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欲しい言葉があった

腕を伸ばして
空気の他に触れるもの無く

腕を枉げて
私の他に触れるもの無く

仰げば
空の他に見えるもの無く

舞台のような石の相(すがた)に
古い一節が駆け巡り
埋まらない
型の無い
定まる場所もない
そんな何かを
考えることもない

視界を包んで

欲しい言葉が
あった
と知る

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