むすめと作るスコーン。私、お母さんやれてるかな。
相変わらず2週間に1度図書館へ行っては、
上限が10冊なので絵本を半分、レシピ本を半分借りることが習慣になっています。
先日、「バターを使わない」(!)、「かんたん」(!)という魅力的なタイトルに惹かれ何気なく借りたレシピ本が、
その言葉どおり、
数々の「簡単」「はじめてでもできる」などと謳われたレシピを試してきた私もびっくりするほど簡単で、
むすめとのお菓子作りにぴったりだったので
ご紹介したいなと思いました。
うの さちこ さん
『"バターを使わない"かんたん焼き菓子の本』
2013な年/主婦と生活社
スコーン、マフィン、焼きっぱなしのケーキたち、ドーナツ、パイ、、、など、
素朴でホームベイク、おまけにバター不使用・お砂糖も不使用または少量なので身体への負担も少ない、優しくて可愛いおやつ達がたくさん載っていました。
眺めるだけで癒されます。
この中から、むすめと一緒に作ったのはバナナのスコーン。
まず、バナナを潰します。
フォークを使えばいいのですが、
むすめでもできるようにマッシャーを使いました。
そのまま食べたい誘惑と闘いつつも、
上手に潰してくれました。
たまーに、大好きなバナナが潰されることが理解できず、ここで泣くこともあるのでちょっとヒヤヒヤ(笑)
あとは液体類を順々に混ぜていって、そこへバナナを投入、
粉類をまとめて振るい入れ、粉っぽさがなくなるかまだ少しあるかくらいまでざっと混ぜるだけ。
粉をふるうのだけ私がしましたが、
あとはほぼむすめが作ることができました!
かんたん〜!
むすめも「ぐーるぐる」と言いながら、楽しそうでした。
オイルで作るスコーンってそもそも混ぜるだけのレシピも多いなか、
どこがそんなに簡単でお子さんとのお菓子作りにおすすめなのかと言うと、その成形方法です。
一般的に、スコーンは伸ばして重ねてカットもしくは型抜きをして成形することが多いと思います。
ところがこちらのレシピでは、
マフィンとスコーンの間くらいの固さの生地を、
そのままボウルからスプーンですくってぽてっと落とすだけ。
もちろん、重ねないので、スコーン独特のあの断面はありませんが。
逆に、腹割れのプレッシャー(?)もありません。
むすめとクッキーやパンを作るとき、
いつもネックになるのが成形の工程なんです!
出来上がった生地を生のまま食べちゃったり、
伸ばすのが待てなかったり。
一緒に色んな体験がしたくてお菓子やパン作りをしても、
「あぁ〜なんで食べるの〜!」「ちょっと待ってて!」なんて注意ばっかりするのも本末転倒な気がして。
それならもうちょっと大きくなって、
手順や、「つくる→できあがり→たべる」が理解できるようになってから一緒にしたらいいかなぁとも思うのですが、
やっぱり自分が好きなことを共有したいな〜って思っちゃうんですよね。(夫にはいつもただの私のエゴだと言われます。そうかもしれないけど!)
なので、
二歳のむすめもスプーンで簡単に成形できるこちらのスコーンを、
色んな種類焼いて、美味しくいただきました。
どれも果物や野菜の素材の甘さを活かしたレシピで、
小さなお子さんと食べるのにぴったりです。
ちなみに。マフィンも作りました。
簡単で美味しそうなものばかりで、
これなら予熱の間に一気に作れるかも?と思い、
3種類を一気に焼いてみました。
わー嬉しい。
お皿に並べると、「なんかお店みたーい」なんて喜んでました。(小規模すぎる)
にんじんのマフィンなんかは特に甘さ控えめで、大人は朝ごはんとしても食べられました。
なかなか無くならないので、
しばらくは仕事終わりに、「今日もおうちにマフィンがあるな〜」と楽しみに帰宅していました。
お友だちとのお菓子作り
同じくこちらの うの さちこさん の本に
卵で膨らませるシフォンカステラのレシピが載っていたのですが、
バットで焼いてサイコロに切るその形状を見て、
トライフルを作りたい!と思いました。
このカステラとフルーツ、クリームをランダムに盛り付けるトライフルなら、
むすめも一緒にできそう。
タイミング良く同じ月齢のお子さんがいる先輩と会えることになったので、
カステラを焼いていって、
皆でトライフルを作りました。
1ヶ月違いで生まれた先輩のお子さんと、私のむすめ。
最後のクッキーまで乗せてトライフルを完成させてた先輩のお子さんに対し、
コップに素材を入れたそばからどんどん食べていくむすめ。わんこそばならぬ、わんこトライフルになってた。
それぞれ性格がでていて微笑ましく思いました。
既製のホイップがガツンと甘かったけど、
お手軽さに代えられるものはありません。
いちごの甘酸っぱさが上手く調和を保ってくれていました。
シフォンカステラ自体もとっても美味しかったです。
卵のやさしい風味。
ちっちゃく切ると、ついついぽいぽい食べちゃう。
シナモン味のレシピも掲載されてて、
それも焼いてみたけど美味しかったです。
先輩も、お子さんも、とても喜んでくれて。
子どもと一緒に何かをするのってドタバタだから、
ただでさえお子さん2人いて大変だろうに大丈夫かなって思ったけど、やってよかったです。
母のまなざし
後日、この日、思いついた時に数枚だけバタバタで撮った写真を見返して、はっとしました。
そこに映っていたのは先輩とお子さん、私とむすめ。
どちらも隣に並んでお菓子を作っています。
むすめを見る私の目は、
自分でもびっくりするほど優しい。
もちろん、先輩の目もそう。
ほんと、親が子を見る眼差しほど優しくて愛おしいものってないんだなって思った。
先輩が、
下の子が生まれて上の子もイヤイヤで本当に大変で
一時期全然向き合うことが出来なかった。頭ではわかってるけど厳しい言葉もかけてしまうと言っていて。
同じ悩みはふたつとしてないし、
私とお子さんが2人いる先輩とじゃ大変さが違うけど、私もそんなふうに思うときがある。
本能のまま動く子どもに対して、
口ではどうしても叱ったり感情的になったりイライラしたり。
この写真のときだって、
口では「えっそうする?」「これはこっちよ」とか言っちゃってるんだけど
写真を見て初めてわかる、その眼差しはとっても優しくて。
それはきっとこどもへの変わらない愛情を写していて、
それだけで私、充分お母さんやれてるじゃんって思うけど、自分で自分がどんな顔してるかなんて、
こうやって、他の誰かに教えて貰わないとわかんない。
だから、子育ては第三者が必要なんだな。
そのままで大丈夫だよって言ってくれる誰かが。
そして、だから、一人や両親だけで向き合ってるばっかりじゃ壊れちゃうんだなって感じた。
そもそも
私はお母さんだからとか、
お母さんはこうでなきゃいけないっていうのが
どうしても心のどこかにあるもんだから、
ときたま自分を責めてしまうんだろうな。
そして、その"お母さん像"は
ときにむすめにも窮屈な思いをさせてるんだろうな。
私はまだまだお母さん二年目。
これから、もっと、だんだん、緩んだ子育てができたらいいなあ。
お読みいただきありがとうございました。
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