルバム「diorama」からの一曲。
この曲をはずした米津さんのライブなんてあるんだろうか?この曲は必須だ。

ライブの盛り上がりはここで絶頂に達する。
「君を本当の嘘でだますんだ」という歌詞、最高すぎる。

ただ、コロナ禍で、この曲で声を出せないのは悲しすぎる。

「あんまり急に笑うので」
「たちまちのうちにはびこれば」
「あんまりなウソと知るのさ」

を叫べない幽霊船なんて、あり得ない。まあ、軽めに叫んだけどね・・・。

この曲の歌詞。

意味は全く分からないのですが、そんなことは全く気にする必要がない。とにかく、盛り上がればいいのよ。米津さんのライブと言えば、この曲なのよ。まあ、あと、ドーナツホールとか。

15.爱丽丝(アリス)
アルバム「BOOTLEG」からの一曲。
「すべてを明日に任せて踊ろうぜ もっと」

その5に続く。

2022年10月 トラジロウ


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