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そうです。僕の言葉は「借り物」です

コンサルのような仕事を12年もしていると、より相手に伝わりやすいというか、印象に残りやすかったり、場合によっては「グサッと」刺さるような言葉、文章を使いたい。そういう思いが強くあります。

なので、そのような話し方を沢山するクセがついてきましたので、それなりの割合で「ああ、これは相手に響いたな」と感じる場面はあります。
(もちろん逆に、全然響いてない…と落ち込むこともありますが)

「響いた」と感じる時は、私のその言葉を熱心にメモをしてくれていたり、その方自身がその言い回しを使ってくれていたり、直接的に「さすがコジマさん、上手いこと言いますね!」と言われたり、など様々です。

でも、いつも自分に対して思うのですが、

「残念ながら、その言葉や文章は、自分で考えたものではないんだけど」

そういう気持ちになります。

今回は、そのことを記事にしたいと思います。


世の中にはすごい人が多すぎる

一番解りやすいのは、優秀な経営者の残した言葉だと思います。

やはり、こういった方々の言葉は、シンプルでいて、かつ解りやすい。

どうやって自分の考えを、全社に伝えるべきなのかを、日々考えているのかもしれませんし、そもそもポリシーが私のような凡人よりもはっきりしていて、ただただ心から思っていることを言葉にしただけかもしれません。

これらは、ビジネス書を読めば沢山触れることが出来ますので、最近では自分の語録を増やすために、パクり…マネさせて頂くために、読み込むことが増えてきました。

もちろん、私が発するのと「重み」はかなり違うかと思いますが、それでも記録や記憶に残った言葉は、私が発してもそれなりのパワーを秘めています。

まあ誰しも知る有名な言葉だと解っていて使うことの方が多いので、枕詞にその方のお名前を付けて話しますけれど。


諸先輩方の使っている言葉は勉強になる

私には、数名の「いつも上手いこというなあ」と思う、人生の先輩方がいます。

これらは、書籍には載っていないケースも多く、私がこれをパクり…参考にさせて頂くと、あたかも私が考えて発した言葉の様なインパクトが生まれます。

まあ、これも「自分の尊敬している方がいつも言うのですが」と断りを入れることで、罪悪感を軽減することもありますが、

あまり、事前にゴニョゴニョ言うと、話がぶれてしまうので、省略することも結構あります。すみません。


ただその諸先輩方も、自分で考えていないケースがある

自分が若手の頃に、上司から言われた言葉をずっと胸に秘めて、自分のものとして使いこなしている、そういうケースもどうやらあるようです。

ただ、やはりそういう歴史を辿った言葉は、私にとっても印象の残り方がかなり違い、すっと頭に入ってきます。

私は、自分が凡人であることを認めた記事は、すでに書いておりますが、そんな自分にも少しはそれなりの能力があると思っていて、

それは「人が言った印象的な言葉を、自分のものする力」です。


誰かの言葉を、自分のものにする能力の磨き方

私は、元々がおしゃべり野郎ではありますので、基本的に話が長くなる傾向にありました。

ただ、それだと論点はぶれるし、コンサルタントとしてもよくないと思っています。

ただ本質的な部分はなかなか変わらないので、油断すると話が長くなることは多くあります。

いつも、それに反省をするとともに「このダラダラとした内容を、一言で言うことはできないか」という思想が身につきました。

何かを伝えようとするときに、大事なことはいくつかあるのでしょうが、私が思うのは「キャッチーで、難しくない言葉」なのだと思います。

私は、先程記しましたように、元々がおしゃべり野郎ですので、時々「口が勝手に動いている感覚」になることがあります。

ストッパーが利いていないので、これが失言につながることも、当然あるのですが、

この「口が勝手に動いているモード」は、まあまあの割合で、核心を突いた話が出来ている実感があります。

ただ、どうしても話がダラダラとしがちです。

なので、まずちゃんとはじめに脳みそと相談してから、冒頭に「キャッチーな言葉」をまず言って、口から勝手にモードに入るように努めています。

「冒頭に、わかりやすく、刺さりやすい言葉を使う」

この習慣をずっと続けてきたことで、吸収した優秀な言葉が、自分の引出しからすっと出てくるようになりました。

その後は、いつもは口から勝手にモードに入るのですが、冒頭に「上手いこと言えた」感があると、余計なことをいう必要がありませんので、やたら冗長になるのを避けることが出来る様になりました。

まあ、実際、その後ダラダラ話をしても、多分聞いてくれていません。


noteの記事でも、借り物はたくさんあります

それは私の記事タイトルに入っていたり、文章の中にあったりと様々ですが、

その言葉の元々の持ち主が見たとしたら「勝手に使うな」か「俺の思想が共有されている」のどちらかだと思います。

「勝手に使うな」とおっしゃる方は、実際にはあまりいないと思います。多分。まあそうなったら謝ります…

私は語学堪能、という訳ではありませんので、日本語がメインになりますが、

「あ、この言葉や言い回し、自分にすごい刺さった!」

という感覚を常に持っていることは、大事だと思っていて、だから沢山の本を読みたいと思いますし、沢山の人の話を聞きたいと思っています。

特に人生の先輩方は、自分よりも多くの言葉や文章に触れてきているので、その引出しの数が多いことがほとんどです。

このアンテナを持つことは、コンサルタントになってはじめて意識したことではありますが、

そういう意味では、皆さんのnoteのタイトルの付け方は、非常に勉強になります。時間があれば、刺さったタイトルTOP10とか、まとめてみたいですね。

ともかく、コンサルタントにとっては「伝える→伝わる」が大事な仕事だと思っていますので、一番業務に生きていることだと思っています。


はい…
「伝える→伝わる」は、借り物のひとつです…

いいじゃないですか…解りやすい方が…
(謝りにいこう)


コジマサトシ/トナリコネクト

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