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◆アートヴィレッジとうおん コラムⅡ◆ ~歌の持つ不思議な力~

みなさんこんにちは。
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は忠の仁さんが東温市で栽培されている花「さくらひめ」をテーマに作詞された『桜色の奇跡』の進捗や新たに東温の地をテーマとした作詞・作曲への挑戦について綴られています!

筆者:忠の仁(ただのじん)氏(演出家/作詞家)
桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒業。早稲田小劇場に入団し、2年間を過ごした後、ミュージカル劇団いずみたくフォーリーズに入団。その後独立し、1991年オフィスJINを設立。舞台芸術学院ミュージカル科本科の担任を経て、東温市地域おこし協力隊に就任。
現在は東温アートヴィレッジセンターにて、とうおん舞台芸術アカデミーのアカデミー長を務める。

~歌の持つ不思議な力~

全国的にようやく舞台での公演が動き始めた感はあります。
マスクの着用やソーシャル・ディスタンスの徹底など、観る側にもいくらかの負担を強いることになってしまうのですが、このまま舞台の灯が消えていくのを黙って見過ごすわけにはいきません。今年もガラコンサートを開く意味はあるのです。ですから演者も観客もお互いに新しい観劇方法を模索していきましょう。テレビなどが必要以上に危機感を煽っている事は否めませんが、これからは、コロナと共に生きていくより仕方ないのですから。

さて前回お話した、さくらひめの歌『桜色の奇跡』もようやくスタートラインに立つことが出来、宇和島出身のミュージカル女優・土居裕子さんに歌っていただく事に決まりました。彼女は、音楽座のミュージカルの主役を長年務め、またディズニー『ポカホンタス』やチャン・ツィー主演の映画『SAYURI』の吹き替えを担当するなど大活躍している女優さんで、僕も全幅の信頼を寄せています。

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※東温市にて栽培されている「さくらひめ」

新しい歌と画像(映像)の配信で東温市の魅力を全国的に伝えようというこの「歌プロジェクト」の試みは、二回目・三回目と繋げることが出来れば更に大きな運動体として成果を挙げることが出来ると信じています。

二年半前に東京からこちらに移住をして、何が一番目を引いたかといえば、豊かな自然と共存する東温市の生活でした。別に東温市でなくとも自然なんていくらでもあると言われそうですが、この豊かな自然と芸術の融合を目指す東温市の魅力は何物にも代えがたいものです。僕もこの「歌プロジェクト」は大きな可能性を秘めていると自信をもって言うことが出来ます。

そして二弾目のテーマとして取り上げるのは、井内を中心にした美しい棚田の予定です。四季折々で別の顔を見せる棚田のどこにターゲットを絞るべきか。そしてそれが井内の人々の心にどう働きかけるのか。今、鋭意検討中です。
※東温市井内エリアの紹介(https://toon-iju.com/mountainvillage/iuchi/)

後継者不足、過疎化など、日本の集落の抱える問題はありますが、こんな美しい田園の風景は滅多にお目にかかれるものではありません。全国の皆さんに知っていただき、ぜひ足を運んで貰いたい。そしてこの風光明媚な田舎の生活に身を置いて、実りある人生を歩んでいただきたい。そう言った願いを込めて、僕もこれまでの創作活動のすべてを注ぎ込みたいと思っています。

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実は先日も歌の持っている不思議な力を実感しました。
つい三日前にYUIさんの『green a-live』という曲をユーチューブで偶然耳にした途端、五、六年前その歌をよく聞いていた当時の下宿先の部屋の様子がまざまざと蘇り、かつての自分に遭遇したのです。驚きの体験でした。もしかしたら東温市をメジャーにするには「歌」が何よりなのではと確信した次第です。


2020.8.24      忠 の 仁

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