香りと私
療養に入ってからも、全てが解決したわけではなかったので
体調のこと、資格試験のこと、そして今後のことで頭がいっぱいでした。
療養中なのに十分な療養ができていない感覚で過ごしていました。
そして近所のショッピングモールを端から端まで行くことも、今までは造作もなかったはずなのに、
目的のお店まで行くのに息切れしてしまい、途中休む。。。
仕事も休んでいて、身体的に疲れるはずがないのに、ただ歩くだけで息切れする。
身体と心が乖離している。。。
そんな感覚がしばらく続いていました。
しかし、回復したい気持ちと前に進みたい気持ちはあったので、まずは日常生活を普通の人並みに過ごすことを目標に立てました。
とりあえず、夫を仕事へ見送るために朝起きること。
(コロナ禍ではありますが)体力がこれ以上落ちないようにウォーキングをすること。
今まで当たり前にできていたことを目標にしたため、すぐ目標達成できるものと考えていましたが、意外にも始めは取り組むだけでもすぐ疲れてしまい、心身ともに健康であることの尊さを早くも実感していました。
洗濯物を取り込むだけでも倦怠感を得る。
数分後、洗濯物をたたむが次の活動まで時間がかかる。
ちょっとした買い物で着替えることでさえもきつい。。。
ここまで自分が落ちていたなんて。。。
・・・・・・
それでも数日間は自分の身体の異変に愕然としながらも、なんとか日常生活とウォーキングという名の散歩は続けていました。
そして数日後、その日も洗い物を終え、椅子に座り休憩していました。ふと手先を見ると乾燥が目立っていたため、ちょっと有名な高めのハンドクリームを塗ったんです(ちょっと高めなのでメインでは使ってなかったのですが香りとデザインが好きでたまに購入していました)。
手先になじませてなんとなく手に鼻を近づけたら、
ふわぁっと香りが脳まで届き、頭の中はその香りで満たされてました。
その感覚が癖になってしまい、なんども手に鼻を近づけてる、ハンドクリームの蓋を外し香りを嗅ぐということを繰り返していると、今まですっきりできずもやもやした感覚から少しの間だけ解放されたことにて気づきました。
しばらくして香りに癒されるなんてよほど精神的に弱っているのだろうなっと、思っていたのですが、現場で仕事をしている時に、意識がない方の介入として上司に『香りに対する効果』を言われたことを思い出しました。
アロマセラピーは、ゆとりがあり女子力高めの人がするものと思っていましたが、自分の実体験と上司に言われた香りの効果のこと、そしてのちに香りに興味を持つきっかけとなった本の出会ったことで『香りの効果』について学んでみようとも思いました。
ヨガとアロマ、、、
これらは東洋医学の思想に基づいているようです。
・・・・・・
現在はまだ療養中ではあるので、気分障害とうまく付き合いながら、ヨガやアロマについて学んでいき、後々どこかで還元できたらなあと思いながら過ごしています。
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