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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」

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"黒船でやってきて開国を迫る欧米列強に、圧倒的に力の弱い自分たちが、いかに義を説き、対等につきあうか" 人類史上、だれも答えを出したことのない難問を、わがこととして考え、語り合い… もっと読む
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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」総目次

■ 第一話 大黒屋光大夫◎ 第一話 大黒屋光太夫(その1) ◎ 第一話 大黒屋光太夫(その…

野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(8)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(9)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(9)の注 公家の家格に…

→野口良平「幕末人物列伝」第2話 高山彦九郎(9)から ← 野口良平著「幕末人物列伝 攘夷…

野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(10)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(11)

←(10)からのつづき ← 野口良平著「幕末人物列伝 攘夷と開国」マガジンtopへ 11(最終回…

野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(1)

→ 野口良平著「幕末人物列伝」マガジンtopへ(目次になってます) 1  世界のひびわれの中に、身をもって入っていった人。 これは、米国のとある文芸評論家について言われた表現だが(鶴見俊輔『北米体験再考』)、高山彦九郎を言いあてるのにふさわしい。 彦九郎が世界のひびわれの中に入り、力つきるまで歩きつづけたことは、私たちに何をもたらしうるのだろうか。  高山彦九郎(1747-93)は、江戸中後期を生きた旅行家、そして行動的思想家である。 その活動期は、日本史の時代区分に

野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(2)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(3)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(4)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(5)

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野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(6)

←(5)からのつづき ← 野口良平著「幕末人物列伝 攘夷と開国」マガジンtopへ 6    天…

野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(番外)しも&さき

←高山彦九郎(6)から ←野口良平著「幕末人物列伝 攘夷と開国」マガジンtopへ ◆ 彦九郎…

野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第二話 高山彦九郎(7)

←(6)からのつづき ← 野口良平著「幕末人物列伝 攘夷と開国」マガジンtopへ  7  失意の彦九郎を江戸で力づけたのは、十年来の友人で中津藩士の簗次正(1751-1829)だった。簗は、同藩の蘭学者前野良沢に一節截(古風な尺八)を習い、良沢の息子達(良庵)とも親しかった。彦九郎はその縁で前野家の客となった。  前野良沢(1723-1803)は、長崎留学中に入手したオランダ語の解剖学書『ターヘル・アナトミア』(原文ドイツ語)の翻訳を主導し、杉田玄白、中川淳庵、桂川甫周