【読書感想】きみと暮らせば
お久しぶりです。
一ヶ月以上投稿が空いてしまいました。。仕事やら子育てやらドタバタしてましたが、少しずつまた余裕が出てきたので、マイペースに更新いきますね。
今回は、八木沢里志さんの本を読みました。ほっこり系のお話なんですが、実は奥深くて、大好きなストーリー構成でした。
私は、一人っ子なんですが、もし自分に兄か妹がいたら、こんな風なのかなあと色々妄想しながら読み進めて楽しかったです。
あらすじ
心に残った文章5選
帰宅して、ご飯が用意されているというのは、本当にありがたいことですよね。「普通」の生活が送れるということは、一部の方にとっては難しいことでもあります。ですが、私たちはつい、そのことを忘れてしまって、「当たり前」のことに感謝をしなくなってしまいます。
「今更何を言っても伝わらないかな」「恥ずかしいな」ーそう思った時こそ、大切な人や家族に「いつもありがとう」と伝えてみようと思えた文章でした。
その時は「うるさいなー」と思っていても、その人がいなくなってから後悔するんですよね。「あの時、あんな風に言わなきゃ良かった」「どうして○○なんて言ってしまったんだろう」と。
過去のことなんて、どんなに後悔しても、時間は戻ってきません。そう、過去は変えられない。だからこそ、今目の前にある幸せを崩してはいけないと思うんです。
人はいつか死んでしまうけれど、いつ死が訪れるかなんて誰にも分かりません。だからこそ、生きているうちに、やりたいことをして、いっぱい失敗して、経験して。時が経てば、過去の「失敗」さえも感謝できるように、すべての出来事を、プラスに感じられる人間になりたいと思いました。
生きていれば、嫌なことばかり。いいことなんて、ほとんどない。-私は、昔からずっとそう思っています。思い通りにならないことばかり。どうしてあの子ばかり、と相手を妬んだり、自分を卑下することも、しばしば。
ですが、そんなこと思っていても仕方がないんです。「何で私は○○なんだろう」と愚痴っても、状況は変わらない。
落ち込む出来事があった時こそ、体を動かして、気分転換すると、リフレッシュしますよね。悲しいときこそ、前に進もう、と思いました。
SNSで、華やかな写真を載せている人をよく見かける時代ですよね。
そのような方々を悪いとは思いませんが、そんな華やかな写真を見て自分と比較してしまう行為は、自分を苦しめるだけ。
「自分は○○だから、他人が何を言おうと関係ない」と、自分の軸をしっかり持つことが大事ですよね。
とっても素敵な言葉ですよね。他人が何と言おうと、このライフスタイルが好きと胸を張って言える生活であれば良いと思うんです。自分の心が穏やかでいられれば、それで十分だし、他人の人生に口を挟む権利は、誰にもないですよね。他人のことを尊重してあげられる人でありたいと思えた言葉でした。
まとめ
八木沢さんの小説は、今回で二冊目。ほっこり系のストーリーが好きな方には、ぜひ読んでいただきたい作家さんです。
今回は、兄と妹をテーマにしたお話でした。血縁関係がない二人なのですが、表面には出さないものの、絆が強く、素敵な関係だなと思えました。
お互いが、「自分」を持っていて、意見をはっきりと伝えるんだけど、相手の意見は尊重していて。否定はしない。
いいですよね。程よい距離感と仲の良さを保てる関係。
いい意味で、相手に興味を持たない。そして、何よりもお互いを信頼しているからこそ、こんな素敵な関係が成り立つんじゃないかなと、小説を読んでて思いました。
私も、家族と、こんな素敵な関係を築きたいなと思いました。同時に、やっぱり相手に干渉しすぎるのはよくないのかな、とも考えさせられました。
私のように、兄も妹もいない方には、ぜひ読んでほしい作品です。
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