ミュージカル作品紹介vol.25/オペラ座の怪人
一気に夏みたいな天気になってきましたね。家の温度計を見ると、朝から室温は22度。今日の最高気温は25度らしいです。夏じゃん!
日焼けを気にした方が良いであろう年齢に差し掛かってきたにも関わらず、日焼け止めがあまり得意ではなくて結局素肌で毎年日焼けをする私です。
さて、今日は久々のミュージカル作品紹介を書こうかなと思います。今日扱うのは『オペラ座の怪人』。日本人なら一度は聞いたことがあるんじゃないかな…?
1986年にウエストエンドで初演。すでにロンドン、ブロードウェイでは1万回超えのロングランを達成。世界各地でも上演され、日本では劇団四季が1988年に初演。今なお観客を魅了し続けている作品。
早速あらすじ、ドン。
1905年、パリ・オペラ座の舞台上。オペラハウスの所有物がオークションにかけられている。 車椅子の老人はその中の一つ、オルゴールに手を止める――。
さかのぼること半世紀、オペラ座の舞台では、オペラ『ハンニバル』のリハーサル中。
しかし華麗な舞台の外では"オペラ座の怪人"の仕業とされる謎めいた事件が続発していた。策を講じない支配人に腹を立てたプリマドンナのカルロッタは、オペラに出演しないと言い出す。
急遽代役に選ばれたのはコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエ。
亡き父の贈り物"音楽の天使"にレッスンを受けたという素晴らしい歌声を披露し、舞台は大成功をおさめる。
そんなクリスティーヌをひときわ熱いまなざしで見つめる青年がいた。
ラウル・シャニュイ子爵は、美しく成長した幼なじみのクリスティーヌの楽屋を訪れる。
その夜、クリスティーヌは楽屋から忽然と姿を消した。
クリスティーヌの前に"音楽の天使"が現れ、オペラ座の地下に広がる神秘的な湖を進み、彼の隠れ家へと連れ去ったのだった。
"音楽の天使"を名乗って夜ごと彼女に歌を教えていたのは、愛するクリスティーヌをプリマドンナに仕立て上げ、自分の音楽を歌わせたいと願う"オペラ座の怪人"だったのだ――
(劇団四季公式サイトより引用https://www.shiki.jp/applause/operaza/story/index.html)
いや、劇団四季のあらすじ、核心に迫らずして網羅している感じがあって素晴らしいですね…いつもありがとうございます…!
ということでオススメポイント。
①歌。
あらすじを読んでいただけば、もう大体お分かりになるかと思うが、「音楽の天使」「オペラ」なんてワードが出てきたらそりゃあ歌が強く出てくるミュージカルなわけで。
色んなミュージカルを観てきたけれど、ここまで高い歌唱力を求められるミュージカルは無いのでは…?(表現力×歌唱力、となればまた違うのかもしれないけれど)
特にクリスティーヌによる「オペラ座の怪人」という曲のラストの音(ハイE?)は、ミュージカル俳優で出せる人は多くないと思う。少なくともこの曲以外で聴いたことが無い。
劇団四季では「一音落とす者は去れ」なんて言うけれど、この舞台はまさにそれで一音間違えば一気に世界観を壊してしまうほどの音楽。
一度だけ同じ舞台に立ったことがある知り合いが『オペラ座の怪人』のアンサンブルとして出演されていた(今は退団されている)ので、もし今後お会い出来ることがあれば色々とお聞きしてみようと思っている次第、、!
あともう私の作品紹介に何度出てきた?って感じですけど、アンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲。当時の奥さんであるサラ・ブライトマンが初代クリスティーヌ。サラに合わせた音域で曲を作ったらしい。
壮大でありながらも繊細な音楽が紡ぎ出されて、「美しい」ってこの事なんだなって思えるから曲だけでも聴いてほしいなぁ。
ちなみた私の一番好きな曲は「All I ask of you」です。高校の音楽の課題曲でもありました。笑
②豪華絢爛、迫力あり過ぎな舞台美術
ミュージカル好きな人たちは「フランス」とか「パリ」とか聞くだけで、「ゴールド」もしくは「白黒灰色」のどちらかを思い浮かべることと思う。この作品の舞台はどっちかと言うとゴールド。
有名過ぎてこのシーンだけは知っているという方もいらっしゃるであろう、シャンデリアが落ちてくるシーン。…いや、普通に言ってるけど、舞台上にシャンデリア落ちてくるんだよ?すごくない?
オペラ座の怪人を初めて観るのであれば、出来る限り1階の前方の列で観ることをオススメする。俯瞰的に観るのは2回目以降でOK。
2幕開始後の「マスカレード」は特に大好きなシーン。
フランスがメインとして取り上げられているミュージカルだと、衣装や舞台装置が豪華になりがちなんだけど、中には細かな部分を拘りきれていない舞台もあって。
でも、この作品はほんっとに細かいところまで洗練されていて。コーラスガール達の衣装でさえ見ていてうっとりする。展覧会とかやってほしい。
舞台美術で言うと、湖のところで出てくる燭台は遠近法でサイズが異なっていて、奥行きがかなり広く見えるように出来ているんやで。豆知識。
③純愛なのか歪んだ愛か
個人的な感想となり恐縮だが、この作品を観劇し終えた後はいつもしばらく「はぁ……」と斜め下を見て深い息を吐いてしまう。
詳細な内容を書けないから上手く表現出来ないのだけれど「この物語において、何がどうなれば良かったのだろう」と毎度考えてしまう。
愛に溢れた作品だけれど、「愛」とひと言で言っても色んな形があるよなぁと。観た後に「これは純愛なのか、それとも歪んだ愛なのか」を是非語り合わせてください…
ということで以上です。今年2月に約10年振りに観に行きましたが、相変わらず最高でした。ちなみにトップの画像はブロードウェイに行った時に撮った写真。観に行くことは叶わなかったけど、目の前までは行けたので撮っておきました。
「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」
この文言、マジだから是非観に行ってください。四季劇場秋にて上演中。
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