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TUNNEL

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トンネルを抜けるとそこは
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抱返り渓谷 秋田

抱返り渓谷 秋田



秋田県の田沢湖・角館を流れる玉川中流の約10kmの渓谷です。

「抱返り」とは、人がすれ違うのにお互い抱きかかえるように返さなければ通れないほど険しい山道であったことから呼ばれる様になったもので、秋田の耶馬渓とも言われています。

また現在整備されている遊歩道は、昭和38年に全面廃止となった「生保内手押軌道」の軌道敷で、切り出した木材を運び出す軌道ではあったが、上りの動力は空のトロッコを牛が牽

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鎌倉 釈迦堂切通し

鎌倉 釈迦堂切通し

2010年の大雨で崖崩れをおこして通行止めになったままの釈迦堂切通しに行ってきた。

隧道というより短いので洞門と言ったほうが伝わるかもしれない。

普通なら切り開いた道にするのだろうけど、この切通しの上には北条時政の山荘の遺構があり、崩せないため洞門になっているのかもしれない。

この釈迦堂切通し、南からアクセスすると切通しの直近まで近づけるが、立入禁止のフェンスで進入を阻止している。

このフ

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房総(4/4) 奥米台隧道から奥米隧道

房総(4/4) 奥米台隧道から奥米隧道

大満足の三間川の沢歩き。
四角い川廻しトンネルに開墾場の滝。
どれも堀りっぱなしの素掘りのまま。
それでいて周りの自然になじんでいる。
途中の沢のあの神秘的な風景も目に焼き付いたまま。

ひとりニヤニヤしながら帰りのバスを調べて帰路についた。
予定よりだいぶ押してしまったので、目的のバス停を変更。
北へ向かいました。
このルートにはまたトンネルがあります。

さっきまでいた山奥のトンネルとは違い三

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房総(3/4) 三間川の沢歩き

房総(3/4) 三間川の沢歩き

腹ごしらえが終わったところで、沢歩きの準備のため、日本野鳥の会の長靴に履き替えました。
この長靴、足首がフィットして、履き心地がよく、それでいてオシャレな長靴なんです。

それから、防虫ネットをかぶり、ヤマビル対策として忌避効果のある「ヤマビルファイター」というスプレーを足元にかけ、軍手をはめて、いざ出陣。

ほどなく三間川と交差するところに来ました。
橋ではなく道路がそのまま続いているので、たぶ

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房総(2/4) 香木原林道から三間林道

房総(2/4) 香木原林道から三間林道

千葉房総の人気スポット濃溝の滝にある亀岩の洞窟を訪ねたあと、南に下り、香木原林道にあるトンネル群を探りに行きました。
地図で見るだけでも9本のトンネルがかたまっており、どれも素掘りトンネルだったらと思い勇んで歩を進めました。

亀岩の洞窟から歩くこと約30分。

林道の入口となる分かれ道で見つけた看板

およよ。

この先トンネル天端崩壊の危険があるため通行止め

え~!!!

せっかくここま

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栗子隧道(番外編)

栗子隧道(番外編)



出典:栗子トンネル工事誌1968年東北地方整備局福島工事事務所

初代は、明治9年着工、四年後の明治13年に貫通し、翌年明治天皇が巡幸の折に「万世大路」と名付けられるほど、重要な道路が完成した。

写真右側に初代隧道が見える。

当時はまだ自動車がなく、通行するのは人と馬と大八車で、勾配も幅員も適当であったそうだ。

この万世大路の開通によって日々の旅客物資の交流は盛んで、街道は宿屋や遊女屋ま

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栗子隧道

栗子隧道

昔を探りに行ってきた。

福島から米沢へ抜ける国道13号の旧道にある栗子隧道。

現在建設中の東北中央自動車道の日本で5番目に長いトンネルとなる栗子トンネル(仮称)は、難所栗子峠をくぐる4代目のトンネルである。

この4代目に関わる仕事で現場を訪れたときに廃道となっていた栗子隧道を求めて山へ入った。

すでに道はなく、道だったと思われる草むらを歩き続けること約一時間。

目の前に現れたのが世間から

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