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【ICT授業】パワーポイント(powerpoint)を使った授業教材作成テクニック/GIGAスクール構想/教員/高校情報Ⅰ

◆ICT授業教材作成テクニック◆


◆文字おこし(画像無し)◆

最近の授業動画はパワーポイントアニメションを使った動画をメインでアップしていますが、高評価率が非常に高いです。
今日は、私が使っているパワーポイントやエクセルを使った授業動画作成テクニックを
基礎から解説していきます。
解説に使った、パワーポイントの原本ファイルは概要欄に貼ってあるリンクからダウンロード可能にしていますので、テクニック習得の為に参考にしていただけると幸いです。

今日説明する主な内容は
・基本的なパワーポイントアニメーションの導入方法
・とある男が授業をしてみた風な穴埋め形式アニメーション
・教科書や問題集や画像などの簡単 取り込み方法
・超簡単 付箋形式アニメーション
・応用的なアニメーションをつかっての処理フロー作成
・パワーポイントアニメーションを見ながら、教科書の該当箇所に線を引いたり、絵をかいたりするテクニック

このような、実際の学校現場でのICT授業教材作成で役に立つと思われるテクニックを紹介します。

その前にこの動画の作成経緯だけ少しだけお話しさせてください。
2025年から大学入学共通テストに情報の教科が追加されます。
今までIT業界に15年以上携わった経験から生きたIT知識を、高校生に届けるために
高校情報教員免許状取得為、2022年に教育実習を行う予定です。
先日、大学での教育実習事前指導と、実習予定校で事前打ち合わせが行われました。

大学での指導教官は、学校教員→教育委員会勤務→5校学校長経験→大学の先生 言い換えると学校の先生の先生 という素晴らしい経歴の方が指導して下さったのですが、
その中でのキーワードとして出たのがGIGAスクール構想です。

ICT技術の社会浸透の変化を受けて、小中高等学校などの教育現場で児童・生徒各自がパソコンやタブレットといったICT端末を活用できるようにする取り組みになります。
実際、中学生の私の娘も先日学校からタブレット端末が支給されました。

大学からの依頼は黒板、チョークを使っての授業は今の時代古くなってきているので、
ICT機器を活用した授業を実践してくださいとのこと。

そして母校の打合せでも、同じようなことが言われました。
今年から全員にipad端末が配布されたらしく、ipadやパワーポイント、動画等ICT機器を使った授業を実践してほしいということです。

個人的には、その教材を作る先生方は結構大変な思いをされているんじゃないかと思います。
私自身も来年に向けて、ipadの活用方法など学び、それをどのように実際の授業で使うかの解説動画をアップしていく予定です。
その第一弾として、今日はパワーポイントアニメーションテクニックを説明します。

やり方は複数通りあると思いますが、私自身が効率的と思う方法で行っていきます。

まずは、基本的なパワーポイントアニメーションの導入方法になります。

パワーポイントを起動し、新しいプレゼンテーションをダブルクリックします。
タイトルとサブタイトルの枠が表示されますが、まっさらな状態から作りたいので枠線部分をクリックして、Deleteキーで削除します。
枠線の中をクリックしてしまうとタイトル入力モードになるので気を付けてください。
クリックするタイミングとしては、マウスポインタに十字矢印が表示されたタイミングになります。
次に独自にタイトルを入れます。
挿入タブをクリックして、テキストボックスのアイコンをクリックします。
マウスポインタの形が一本線に変わるので、テキストを入れたいおおよその位置で、クリックします。カーソルが表れるので、文字を入力します。
テキストの位置をずらしたい場合は、先ほどタイトル枠を消した方法の、四角の上で十字矢印が出るタイミングでクリックしたまま、ずらします。動かしたい位置まで来たらマウスを放します。
文字の大きさを変えたい場合は、ホームタブをクリックして、フォント欄にあるフォントサイズを選びます。特定の文字の大きさを変えたい場合は、文字を範囲指定すればその範囲指定した部分だけフォントサイズを変更することができます。
フォント色を変えたい場合は、文字を範囲指定した状態で、こちらのアイコンの下△ボタンから任意の色を選ぶことができます。
こんどはアニメーションを付ける文字をもう一つテキストボックスから追加していきます。
パワーポイントの使い方と入力して、適当にフォントサイズやフォント色を変更します。
同じ形のものを次も使いたいので、そのままコピーしていきます。
コピーは何種類か方法があって、
コピーしたいテキストボックスの上で右クリックして、コピーを選び、
再び右クリックして貼りつけを選ぶ方法。
ただ、これだと効率が悪いのでショートカットキーを使う方法もあります。
テキストボックスを選択した状態で、Ctrlキーを押しながらCを押すとコピーができるので、貼り付けるために、Ctrlキーを押しながらvを押すと貼りつけられます。
ただ、これも効率が悪いので、十字矢印が出ている状態でキーボードのCtrlキーを押すと+に形が変わるので、そのままマウスをクリックしたままずらして、マウスをはなしてコピーする方法を私は使っています。
複数纏めてコピーしたい場合は、Shiftキーを押しながら、マウスをクリックすると複数選択できます。選択状態のままCtrlキーを押しながら、マウスをドラックアンドドロップすると纏めてコピーできます。
後から同じフォントサイズや種類を適用したい場合は、書式のコピー貼り付け機能を使います。
書式コピー元の文字を何文字か選んで、はけアイコンをクリックします。
マウスポインタが、はけに変わるので、書式をコピーしたい先の文字を選択すると書式がコピーされます。
中身を任意の文字に打ち換え、体裁を微調整します。

ではアニメーションを付けていきます。
アニメーションを付けたいテキストボックスを選んで、アニメーションタブから付けたいアニメーションを選びます。ここではフェードを選びます。ほかのテキストも同じように任意のアニメーションを付けていきます。今表示されているものが全てではなく、さんかくをクリックすることで色んなアニメーションが表示されます。今回は開始関連の種類の中かから好きなものを選びます。
付けたアニメーションをプレビューしたい場合は、プレビューボタンを押すことで連続再生されます。
実際にスライドショーで見たい場合は、F5キーを押すとプレゼンテーションができる状態となり、先ほど設定したアニメーションがクリックするたびに表示されます。終わる場合はエスケープキーを押します。


アニメーションの順序を変更したい場合は、アニメーションウィンドウのボタンをクリックし、表示されたアニメーション一覧の順番をドラッグアンドドロップで変更することができます。アニメション自体を削除する場合は、Deleteキーで削除できます。


今作成したスライドをベースに他のスライドを作成する場合は、左側のスライド一覧で複製元のスライドの上で右クリックして、スライドの複製を選ぶことでスライドがコピーされます。
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それでは今度はとある男が授業をしてみた風な、穴埋め形式の問題とアニメーションを作っていきます。

まずは、原本となる文章を入力、またはコピーアンドペーストをします。
実際の教科書は著作権的な問題があるので、公開が許されている文部科学省の情報Ⅰの教員研修用教材を一部を利用させて頂きます。

葉一先生は字がきれいで、感情がこもっているので、
パワーポイントの文字もできるだけ人間味のあるものにします。
個人的なおすすめはデジタル教科書体になります。
体裁が整ったら穴埋めにしたい文字を範囲指定して、切り取ります。
切り取った分、スペースをあけて、下線を付けます。
Ctrl+Vで切り取った文字を貼りつけ、先ほどの方法でフォントをコピーします。
答えの部分は赤文字の方がいいので赤文字に変更します。
これにアニメーションをつけます。先ほどの開始アニメーションの中から選びます。
個人的には、グローとターンが好きです。
同じ方法を繰り返しますが、私の場合は、2つめ以降は、とりあえず穴埋め部分を作ったら、1つめできたアニメーション付きのテキストボックス自体をコピーして中身を打ち換える方法で行っていました。

では、実行していきましょう。穴埋めアニメーションが上手くできました。
一度作ってしまえば楽ですが、ただでさえ時間がない教員の方にとって、
この方法は物凄く時間がとられるとおもいます。
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もっと効率的で同等の効果が得られる方法でやっていきましょう。
教科書の写真などを準備します。
写真の必要な部分の切り取りはウィンドウズの切り取りツールを使います。
ここに入力して検索にsinippingといれると、シニッピングツールが表示されるので起動します。新規作成ボタンをクリックし、切り抜きたい部分を範囲指定します。
これですでにコピーされているので、Ctrl+vでパワーポイントに貼り付けます。
見やすい大きさに整えます。目隠し図形を入れていきます。
挿入から図形で四角形を選びます。必要に応じて色を変更します。
1番目に隠したい文字の上に持ってきて文字が隠れる大きさにします。
アニメーションの赤色の修了の中から任意のアニメーションを選びます。個人的には縮小及び回転がおすすめです。
この図形をコピーして、他に隠したい文字に順番に適用していきます。
実行してみましょう。目隠しされた文字がクリックするごとに順番に表示されていくのが分かります。
この方法は非常に有効で、以前 YouTubeライブで行った、資格試験の直前対策講座で、
虫食いは理解確認につながる。シリーズ化希望など多くの高評価を頂いています。

次に応用的なアニメーション作成をしていきます。
先に完成形です。
文書を宝箱に詰めて、相手に送って、宝箱から出して、相手が動き回るというアニメーションです。
さきに先ほどまでに紹介した方法で、アニメーションに使う図形は準備しておくところからスタートします。
まずは、宝箱は文書の後に出てくるので、アニメーションのフェードを付けます。
次に宝箱と文書を相手に移動するのですが、それぞれにアニメーションを付けます。
移動には軌跡のアニメーションを使います。はじめに文書に奇跡の直線アニメーションを設定します。デフォルトのままだと下に移動するので、下に出ている赤丸の部分をクリックしたまま 移動したいところまでドラッグアンドドロップします。
次に宝箱も同じようにするのですが、そのままアニメーション設定すると前に設定したフェードの設定が消えてしまうので、アニメーションの追加から、軌跡のアニメーションを設定します。開始位置を文書の上に来るようにして、終了位置も文書の終了位置あたりに合わせます。
この状態で少し動かしてみましょう。宝箱と文書が違うタイミングで動くのは良くないので、同時に動くようにします。
アニメーションウィンドウから、宝箱のアニメーションを選んで下三角をクリックします。
直前の動作と同時を選ぶことで同時実行されます。
プレビューで確認しましょう。同時に実行されたことが分かります。
相手に届いたら宝箱は消す必要があるので、アニメーションの追加で修了の中から任意の物を選びます。最後に相手側が自由に動き回るようにするにはアニメーションの軌跡でユーザー設定を選びます。
自分自身でどのように動かすかを決めることができます。
それではF5キーで実行していきます。このようにすることで、文字や画像を自由に動かすことができ、静止画では伝わりにくい内容を動画にして伝えることが可能です。

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実際の授業では、このようにパワーポイントアニメーションで動きを確認しながら、教科書と照らし合わせ、教科書の該当箇所に線を引きたいこともあると思います。
色んな方法がありますが、タブレットではないパソコンで行う想定
エクセルのペンツールを使ってみたいと思います。
教科書の画像をエクセルに貼り付けておきます。
このようにクイックアクセスツールバーにペンツールを表示しておくのが使いやすいのでこの設定を説明します。
ファイルから下の方にあるオプションを選びます。
クイックアクセスツールバーを選択します。


描画タブの中にいくつかペンがありますが、右三角のついたペンを選び、追加をクリックします。右側に移動したことを確認してOKを押します。
これで蛍光ペンなどのペンを使って自由な線を引くことができます。
保存も可能なので、線を引いたものを生徒に配ることも可能です。
パワーポイントのスライドショーは通常全画面になってしまいますが、
スライドショータブのスライドショーの設定ボタンから
種類を出席者として閲覧する(ウィンドウ表示)とすることで、任意の大きさに変更することが可能です。
このようにすることでパワーポイントのアニメーション見ながら
教科書の線を引きながら、必要に応じてペイントソフトに絵を描く等することができます。
今話したエクセルの内容は、ipadの場合は、GoodNote5のアプリを使うとさらに自由度が増します。ipadは現在取り寄せ中なので、今日は、普通のノートパソコンで行う方法として紹介しました。GoodNote5の使い方は、かなり昔からICT教育に取り組んでいらっしゃる現役高校教員の方が運営する、ぴかぴかICT授業チャンネルがおすすめです。
私の方でも、今後ipadバージョンでの解説動画も増やしていく予定なので、良かったらチャンネル登録してもらえると嬉しいです。
また、情報科教員の方向けにはなりますが、今後 私が作成した授業動画のパワーポイント等の原本をダウンロード提供する予定です。
忙しい日々の業務の中での、アニメーション作成など大変だと思うので、
効率化の為、私の作成したバージョンを修正するなどして授業などに活用していただけると嬉しいです。
オブジェクトのかえ方は、変更したい図の上で右クリックして図の変更で簡単に変更することができます。

今日は以上になります。最後までご視聴ありがとうございました。


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