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孤独を感じちゃダメって思っていませんか?

約3年前、公務員を辞めたとき。

「ああ、やっと解放された」「自由になった」

そんな気持ちで過ごしていた。

私が公務員を志した理由を3つ挙げるとすれば、

  • 親の願い

  • 競争がないこと

  • 安定・安心

といったところだろうか。(単純でした)

与えられた業務を淡々とこなす・・・

もちろん、工夫や効率化が求められる部分もあるけれど、

頑張っただけ給料が上がるわけでもない。

公の場所ということもあり、
今思うと、「学校の延長線」のようなところだったかもしれない。

約13年間、あっという間に過ぎていった…


そこから急に、
「何者でもない私」になったわけだ。

誇れる肩書もない、ただの私に。


最初は、それが心地良くもあった。

「公務員」というだけで、
いろんなことを言う人もいたし、
プライベートも監視されているような気持ちになって隠すことも多かった。

「やっと、堂々と生きられる・・・」

そこから、細々と「ブロガー」という道に進み、個人事業主になった。


しかし、
家族以外に会わない毎日というのは、
思った以上にストレスが溜まるものだった。


私はHSPではあるけど、
HSS型(刺激追及型)という矛盾した気質を持っているらしい。


だから、
「静かすぎる環境」や「家に篭りっきり」にすぐ飽きてしまったのだ。


ブログのコミュニティに所属していた。
それでも活発にコミュニケーションをするわけでもなく、物足りない。


そこからというもの、
出産や子育ての怒涛の時期がやってきて、
孤独を感じる暇もなく日々が過ぎていった。

数ヶ月後・・・
子供を保育園に預けるようになり、
夫の転職で地元から離れることになった。


そこからが、本当の孤独の始まりだった。


今までは、気晴らしに実家に帰ってリフレッシュすることもできたし、
公務員時代の友達とご飯にいったりもできた。

でも、車で1時間以上もかかる、誰も知らない場所に引っ越ししたことで、
「人とつながる機会」が激減してしまったのだ。


孤独を埋めたい・・・。

寂しい・・・。


そんな時、ふとしたことから知り合った「年下の女の子」がいた。

元気で明るく、私のような年上のオバサンの話も聞いてくれて、
おしゃれなカフェにも色々連れていってくれた。


でも、


結局、
「ネットワークビジネスの勧誘」だった。笑


最初から、ちょっと怪しいとは感じていた。

でも、女子2人でカフェに行ったり、ご飯を食べたりするその時間が尊かったから、「それでもいいか」と思っていたのだ。


覚悟をしていたつもりだったけど、

勧誘された時は、やっぱり心が傷ついた。

私の身の上話や雑談も、きっとビジネスのために聞いてくれていただけなのだと・・・。


そこから、初対面の人と関わるのをすごく警戒し始めた私。

余計に、「ひとりぼっち感」が増すばかり。


そんな時、ある人がyoutubeでこんなことを言っていた。

「孤独を感じるのは、自分らしい道を選んで進んでいる証拠」だと。


確かに、昔から日本独特の「みんな一緒」の精神で育ってきた。

そこから得られる安心感はあった。

公務員になってからも、
その特殊な枠の中で、「みんな一緒感」が形成されていた。

みんなそれぞれのライフステージも境遇も違うけれど、
やっぱり「組織」という安心感はあったのだと思う。


その一種のレールのようなところから外れ・・・

ブログという分野で、自分なりに試行錯誤しながら進んできた。


「これ、孤独を感じるの当たり前やん・・・!!」


「家で一人で仕事をやる」「地元を離れた」という物理的な孤独にばかり注目していたけれど・・・

私が根本的に感じていた孤独の原因は、
「みんなと違う」ことからくるものだったのかもしれない。


そう思うと、孤独は決して悪者じゃないのでは?

無理に消そうとして、変な人と関わる必要もない。(ここ大事)

むしろ、自分らしい道を進んでいるからこそ感じる「称号(?)」のようなものだと。

そんな風に、最近思い始めました。


だからこそ、もし・・・

あなたが組織から離れて、1人でもがいて、
孤独を感じていたとしても。

それは恥ずかしいことでもなく、隠すことでもなく、

むしろ、誇っていい!!!

かっこいい・・・!!!


だから、どんどん、孤独感じていきましょ〜。笑

それが、あなたオリジナルの人生の道を進んでいるサインなのだから。




最後に、ふと思い出したブッダの言葉を。

犀の角のようにただ独り歩め。

『スッタニパータ』(『ブッダのことば スッタニパータ』岩波文庫 17頁)

これは、大好きな先輩に教えてもらった言葉です。

基本的に、サイは群れることのない動物。

ブッダは、「人間もそのように一人で道を開いていけ」と説いている。

つまり、仏教は「孤独」をすすめているのですね。


今、どこか漠然とした「孤独」を感じている人に届いたら嬉しいです。


おしまい。

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