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【読書感想】ニュータウンは黄昏れて

【あらすじ】


バブル崩壊前夜に買ってしまった分譲団地。20年近く経つ今もローンを抱え、織部頼子は節約に必死だ。その上、老朽化による建替え問題に振り回される日々。一方、娘の琴里(ことり)は27歳フリーター。ある日、友人の三起子にイケメン資産家の彼氏を紹介される。が、彼女は失踪し、いつしか琴里が彼と婚約することに。織部家、まさかの人生大逆転?! 一気読み必至の傑作社会派エンタメ長編。

【感想】


住宅ローンを扱った一冊です。
最後のどんでん返しがたまらん!笑
やっぱり垣谷さんシリーズ大好きです♡

最近、お家を購入しまして、少し前から住宅について色々調べたり、不動産屋さんから話を聞いていました。家の買い時って難しいですよね。。
今は高いけど、いつ下がるか分からないと不安と、焦りと常に戦ってましたよ。笑
自分が購入したときは、安くてお買い得だったけど、時が経つと老朽化してしまって売れない…と悩む方も多いと思います。
そんな住宅についての悩みを抱える方にぜひ読んでほしい一冊です✨


【心に残った3選】

尊敬というものは、男女間の愛情などと違って揺るぎないものだ。そして恋愛感情のように簡単に消えたりはしない。

ニュータウンは黄昏れて

「尊敬」という感情って本当に大切。私は、友達付き合いでも尊敬できる子じゃないと本音を打ち明けたくないし、なるべく会いたくない。笑
でも、尊敬できる人って、なかなか現れないんだよなー。←偉そうw
男女の「好き」という感情って、正直長く続かないけど、尊敬できる一面が一つでもあったら、「好き」が長続きするし、「こうゆうとこ頑張ってくれてるから今回は見逃してやるか」って思える。笑

一生の友人でいられると思っていたのに、自分が最後のゴミ箱になった気がしていた。彼女らは、あれから薫や私のことを思い出すことはあったのか、罪悪感を抱えているのかいないのかを知りたかった。そして私の人生は悲劇なのかバラ色なのか。彼女たちは今、幸福なのか不幸なのか。

ニュータウンは黄昏れて

人間って、自分が今、幸せかどうか、他人の人生と比べて判断するんだよなあ。「あの人よりはマシ」「あの人より、下の生活してる」とか。
そんな自分の偏見で判断して、自分の選択は間違っていなかったはずって思いたいんだろうなあ。


誰しもが手探りで人生を切り拓くしかないのは、今に始まったことではないのだろう。そうなるとせめて、逆境に負けない強い気持ちだけでも伝えるのが親世代の使命かと思う。

ニュータウンは黄昏れて

自分が親になった今、本当に思うのは、親が子供に出来ることって、かなり限られてるのかなーって思うんですよ。だって、どんなに天塩にかけて育てても、非行に走る子もいるじゃないですか。子供だって、人間なんだから親に指図ばかりされる人生嫌だよなあ。子供が自分で、決めたことを全力で応援してあげる、そして困った時は、手を差し伸べてあげるくらいしか親が出来ることはないのかもしれないなあ、なんて思いました。

【終わりに】


垣谷さんの作品、何冊も読んでいますが、ドンデン返しは初めてかも?🤔

・住宅ローンに興味がある方
・土地の資産価値に興味がある方
・女の友情に疑問を感じてる方←

ぜひ読んでみてくださいね✨✨


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