母体
意味など考えるにはまだ若く
明日など考えないほどには幼い
我らは青春をこの手で殺し
その亡骸を抱きしめながら感情を作る
長生きの青春を蔑み
得られなかった理想の自分を
何事も無かったように隠す
もしくは
それすらも魅力へと昇華させる
我らは愚かなままでよかった
得た物など慰めと言い訳の道具でしかない
選択肢を自ら切り捨て
苦しんでいる自分を産んだのは
母でもなく、父でもなく、自分であった
もしくは
我らであった
朝7時30分
なにかのルールに従って
我らは憂鬱になる
愛しい人類
愛しい社会
今日も偶然 隣の人の一面を愛す
永遠に巡り会うことの無い
一期一会の範囲外
それでも
私を産んだのは隣の貴方
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